車の購入を検討するとき訪れる車屋さんは、大きく2種類に分けられるということはご存じでしょうか。
多く知られているのはメーカー直営のディーラーですが、街でよく見かける修理工場や中古車販売店も新車販売の看板を掲げています。
いわゆる業者販売店、略して業販店と呼ばれています。
中にはディーラーとほとんど差のない店構えでどちらとも知らずに利用されている方もいるほどです。
どちらで買うのがベストチョイスなのか、考えていきましょう。
直販(ディーラー)とは、世間によく知られているメーカー直営の店舗を指します。
業販店とは、地域の中古車販売業や修理、整備工場が業販契約を結んだうえで、メーカーの正規販売会社から新車の提供を受けて販売している店舗のことです。
つまり仲介を通して供給された車を販売しているということになります。
もちろん消費者は、そのどちらからでも希望車種を手に入れることができます。
そもそも何故このような形態が取り入れられているのでしょうか?
それは、全国くまなくディーラー店舗を設置するのが難しい現状があったことに起因しています。
人口の少ない地方に店を構えても売上が思ったように伸びなければ赤字となってしまいます。
都会に比べて消費力に乏しい地方では、新車の購入費だけで店舗を維持するのは厳しいため、地域に密着した自動車整備や修理工場、中古車販売店などを活用する方法が取り入れられてきました。
一人の消費者が新車を購入後、買い換えるのに5年から10年とも言われ、新車を販売するだけでは経営が成り立たない問題を解決するのに一役買ってもらい、今では大切な販売網となっています。
業販店なら、主となる業務による収入にプラスとして新車販売の利益が入るので悪い話ではありません。
車種全般でいえば、業界全体の1~2割程度ですが、軽自動車に絞って見れば販売台数の5割を占めており、その果たす役割は大きいと言えるでしょう。
新車は業販店と直販(ディーラー)でなにが違う?
新車を買おうとした場合は、業販店と直販のどちらを選択すればいいのでしょうか。
全く同じ車種で比べても、金額に大差はありません。
なぜなら業販店は業販価格で仕入れることができるからです。
そもそもディーラーの方が安ければ業販店は成り立ちませんし、メーカーにとっても過度な価格競争によって販売ルートを失ってしまうことになりかねません。
ディーラーはどこも値引き率に変わりはありませんが、業販店は値引きに幅があります。
新車を多く販売している店舗ほど仕入れる台数が多くなるため、ディーラーの値引きも大きくなるからです。
しかし、大きく分けて直販と業販では下記2点が異なります。
•業販店ではオールメーカの新車が購入可能
•値引き交渉がしやすい
その中でも新車の場合、「直販と業販ではどちらが安いのか?」という事が一番気になる方は多いでしょう。
結論から言うと、車種によって異なります。
直販店の方が安い場合もあれば、業販店の方が安い場合もあります。
またディーラーは当然メーカー単一の車種のみ取り扱いのため、希望を絞っているユーザー向けになります。
カタログに掲載されているオプションに、ディーラーオプションの表示があるのをご存じでしょうか?
こちらについては、もし付けたいものがあれば当然、直販店•業販店ともに取り扱いが可能となります。
購入後の維持費で考えれば、業販店は一考の価値があるでしょう。
また、車検や修理などのメンテナンスは独自のサービス、およびルートを用意しているので、ディーラーより安上がりなケースも多く、コストを抑えることが可能です。
中古車は業販店と直販(ディーラー)でなにが違う?
中古車を購入予定の消費者はどちらを選ぶべきか、これもまず希望車種によるところが大きいと言えます。
ディーラーで取り扱う中古車は主に自社の下取りした車を中心とした品揃えになっています。
試乗車や展示車に、走行距離の少ない高品質なものなどお得な車が出回っているので、新車と変わらない高品質の車を探しているなら、気に入った一台を見つけやすいでしょう。
逆に低価格で希望車を求めているなら、業販店で相談すると、ニーズに合うものを見つけられる可能性が高いと言えます。
なぜなら業者間で車を融通し合うので、店頭にない車でも探すことができるためです。
ネットワークを使って消費者へのサービスを広く展開しているため、大抵は希望に近いものがあります。
好みにドレスアップされた車もあり、状態が良ければお買い得と言えるでしょう。
◯CTNでは新車の仕入れを低価格にて支援しております。
新車の業販にご興味がある車屋さんは、是非一度無料相談してみてください。
まとめ
車の業販店と直販(ディーラー)、どちらも目的によって上手に利用するのが賢い選択です。
新車で希望の車種が決まっていて、ディーラーオプションを付けたいなら、迷わず直販店へ行くことになります。
また車種を絞らず検討中なら業販店で比較するのがおすすめです。
業販店は複数のメーカーと取引しているお店も多いので、仕入れ状況によって、より安く手に入れることができることもあります。
品質の良い中古車なら直販店、新車の予算を低く抑えるなら業販店で探しましょう。
購入後のメンテナンスについても、メーカー同様のサポートが受けられる業販店もありますので、購入後のアフターフォロー面もしっかりと確認しましょう。
そして、もう一つ、検討の際のポイントがあります。
それは、あまりに遠い店舗だと車検や修理、点検時に不便ということです。
今後のつきあいを円滑にするために、住まいからの距離も念頭に入れておきましょう。
地域に密着した車屋さんのサービスは大切です。