「今月は車が売れないなぁ・・・」
「先月とは打って変わって忙しすぎる!手が足りない!」
などとお困りになったことはありませんか?
実は、車の売れない時期・繁忙期はおおよそ決まっているんです。
自動車の販売店を営んでいると、車の売れない時期・繁忙期がわからないと年間の見通しを立てづらいものです。
経営・営業計画がうまく立てられないと、その差に戸惑ってしまうこともあるものです。
今回は、車の売れない時期・繁忙期などについて解説いたしますので、年間を通してどのように営業していくべきか、参考にしてみてください。
車が売れない時期はいつでしょうか。
車が売れない時期は、商戦と商戦の間です。
具体的には4月・8月が特に売れない時期と言えるでしょう。
年間のカレンダーを見てみてください。
その中でも商戦がある時期は主に次の4つ。
・3月の決算期
・6月、7月のボーナス商戦
・9月の中間決算期
・12月のボーナス商戦
この商戦と商戦の間に挟まれている時期が、車が売れない時期です。
その中でも特に売れない時期が4月・8月となっています。
4月は決算や新社会人の車の購入需要が終わり、閑散とする時期です。
8月は6月・7月と2ヶ月にわたるボーナス商戦の後のため、8月の時点で購入を考えている人は、「どうせなら9月の中間決算のキャンペーンまで待とう」という考えになる事が多いです。
そうした理由から、どうしても車が売れなくなりがちとなってしまっています。
車屋の繁忙期は?
それでは逆に、自動車販売における繁忙期はいつでしょうか。
先程もあげたとおり、商戦がある時期は主に4つ。
その中でも特に繁忙期となるのは3月と9月です。
最も車が売れる繁忙期は決算月である3月となっています。
ただでさえ決算月なので、少しでも多くの台数を販売し、年度の売上・利益を伸ばしたいのはどこの会社も同じです。
自動車販売店も同様に、車の販売に力を入れます。
そこに輪をかけて新社会人の車の購入需要があり、一気に忙しくなります。
また、次に車が売れる繁忙期は中間決算月の9月です。
販売店は、中間決算でメーカーに販売状況の報告をしなければなりません。
メーカーにより多くの台数・販売利益を報告したいので、こちらも車の販売に力を入れています。
車が売れない時期と繁忙期の対策
それでは、車が売れない時期・繁忙期がわかったところで、どのように対策をとっていけばいいかを考えていきましょう。
まず、どうしても売れない時期は売れません。
それぞれの商戦月にいろいろなキャンペーンがあることを、顧客の多くの方はわかっています。
なので、売れない月には商戦月に買ってもらえるように営業をかけてアプローチしていくことが最も効果的です。
例えば、決算月の3月は忙しすぎて、商談をじっくりしている余裕がない場合が多くなりがちですが、そんな状態では、せっかく受注してもオプションの選択を間違ってしまったり、飛び込みで来店してくださったお客さんを逃してしまう、などということもあるかもしれません。
そういったミスを無くすためにも、見込みのあるお客さんがいる場合は、閑散期から事前に商談をじっくり進めておきましょう。
そうすることで、見込みのあるお客さんとの商談は最後の詰めをするだけの状態まで持っていくことができ、余裕をもった状態にできます。
すると繁忙期であっても、飛び込みで来店してくださったお客さんへの対応ができるようになります。
また、車が売れない時期には自動車販売だけでなく、オイル交換をはじめとした点検サービスを使って利益や信頼度をあげていく必要があります。
オイル交換などで入庫した際に、
・ワイパーゴム
・タイヤ
・バッテリー
など、周辺の消耗品をチェックし、交換の提案をしてあげることをおすすめします。
そうすることで、購入していただければ利益をあげることができますし、購入にはいたらなくても、「しっかりとチェックしてくれているんだ」という信頼度の向上に繋がります。
ちょっとした一手間で、次の車の購入に繋がることもあります。
まとめ
・車の売れない時期は商戦と商戦の間で、特に4月と8月。
・繁忙期は商戦月で、特に中間決算の9月と決算の3月。
・繁忙期でも商談ができるように、見込み客には事前に営業・商談を進めておく。
・車の売れない時期はオイル交換等のサービスを使って、利益だけでなく信頼度をあげる。
車が売れない時期に営業をサボってしまうと痛い目を見ることになってしまいます。
ちょっとした気遣いで信頼度をあげて、次の車の購入に繋げましょう。
一方で、車が売れる時期は本当に忙しくなります。
「忙しすぎて手が回らなかったために年間の収益が落ち込んでしまった…」
などということにならないようにするためにも、入念な準備が必要です。
下準備をしっかりして、車が売れない時期にも繁忙期にも対応できる体制を整えておきましょう。