愛車と上手に付き合っていくためには、日頃からのメンテナンスが重要な鍵となっています。

中でも広く周知されているのがバッテリー交換です。

しかしバッテリーの役割を正しく理解できているユーザーばかりではありません。

ガソリンや軽油で動くエンジンを搭載して走るのが車です。

では燃料を補充するだけでずっと走り続けることができるかといえば、そうではありません。

燃料やエンジンと同じくらい必要なもの、それがバッテリーです。

スターターモーターでエンジンを回転させ始動する、今の車は昔と違い電気の力でエンジンをかけます。

正常にバッテリーが動かないと車自体を動かすことができないのです。

ハイブリッド車もしかり、専用の大きな駆動バッテリーを搭載していますが、システムを始動させるのに補機バッテリーを使っています。

最近は様々なシステムをコンピューターで制御しており、電力が無いと全く車はその威力を発揮することができません。

トラブルなく走行するために何をすべきか考えてみましょう。

バッテリー交換の目印

◯バッテリー交換とは

エンジン始動、エアコンやライトなどの電装品への電力の供給、コンピューター制御の機器のバックアップなど、大切な役割を担うバッテリーには寿命があり、同じものを使い続けることはできません。

そのため定期的な交換が必要となります。

実際にバッテリー上がりを起こして車のエンジンが掛からなくなったら、ブースターケーブルで他の車から電気を分けてもらい、ジャンピングスタートさせますが、これはあくまで一時しのぎにすぎません。

◯バッテリー交換のタイミングはいつ?

一般的にバッテリーの寿命は3~4年と言われています。

走行距離の目安としては3万キロです。

ただ使用状況により短くなったり長くなったりするので、一概には言えません。

バッテリーを長持ちさせるために定期点検で必ずチェックしておくことも必要です。

一番安全に車に乗るには、車検ごとに交換するのがいいとする意見もあります。

最近のバッテリーは性能が高く、ギリギリまであまり兆候がでない場合もあるため、ちょっとしたサインを見逃すこともしばしばあります。

あれっと思ったときには既に遅すぎたと慌てないために、早めの交換もOKです。

しかし、まだ使えるのに、取り替えるのはちょっともったいない気もします。

ではどうしたら交換時期を確認できるのでしょうか。

バッテリー交換の確認方法は?

町ではセルフ型のガソリンスタンドが増えつつありますが、まだまだ店員のサービスを受けられるお店もあります。

ついでに点検を進められ、バッテリーの劣化を指摘されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなとき、本当に替え時なのかどうか悩まれる方も多いでしょう。

実は、判断する方法があります。

バッテリーの電圧を確認するだけで、おおよその検討をつけ、交換時期の目安にすることができます。

エンジンが停止した状態で、新品は12.5~13Vですが、11.5V未満になったら危険ゾーンのため、早めに交換しましょう。

では、カー用品店でテスターを買わなければならないのかといえば、そんなことはありません。

ガソリンスタンド、ディーラー、販売店には必ず常備されているので、計ってもらいましょう。

また日々の生活の中で、少し注意して車の状態を見ていると、何らかのサインをキャッチできることも多いので、何点かあげておきます。

 

・エンジンをかけるとき、今までより少し時間がかかる、音がいつもと違う
・バッテリー液の色が濁ってきている
・ライトが以前より暗くなっているように感じる
・アイドリングストップ回数が以前より減ってきた

 

以上のサインの中でも「エンジンをかけるとき、今までより少し時間がかかる、音がいつもと違う」というのは、バッテリーの寿命が近い可能性が高いので、早めの対応を心がけましょう。

バッテリー交換の注意点は?

バッテリー交換は数あるメンテナンスの中でも、自分でできる作業の1つです。

必ずエンジンを停止して取り外し、古いバッテリーを廃棄します。

これは一般のゴミとしては処分できないため、一般社団法人JBRC提携のリサイクル協力店に持ち込むか郵送することになります。

またオーディオ等のメモリのバックアップも忘れないようにしましょう。

作業の手間や廃棄の費用などを考慮すると、工賃を含めても販売店に依頼する方が得策であると言えます。

プロに任せれば、安心安全に交換してもらえます。

まとめ

大抵のメーカーが3年あるいは10万キロと製品の補償を設定していることから、3年を目安にすると良いでしょう。

時々電圧を確認しながら様子を見ていきます。また普段からバッテリーに余計な負担をかけないような配慮も大切です。

例えばライトのつけっぱなしは交換時期を大きく早めてしまいます。

オーディオやエアコンのスイッチが入ったままだと、再度エンジンをかけたときに、より電力を消費してしまう結果になってしまいます。

真夏や真冬のエアコン使用もかなりの負担になっていることが多く、常に複数の機器を無意識に作動させて寿命を縮めているのです。

エンジンを切る前に、エアコン、オーディオなどのスイッチをオフにする習慣をつけましょう。 バッテリーは走行によって電気を蓄えます。

短い運転を頻繁に行うとしっかりとその機能を発揮することができません

最低でも30分のドライブを週に一回行うようにして下さい。

最近のタイプはアイドリングストップに対応して性能が大幅に向上していますが、その分価格も高くなっています。

できるだけ寿命を延ばし、ベストなタイミングで交換するために、販売店を上手に活用していきましょう。