店頭に並んだ新車の価格を眺めていると、高い買い物になるのがわかります。

どのような価格構成になっているのか気になるという方も少なくないでしょう。

誰もが少しでも安く手に入れたいと考えていると思いますが、実際のところ、車屋さんの儲けはどれくらいなのでしょうか。

新車店頭価格内訳

各メーカーは非開示ですが、一般的に工場出荷時の新車価格はおおよそ店頭価格の6割と言われています。

意外に思われるかも知れませんが、この仕入れ原価が利益を除いた本当の金額になります。

食物や衣服など異業種の原価率からみると、かなり低いといえます。

例えば200万の車の原価なら、160万前後というところでしょうか。

 

その内訳は
・開発費
・製造工場の水道光熱費
・人件費
・各部品
などの原材料費が合わさったものです。

 

メーカー独自で部品を製造しておらず、材料のほとんど全ては外部の提携先企業から調達しています。

どの項目を見ても、さほど利益率を押し上げるものはありません。

中でも新車の開発には莫大な費用がかかります。

販売台数が多くなるほど一台にかかるコストは下がりますが、不人気となれば逆に大きなマイナスを発生させてしまいます。

売れ筋の基幹となる車種をどれくらい抱えているかによって、メーカーの利益は大きく左右されているため、企業の将来における展望はこの新車の開発が握っていると言えます。

ホンダのフィット、トヨタのヴィッツなどは成功の一例です。

最近ではトヨタのアクア、スズキのハスラーが顕著な成功例でしょう。

またモデルチェンジもメーカーにとっては失敗のリスクがつきもので予断を許さない攻防が続きます。

このように、新車一台が生み出す利益は想像よりはるかに少ないとおわかりいただけたのではないでしょうか。

ディーラー(直営店)はメーカーから仕入れている

ディーラーと呼ばれる直販店は、メーカーから仕入れ原価にメーカー利益を上乗せした価格で供給されます。

つまり200万の車であれば、180万で仕入れることになります。

これはあくまで定価で販売した場合の計算であり、消費者に対して値引きのサービスをすれば、純利益は極端に少なくなります。

10万値引きしたらディーラーは新車1台につき10万し儲からないことになります。

まさに薄利多売の世界です。

中には高級車やスポーツタイプなど利益率の高い車もありますが、大量生産するほどの需要がないのが実情です。

新車の利益は、とにかく数で利益を地道に積み上げていくしか方法はないでしょう。

ただ車両本体の利益率は低いのですが、ディーラーオプションは逆に利益率が高いものが多くなります。

各パーツの原価が安く、プラス工賃で稼げば全体の利益は上がります。

合わせて登録や車庫証明などの手続き代行にかかる手数料、ローンを組んだ場合のバックマージン、自動車保険の手数料等、販売に付随する利益が多いのです。

車屋さんの新車の仕入れ値は?

メーカー直販のディーラーでさえ2割程度の利益しか見込めないのですから、街の車屋さんにいたっては、1~2割未満が限界というところでしょうか。

例外として、長く安定した台数の販売を手がけ、メーカーとの太いパイプを築き上げたうえで有利な条件を引き出している老舗もあります。

しかし、そういった店舗はごく稀と言えるでしょう。

ほとんどの店舗は、ディーラーより少し見劣りする仕入れ価格で納得するしかないのが実際のところです。

このように、新規参入者にとっては、かなり厳しい市場になっています。

また取り扱いできない車種もあり、消費者のニーズに必ずしも添えるとは限りません。

それでも事業全体の拡充をはかる車屋さんにとって新規顧客獲得、既存顧客の流出防止のために新車の販売はかかせません。

そこで問題を解決するべく導入をおすすめするのが、仕入れの支援を専門に行っている会社です。

面倒な価格交渉から仕入れまでサポートを受けられます。

CTNなら全国を網羅したネットワークで低価格を実現、さらに国内オールメーカー車を取り扱っているので希望の車が見つかります。

 

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まとめ

更なる自社の発展には、利益を安定して出していかなければなりません。

そのためには顧客をしっかりと囲い込み、つなぎ止めるために、あらゆる手段でニーズに応えていくことが必須となっていきます。

ユーザー満足度をあげて、長くご愛顧いただくことが重要です。

それはサービス全般にいえることですが、特に新車を少しでも安く買いたい消費者の心をガッチリつかむには、得したと喜んでもらえるよう値引きのサービスを提供することでしょう。

他所の方が安ければ流れて行ってしまい、一度離れた消費者を呼び戻すのは至難の業です。

満足いただける価格を実現して、なおかつ利益も出すためには、新車をできるだけ安く仕入れる必要があります。

それには、

・販売台数を増やす
・メーカーとの交渉

この二つをクリアしなければなりません。

自社だけでは難しい課題ですが、同業者間で協力し合ってネットワークを作れば、規模の拡大は可能になるでしょう。

もう一つの選択肢は、仕入れのプロを活用する方法です。

手数料を支払えば、あとはおまかせ、低価格で欲しい新車を仕入れることができます。

御社の繁栄、発展にぜひご活用ください。