トヨタの福祉車両をすべてご紹介！各タイプごとに特徴を解説

「一体、トヨタには何車種の福祉車両があるのだろうか」と、疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トヨタでは、目的別に３つのタイプに分類されています。

Ⅰ.シートへの乗り降りをサポートするタイプ
Ⅱ.車いすのまま乗り降りするタイプ
Ⅲ.ご自身で運転する方をサポートするタイプ

さらに、「Ⅰ　シートへの乗り降りをサポートするタイプ」には

①助手席回転チルトシート車
②助手席リフトアップシート車
③助手席リフトアップチルトシート車
④車いす収納装置付車
⑤サイドリフトアップチルトシート車
⑥サイドリフトアップシート車（脱着タイプ）
⑦ウェルジョイン

の７種類があります。

「Ⅱ　車いすのまま乗り降りするタイプ」は

①車いす仕様（スロープタイプ）
②車いす仕様（リフトタイプ）

の２種類です。

「Ⅲ　ご自身での運転をサポートするタイプ」は

①フレンドマチック取付用専用車

の１種類となっています。

次項でそれぞれを詳細に見ていきましょう。

①助手席回転チルトシート車

こちらは助手席が回転し、座面と背もたれがチルト(傾斜)する事で、乗り降りされる方の立ち上がりや着座を優しくサポートします。（Aタイプ）

上記Aタイプに加えて、手動車いす用収納装置〈電動式〉を標準装備したものがBタイプとなります。

３０㎏までの手動車いすに対応、車への積み降ろしを容易にしています。

車種は、

・プリウス

・プリウスPHV

・シエンタ

・ヤリス

・アクア

の５車種となっており、ヤリスのみ運転席のターンチルトシート車の用意があります。

・プリウスAタイプ

・プリウスBタイプ

・プリウスPHV

・シエンタAタイプ

・シエンタBタイプ

・ヤリスタイプⅠ

・ヤリスタイプⅡ

・アクア

②助手席リフトアップシート車

助手席が電動で回転、そのまま車外へ大きくスライドダウンして乗り降りをしっかりサポートされております。

シートの高さは調整可能で、一番乗り降りしやすい位置にセット可能です。

ルーミーが該当車種になります。

・ルーミーAタイプ

・ルーミーBタイプ

③助手席リフトアップチルトシート車

助手席が電動で回転、車外へスライドダウンして、チルト、立ち上がりや着座を優しくサポートします。

ヴォクシーとノアが設定されています。

・ヴォクシー

・ノア

(消費税非課税)

④車いす収納装置付車

スムーズに車いすを収納できるよう電動式収納装置が付いているタイプです。

こちらは①の助手席回転チルトシート車と②の助手席リフトアップチルトシート車へ標準装備されているため、下記グレードごとの価格帯と同様となります。

⑥サイドリフトアップチルトシート車

助手席後ろのセカンドシートが電動で回転、車外へ大きくスライドダウン、チルドしてお体の不自由な方の乗り降りをサポートします。

ワイヤレスリモコンで簡単に操作が可能となっており、より快適にご利用できます。

こちらはミニバンタイプのアルファード、ヴォクシー、ノアが対象となります。

・アルファード

・ヴォクシー

・ノア

(消費税非課税)

⑦サイドリフトアップシート車（脱着タイプ）

助手席の後部、セカンドシートが電動で回転、車外へ大きくスライドダウンします。

セカンドシートは脱着でき、そのまま車いすとして使用することができます。

トヨタではアルファードを適用車種として採用、また介護用の車いすとして利用できる手動式と自走可能な電動式車いすの②タイプを用意しています。

⑧ウェルジョイン

こちらは病院や施設など様々な用途で多人数の送迎を目的とした福祉車両を指します。

以前から多く利用されてきた車であり、お体の不自由な方の移動をサポートする交通手段としてなくてはならない重要な存在となっております。

トヨタではハイエースとノアがご用意されています。

長い歴史を持つハイエースは、街中でも取り回しやすいロング・標準ボディーと、より広い室内を確保したスーパーロング・ワイドボディーの2種類があります。

・ノア

・ハイエース

ご自身での運転をサポートするタイプ、フレンドマチック取付用専用車は、お体の不自由な方自らが、好きな時に行きたい所へ移動する事を叶えた画期的な福祉車両です。

プリウスとアクアが対象車種となります。

・プリウスタイプⅠ・Ⅱ

・プリウスタイプⅢ・Ⅳ

<タイプ別装備対応>

・アクア

トヨタの福祉車両は他メーカーに類を見ないほど、たくさんのラインナップで、お体の状態に合わせて選択肢が多いのが特徴であり、またメリットと言えます。

なかでもイチオシの車がシエンタが人気が高い車両となっております。

コンパクトなボディーでありながら、車いすのまま乗り降りできる大容量、一般車両の魅力をそのまま生かしながらお体の不自由な方やお世話する方のサポートをしっかりとしてくれる優等生です。

大きく開くドア開口部や地面との差を最小限に抑えた低い底面で安心安全な乗り降りを約束してくれます。

同サイズのコンパクトカーの中でもトップクラスの広い室内空間を確保、ロングドライブも苦になりません。

ラグジュアリーな室内でゆったりと過ごすなら、アルファードの右にでる車はありません。

本来の高級感あふれる内装や乗り心地はそのまま引き継がれ、業界でも珍しいシートがそのまま車いすといて使用できる画期的な発想はトヨタの技術の賜物です。

移動時間さえも大切なひとときとして、過ごせるよう細やかな配慮が随所に見られます。

福祉車両としての王道、ハイエースと言えば、もはや定番中の定番、介護の歴史はこの車が先駆けとなっております。

もちろん現在でもその立ち位置は健在です。施設や病院などの大規模な移動手段として、また個人宅でのご使用もその威力はいかんなく発揮されています。

無駄のないボディーとその容量は福祉車両として最も適したスタイルと言えるでしょう。

またエコカーとしての先駆者ともいえるプリウスはハイブリッドの福祉車両として注目を集めています。

お体の不自由な方自らが運転して目的地まで移動できる手段としてこれからますます需要が伸びていくと予想されます。

障害の有無を気にせず自由に行動できるツールとして有効であり、強みとなっております。

同じくアクアも乗り降りしやすい車としてだけでなく、運転補助装置を備えた福祉車両として期待されています。

一般車両の好調な売れ行きは周知されていますが、福祉の業界においてもコンパクトで運転しやすいメリットは十分生かされるでしょう。