最近では「レンタカーやカーシェアリングで十分」などと考える人も多くいるのではないでしょうか?
しかし、そうは言っても新車に乗りたいお客さまは多く、新車に対するニーズもあります。
そこで今回は、新車に対するニーズが高まっている現状を踏まえて、新車を仕入れる事のメリットを幾つかご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
ここでは、現在のcustomerの新車ニーズについてご紹介します。
新車のニーズを把握する事で、今後の販売戦略の参考になります。
◯新車へのニーズは高い
新車へのニーズをご紹介する前に、現在の新車販売台数についてご紹介します。
日本自動車販売協会連合会(自販連)は2018年1月に2017年の新車販売台数を発表しました。
それによると、2017年の新車販売台数は 合計523万4166台となっており、新車販売台数が500万台を超えるのはおよそ2年ぶり、前年度を超えるのは3年ぶりです。
新車販売台数をまとめた自販連が「2014年の消費増税前の水準に戻ってきた」と話すように、新車へのニーズが戻ってきた結果になりました。
自販連は、同時に軽自動車の2017年の新車登録台数も発表しています。
それによると、2016年と比べて6.8%増の184万3342台となっており、3年 ぶりにプラスに転じました。
180万台を超えるのはおよそ2年ぶりで、燃費不正問題で揺れた三菱自動車と、三菱自動車からOEM供給を受けている日 産自動車は増加率が2桁になりました。
消費増税や燃費不正など新車購入には逆風となる事象が一段落した事も、 新車購入の増加につながったと言えます。
◯自動運転など最新技術が搭載された新車への関心も強い
これは20代を中心にした若い世代に顕著に見られます。
日本自動車工業会(自工会)が2018年4月に発表した2017年度の乗用車市場動向調査を見ると、10~20代を中心とした若い世代では「新車を購入したくない割合」 が半数を超えました。
この結果は2年連続で、購入費や維持費が掛かる車の所有に消極的な事がうかがえます。
その一方で、若い世代にも車の必要性は浸透していて、レンタカーやカーシェアリングなどの利用者も若い世代を中心に増加傾向にあります。
そういった現状の中、若い世代は世界各国で熾烈な開発競争が繰り広げられている「自動運転技術」にも関心を持っており、今後自動運転技術が搭載された新車への購入が増加する可能性も十分にあります。
◯残価設定ローンなども新車の追い風になっている
新車へのニーズが少しずつ高まっている理由の一つに、残価設定ローンの普及もあります。
残価設定ローンとは、新車を購入する時に組んだローンが終了した時の査定額相当の金額を残した上で、ローンの残額を支払う購入方法であり、 最近では多くの自動車販売店が採用しています。
新車を購入する時に気になる毎月の支払金額を抑えることが可能なため、定期的に新車を乗り換えたい方へのニーズに応えた支払い方法となっています。
こういった買い方が浸透し始めたので、同じような支払い額なら新車を購入しようと考える方も増えています。
なぜ中古車ではなく新車なの?
続いては、中古車ではなく新車にこだわる理由をご紹介します。
新車には、中古車では得られないさまざまなメリットも多くあります。
◯グレードやボディカラーなど自由にカスタマイズできる
新車は、必要なグレードやボディカラー、装備品などを自由にカスタマイズできる事が最大のメリットです。
さらには、下取りがある場合やキャンペーンなどでの値引き交渉もできますし、交渉次第で高価なオプションを付けられる事もあります。
その反面、中古車は展示している価格や装備、ボディカラーを見て購入するので、なかなか自分の希望に合致した車に巡り合えない事もあります。
◯長い目で見た時、新車の方がコストパフォーマンスに優れている
新車の購入時には、購入特典として1ヶ月(1,000㎞)・6ヶ月(5,000㎞)点検が無料になる事や、その時の車の状態によって支払い金額が高額になる車検も 3年後までありません。
また、購入した自動車販売店独自のサービスとして、オイル交換が永久無料 になったり、ちょっとした部品交換(ヘッドライトやブレーキランプなど)を無料で行なってくれたりと、さまざまなメリットがあります。
更には、燃費性能に優れた新車を購入すると、年々増加するガソリン代の抑制もできますし、 自動車税などの税金も抑えられます。
こういった事を考えると、新車の方が中古車よりもコスト面で優れている事が分かります。
◯車によっては新車購入にメリットがある
自分の好きなようにカスタマイズできる新車ですが、カスタマイズ内容によってはトータル的に高額になってしまう事があります。
具体的には、ハイエースや ランドクルーザーなど海外で人気がある車は、中古車市場でも人気があるので価格があまり下がりません。
そのため、新車と中古車でさほど価格差はありませんので、少しでも新しい状態で購入を希望しているなら新車購入がオススメです。
新車販売でこう変わる!
最後に、新車販売を行なう事で現れる変化を幾つかご紹介します。
これまでの販売路線よりもビジネスチャンスが大きくなるのでオススメです。
◯新たな販路拡大ができる
最初にご紹介するのは「販売路線の拡大」です。
現在、中古車販売をメインで行なっている自動車販売店は、 完成されたネットワーク網を使って車を仕入れて、価格を付けて販売しているはずで、 それ以外にも中古車買取や整備などさまざまな販売チャンネルを持っていると思います。
「車販をもっと拡大したい」「代替えによるお客さま流出を防ぎたい」「残クレやリースを活かしてお客さまを増やしたい」 などのお悩みを抱えている自動車販売店様には、特に新車販売の開始をオススメします。
最近では、独自のネットワークを使って効率的に仕入れを行い、更には販売コンサルタントも行うサービスも登場しています。
これらのサービスが普及してきたため、お客さまの数が少ない地方の自動車販売店や、販売台数があまり確保できない自動車販売店でも、大手自動車販売 店よりも好条件で仕入れられます。
こういったサービスを上手に活用して、更なる販路拡大が期待できます。
◯新車販売のアピールで発売前からお客さまへアプローチができる
続いてご紹介するのが「新車販売のアピール」です。
新車の購入は、一般的に販売店へ購入したい車を実際に見に行き、見積もりを取った上で購入金額に納得したら契約完了です。
また新車販売では、新車を購入しようとするお客さまが「新車を購入したいのですが…」と近所の販売店に相談に来られる、というような例もあります。
しかし、その販売店が新車販売を行なっていないと、そういったビジネスチャンスを逃してしまいます。
新車販売を行なっていればビジネスチャンスを逃す事もありませんし、 新車が販売される前に付き合いのあるお客さまにアピールができます。
他にも新車を購入するお客さまの多くは、最初に声を掛けられた販売店から購入している場合が多く見受けられます。
◯新車を販売する事でお客さまと永く付き合える
最後にご紹介するのは「お客さまとの付き合い」です。
新車販売を行なう事で、新車を購入したお客さまと中長期的なお付き合いができます。
具体的には、新車を購入してからのメンテナンス(オイル交換や定期点検など)で付き合いがありますし、そのお客さまから別のお客さまの紹介があったりと付き合いを通じてさまざまなビジネスチャンスが期待できます。
それ以外にも、新車購入から3年後にある最初の車検も自前の整備工場で行なえますし、それ以降も車検で利益も期待できます。
まとめ
今回は現在の新車ニーズのご紹介や、中古車より新車を好む理由や新車販売で期待できる事をご紹介しました。
車が売れなくなったと言われる時代の中、自動車販売業で生き残るには新しいサービスの開始も検討するのもポイントです。
新車ニーズをしっかり掴んで、利益を上げる取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。