新車の利益率はどれくらいなの？

利益を考えるうえで大事なのは、新車の原価です。

新車の原価率は「およそ60%」と言われています。

もちろん車種やメーカーによって違いますので、一概にそうとは言い切れません。

あくまで目安として考えておいてください。

そして残りの40%のうち、20%がメーカー利益となるため、ディーラーの利益率は20%ということになります。

しかし、これはあくまでメーカーの希望小売価格を基準として考えた場合の話です。

お客さまから値引き交渉をされると、残りの20%の利益の部分から削っていくことになります。

ここまではディーラーの話でしたが、車屋さんにとってはさらに厳しいお話になってきます。

すでにお気づきの方も多いかもしれませんが、ディーラーですら利益率が20%なのですから、車屋さんが仕入れるときにはさらにディーラーの利益が上乗せされてしまうことになります。

車屋さんにとっては、良くて15%、悪くて10%まで落ちてしまう場合もあります。

車屋さんが新車で利益を上げるために考えられる方法は、主に次の2つです。

・新車を安く仕入れる
・アフターサービスで利益を上げる

新車で利益を上げるのに最も手っ取り早い方法は、新車を安く仕入れることです。

「そんなことはわかってる」と思われるかもしれませんが、それが紛れもない事実なのです

特に、個人で営業されている車屋さんの立場からすれば、新車を安く仕入れることがどれだけ難しいかはおわかりいただけるでしょう。

そしてもう一つの方法は、アフターサービスで利益を上げていく方法です。

新車を販売すると同時にメンテナンスパックなどのサービスを用意し、定期的にメンテナンスに入っていただくことで収益を上げることができます。

オイル交換といったメンテナンスの内容だけでなく、お越しいただいたときに付帯サービスの提案も行うことで、より利益を上げるチャンスを作ることができるのです。

代表的な例としては、ワイパーやタイヤなど定期的に交換しなければならないものが挙げられます。

定期的にお越しいただいてコミュニケーションを取り、「このお店にまるごとおまかせしたい」と思っていただけるようになることが最終的な目標と言えるでしょう。

新車を安く買うためには、新車を安く仕入れることのできるお店で購入するのがおすすめです。

むしろ、それしかないと言ってもいいでしょう。

低価格で仕入れを行うことのできる車屋さんの特徴としては、車屋さんのネットワーク加盟店に加盟しているケースが多くあります。

というのも、個人経営の車屋さんで新車を仕入れようと思うと、直接ディーラーの業販部とやり取りをしなければなりません。

このやり取りがなかなか大変なのです。

取引回数が多く、ディーラーの担当者と気軽に話せるような関係性がすでに出来上がっていればいいのですが、初めて扱うメーカーだと大変です。

ディーラー側からすれば、今まで取り扱いのない車屋さんだと今後も継続できるかわかりません。

もっと言うと、お客さまには直接ディーラーで買って欲しいという考えもあります。

そうすると、出される見積りはそこまで安くならないことは容易にご想像いただけるのではないでしょうか。

その点、新車仕入れサービスを行っているネットワーク加盟店に加盟していれば、新車仕入れの交渉を全てお任せすることができるのです。

さらに交渉のプロである上に仕入れる台数が多いため、特別仕切りが受けられることがあり、結果的に車屋さんが安く仕入れることができます。

ディーラーとのやり取りには時間も手間もかかりますし、それで結果が伴わなくなってしまっては本末転倒です。

それなら、まるごとお願いできるネットワーク加盟店に加盟して、こうした新車仕入れサービスを活用するのも手と言えるでしょう。

■新車仕入れ(業販)サービス