生活に欠かせない車の需要は顕著に表われていますが、実際のところ車屋さんは儲かるのでしょうか?
大手ディーラーは今年も不況知らずで、春闘でも前年よりベースアップしている企業が多く見られました。
街の車屋さんといえば、このご時世、しっかりと利益をあげているところと、そうでないところがあるようです。
両者の違いは一体何に起因しているのでしょう。
正直、儲かるか儲からないかはやり方次第です。
車屋さんの主な仕事内容といえば、新車や中古車の売買、車のメンテナンス、保険の取り扱いです。
中でも車の販売は大きな利益が生まれます。
よって仕入れから販売までの一連の流れに鍵が隠されています。
当たり前のことですが、ここが上手くいっているかどうかで儲かる車屋さんになれるかどうかが決まります。
とりわけ重要なのは、「いかに安く仕入れるか」にかかっていると言っても過言ではありません。
何故なら、同じ販売価格であれば仕入れ価格が安いほど利益が出るからです。
車屋さんにとって、安く状態の良い車を仕入れて、より多くのユーザーに提供するという仕組みを仕組み化できているかどうかが非常に重要となります。
「先月は安く仕入れられたけど、今月は難しそう」となってしまっては仕組み化ができていません。
仕組み化ができれば、お店を維持しつつ、業務を拡大していけるようになります。
よって仕入れ先を確保して、安定した供給を維持しながら顧客への販路を開いていくことが最も力を入れていかなければならない方針と言えます。
儲からない車屋の特徴
ここで儲からない車屋さんの特徴を見てみましょう。
ユーザーの目から見て、まず店頭に展示されている車が気になるはずですが、儲からない車屋さんはどうでしょうか。
思わずお店に足を踏み入れたくなるような魅力的な車が無い、もしくは車自体をあまり置いてない、というような状態になっていないでしょうか?
いくら実用的な移動手段とはいえ、実際に自分の目で確かめたいユーザーは少なくありません。
インターネットが普及して、自ら足を運ばずとも車が手に入る時代でも、わざわざ車屋さんを覗きに行くのは、見て検討したいお客様が多いという事です。
それなのに肝心の展示車がなければ、その時点でそのお店で購入する意思が無くなってしまうかもしれません。
では店内の様子はどうでしょう。
過度に豪華な装飾は必要ありませんが、清潔で手入れの行き届いた内装であれば、お客様の居心地や印象も良くなります。
しかし、コスト削減のために、清潔感など必要なものまで省かれていれば逆効果となります。
特に最近では自動車業界のみならず様々な分野で女性受けするお店が流行ると言われていますが、そのような工夫が一切成されていないお店も同様でしょう。
ユーザーの幅広い要望に応えるよう仕入れに力を入れるのは大切なことですが、仕入ればかりにお金がかかってしまうと利益率が下がってしまいます。
そのように、手元に入ってくるお金とのバランス、つまりキャッシュフローが上手く回っていないのも、車屋さんが儲からない要因の一つになっているのです。
儲かる車屋さんの特徴
儲かっている車屋さんはと言えば、魅力を感じられるような良い車を展示しているのが特徴です。
そのためには常にアンテナを張り、最新のトレンド車をチェックして、需要が見込まれそうな車を在庫として何台か手元に確保しています。
また、来店されるお客様の心理としては良いものがあれば購入し、購入した後はすぐにでも欲しいものです。
新車などで起こることですが、注文し納車までに何カ月もかかってしまうケースがあります。
儲かる車屋さんがなぜ多くの展示車を用意しているかと言うと、納車までをスピーディーに行えるという展示車のメリットがあるからです。
また、ユーザーの要望をある程度予測しつつ、先回りして準備することができれば店舗の集客へつながり、その後の取引もスムーズに運ぶことができるのです。
もちろん店内も足を運びたくなるような配慮がなされ、ゆっくりと時間をかけて車を品定めしつつ、交渉できる居心地の良さがあります。
お店で購入された車はほとんどが同じお店で、修理、点検、車検を受けることになります。
気に入っていただければ顧客の拡大につながっていき、さらに利益を生むことになっていくのです。
儲かっている車屋さんと儲かっていない車屋さん車屋さんの違い、それは販売の基本的な部分にありました。
支出と収入のバランスが正しければ当然利益は上がっていきます。
安く仕入れて販売すれば潤沢に利益が生まれ、儲かる仕組みになっているのです。
車の需要は確実にあります。
安定した仕入れによる供給があって、取引する顧客が確保できれば車屋さんは儲かる仕組みになっています。
それを実践できているか否かで、分かれ道となっていると考えられます。
ポイントは3つ、仕入れ先の確保、展示、販売先である顧客の拡大です。
これをうまく実践するには儲かっている車屋さんをお手本にすることです。
①仕入れ先の確保
②展示車の工夫
③集客方法
④店内の雰囲気
今の運用で問題ないかどうか、まずは上記の4つを見直してみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
車屋さんといえば地域に密着した店舗が多いため、顧客の満足度が上がればリピート率も上がり定着して、どんどん裾野が広がることにより、さらに安定した事業展開が見込まれます。
そのためにもコストを抑えすぎず、必要なものにしっかりと予算を取って未来へつなげていくことが重要となっていくでしょう。
儲かる車屋さんの特徴を取り入れ、自社で足りていないものが無いか、一度確認の機会になれば幸いです。