通勤や通学、買い物やレジャーなどで車を使う方にとって、車の故障は一大事です。車が好きな方や自動車整備の資格を持っている方は自分で修理できますが、大半の方は修理工場などへ車を持ち込むことになるでしょう。
そこで今回は、「車を修理する時に損をしないためにやっておきたいこと」をご紹介します。
車が故障してこれから修理に出そうと考えている方はもちろん、これから車を買った時の為に勉強していきたいと考えている方にもおすすめです。
ここでは車を修理に持っていく場所についてご紹介します。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、併せてご確認下さい。
◯ディーラー
最初にご紹介するのはディーラーです。
車の販売はもちろん修理や点検なども行なっており、車に乗るときには欠かせない自動車保険の取り扱いも行なっています。
最近では車の買取りを行なうディーラーも増えてきており、車に関係することはすべて取り扱っています。
メリット
ディーラーで車の修理を行なうことのメリットは、何と言ってもその安心感です。
ディーラーは自動車メーカーの正規代理店でもあり、自動車メーカーから看板を与えられたお店として安心感があります。
自動車メーカーから看板を受けているディーラーなので、新車を購入する時にはほとんどの人が利用していると思います。
そのため、ディーラー以外で車の購入できるかどうかを分かっていない方も中にはいます。
2つ目のメリットは、自動車メーカーから直接部品の仕入れができることです。
メーカーと契約をしているカーディーラーならではのメリットで、修理に必要な部品もメーカーから直接仕入れができます。
メーカーの純正品が確実に手に入るので修理にかかる時間やコストが大幅に短縮されますし、代替品を使うこともないので調子の悪い箇所は確実に直せます。
デメリット
ディーラーで車の修理を行なう際の大きなデメリットは、作業工賃が少し高めになることです。
確実に修理してもらうためには必要な支払いですが、修理する内容によっては数十万円以上する修理が多いので、安く修理を済ませたい方にはデメリットとなっています。
2つ目のデメリットは、ディーラーでは板金や塗装などに関する修理ができないことです。
ディーラーがメインで行なっている業務は車の販売や整備や点検などで、それ以外の作業については作業を協力してくれる専門の業者へ外注しています。
その上で「自分たちで修理を行ないました」と言う形で納品してくるため、そういったことが気になる方にとってはデメリットと言えるでしょう。
一般的に、ディーラーで修理を依頼する時には担当している営業マンを窓口に行ないますが、営業マンは車を売る専門家であり、大半が車の構造に詳しい修理や点検の専門家ではありません。
点検してほしい内容を伝えても車の修理に精通していない営業マンの場合、「それらに関する部品を全て交換しましょう」ということで、結果的に修理費用が高額になってしまう場合もあります。
◯車屋
続いてご紹介するのは車屋です。
車屋とは住宅地近くにあったり、個人経営だったりすることが多いのが特徴です。
完全に個人で経営しているお店もあれば、どこかの企業から看板を預かりフランチャイズとして営業を行なっている車屋もあります。
メリット
車屋で車を修理するメリットは、店舗が地域密着型であることです。
地域密着なので急な修理や点検にも応じてくれることが多く、ディーラーでは高額な修理費用も状況によっては安くしてくれたりと、地域密着ならではのサービスの良さがメリットです。
続いてのメリットは価格が安いことです。
先ほどはディーラーの車検をご紹介しましたが、総体的に車屋で修理を行なった場合は修理をする部品にもよりますが、平均で2割程度安くなっています。
もちろん点検や修理のテクニックも十分で資格を持った担当者が行なうので、修理のクオリティも全く問題ありません。
デメリット
車屋での修理のデメリットとしては、板金や塗装などの特定の修理ができない車屋もあることが挙げられます。
板金や塗装などを依頼するには外注業者へお願いしますが、その際には外注を絡めるので費用がかさんでしまう場合があります。
さらには板金や塗装をお願いする外注業者の施行技術によって、仕上がりにばらつきがある場合もあります。
そうなった時に仕上がりに対して文句が言えないので、こういった点もデメリットとなります。
◯板金
続いてご紹介するのは板金業者です。
メリット
板金業者で修理を行なう最も大きなメリットは、地域密着による安心感です。
先程ご紹介した車屋にも似ていますが、地域密着なので顔なじみの場合もありますし、不十分な修理をしてしまうと悪い口コミが広まってしまい経営にも影響する可能性があるので、丁寧修理をに行なってくれます。
また、板金業者は専門のプロが独立するケースが多いのも修理をする立場からするとメリットです。
技術に自信があるプロにお任せするので、修理の出来栄えも期待できます。
中には、修理については「サービスでいいよ」と言ってくれる板金業者もいることも、メリットと言えるでしょう。
ディーラーや車屋では費用が発生する修理も、気前のいい板金業者ではサービスでやってくれる場合もあります。
デメリット
板金で車を修理に出す時にもデメリットはあります。
その1つは職人気質の人が多く依頼しづらい点です。
その道を極めたプロに依頼するには少々の勇気がいりますし、さらには板金業者を探すのが困難な場合もあります。
時代の変化により職人が減ってきているのもありますが、そういった職人を探すのも困難になっています。
また、板金については突き詰めていますが、整備技術は万能ではありません。
幅広い修理を求めている場合には、ディーラーや車屋での修理がおすすめです。
修理中に代車は借りられるの?
ここでは車を修理に出している間に欠かせない代車について、代車が借りられる期間や費用などについてご紹介します。
◯ディーラー
代車情報
車の購入や修理など幅広いサービスを提供しているディーラーは、修理を頼めば代車も出してもらえるというイメージがありますが、ディーラーの中には所有している代車が全て貸し出しをしているなどの事情もあります。
そういった事情で代車を出してもらえないケースも多くあります。
その時には自分でレンタカーを準備したり家族から車を借りたり、修理が完了するまでの間の代車を自分で確保することになります。
借りられる期間
ディーラーで代車を借りられる期間は修理が完了するまでの間ですが、修理内容などの事情に合わせて借りられる期間も変わってきますので事前に確認しておきましょう。
費用
ディーラーで代車を借りる際、基本的に費用はかかりません。
代車を借りている最中に事故など起こしてしまった場合、保険ではまかないきれない修理代などを請求される場合もありますが、そういったことがなければ無料で代車は借りられます。
◯車屋
代車情報
先ほどご紹介したディーラーの時とさほど違いはありませんが、車屋で代車を借りる場合は、以下のようなルールを決めている場合が多いです。
1.ガソリンは乗って減った分だけ補充
ディーラーで代車を借りられる期間は修理が完了するまでの間ですが、修理内容などの事情に合わせて借りられる期間も変わってきますので事前に確認しておきましょう。
2.丁寧(普通)に乗る
代車も車屋の大事な商売道具なので、無謀な運転をしたりと事故を招くような危険な運転をしないようにしましょう。
交通マナーを守って速度も決められた速度で走ることで事故やトラブルを回避できます。
3.交通違反(駐禁)などをしたら正直に伝える
代車を借りている最中に万が一駐車禁止やスピード違反などの交通違反を受けてしまった場合は、正直に伝えることもポイントです。
その際の反則金の支払いは代車を使った人が支払うことになりますが、代車で交通違反を行なった事実を把握する必要があるので隠さずに正直に伝えましょう。
借りられる期間
車屋の代車を借りられる期間も修理が完了するまでの間です。
作業の進行具合によっては決められた日数より長く代車が借りられる場合もありますが、その際には事前に連絡が来ますので借りられる期間を守りましょう。
費用
費用についてはディーラーと同じく無料のところが大半です。
◯板金
代車情報
板金業者でも修理を依頼した時に代車が借りられる場合があります。
修理をお願いするお店の規模にもよりますが、修理時の足を確保するための台車を準備しているので、修理を依頼する時に代車があるかどうかも確認しておきましょう。
板金業者で代車を借りるときも基本的にガソリン満タンで貸し出しをしているので、代車を返す時には満タンにした状態で返却をすることになります。
代車が準備していない板金業者でも近距離であれば自転車を貸してくれるところもありますので、いずれにしても修理を依頼する時に確認しておきましょう。
借りられる期間
板金業者で代車を借りられる期間も修理が完了するまでの間ですが、修理期間が当初より長くなる様なら前もって連絡が来ますので借りられる期間を守りましょう。
費用
費用については、これまでご紹介したディーラーや車屋と同じく大半が無料です。
事故後に乗り換えを考える場合は?
ここまで修理に出した時の事についてご紹介しましたが、修理に出さず車を乗り換える場合についてもご紹介します。
◯買取り
事故を起こしてしまうと修理費用が高額になり、乗り換えを検討する場合もあります。
買取りを行なってくれるのは車の買い取り業者です。
車の買取り業者の中には事故車でも高価で買い取ってくれる業者もありますので、インターネットの車一括査定サイトなどを利用してみるのもおすすめです。
故障した箇所以外の部品を再利用する業者もありますので、廃車にする前に一括査定サイトを利用してみるのもおすすめです。
◯買取り分が安くなるのは
事故をした車を買取した時の金額を、次の車購入の資金へ回す事もできます。
つまり、買取り金額に応じて購入資金に対する負担を減らすことができるということです。
まとめ
今回は車を修理に出す時に損をしないために前もって押さえておく事についてご紹介しました。
修理を出すところによって修理費用などメリットやデメリットも違うので、前もって検討してみることが大事です。
今回の記事を参考にして、損をしない修理を行なってみてはいかがでしょうか?
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