日本は世界でも屈指の自動車大国です。

国内メーカーの技術力も高く、トヨタ、日産・三菱、ホンダは世界シェアトップ10に入っています。

しかし海外の自動車会社も強く、特に、日本国内でもよく見かけるフォルクスワーゲンは世界シェア第1位です。

そこで気になるのは、日本国内での輸入車の販売市場です。

日本国内で日本車が売れるのはもちろんですが、輸入車はどのような車種が、そしてどれだけ売れているのでしょうか。

2018年最新版のデータを使ってご紹介いたします。

国内の輸入車販売台数

日本国内における輸入車の販売台数とその推移を見ていきましょう。

輸入車の販売台数は、2009年には17万台程度と落ち込んだものの、それ以降9年連続で輸入車の販売台数は上昇しています。

そして、2018年における日本国内での輸入車販売台数は、なんと36万台を超えています。
(出典:日本自動車輸入組合(JAIA)より)

 

これは、日本国内での普通自動車販売台数の3,347,943台の10%を超えているのです。
(出典:日本自動車販売協会連合会より)

 

日本車がどれだけ性能が良くても、車の好みは多種多様です。

やはり、輸入車は根強い人気があるようです。

輸入車の人気ランキング

輸入車の人気ランキング

それでは気になる輸入車の人気ランキングを見ていきましょう。

2018年に販売台数の多かった順にご紹介していきます。

1.BMW ミニ
2.フォルクスワーゲン ゴルフ
3.メルセデス・ベンツ Cクラス
4.フォルクスワーゲン ポロ
5.メルセデス・ベンツ Eクラス
(出典:日本自動車輸入組合(JAIA)より)

◯BMW ミニ

2018年の第1位は、年間の売上台数25,983台のBMWミニです。

2位とは4,000台以上の差をつけ、圧倒的な販売台数となっています。

ヨーロピアンテイストのデザインで人気が高く、2016年から3年連続で1位を獲得しています。

有名なクーパーはもちろん、クロスオーバーもあってバリエーション豊富であり、 パーツも多いため、「自分だけのミニ」が作れます。

売却する時に値段が極端に下がりがちな輸入車ですが、人気の高さからリセールバリューが高いのも魅力と言えるでしょう。

◯フォルクスワーゲン ゴルフ

フォルクスワーゲン ゴルフの、2018年の販売台数は21,316台です。

ミニに1位の座を明け渡すまでは10年以上連続で1位でした。

2016年に燃費性能の問題が明るみに出たことによって、売上が減少してしまいましたが、それでも売れ続けるのは、燃費性能を除いてもゴルフが評価されているということでしょう。

剛性の高さと、コンパクトながら安定感のある乗り味は特に高い評価を受けています。

◯メルセデス・ベンツ Cクラス

第3位はメルセデス・ベンツ Cクラスです。

2018年の販売台数は18,321台で、2014年から5年連続で3位と安定的な売れ行きとなっています。

Cクラスはデザイン性の高さと、日本の道路事情に合ったコンパクトボディで、高い人気を誇っています。

また、ベンツと聞くだけで高級車というイメージが有るかと思いますが、Cクラスは400万円台からラインナップがあるため、少し頑張れば買えるラインというのも魅力です。

◯フォルクスワーゲン ポロ

第4位はフォルクスワーゲン ポロです。

2018年には11,079台の販売台数で、フォルクスワーゲンでは2台目のランクインとなっています。

前述のゴルフよりも小ぶりなサイズで取り回しがよく、ゴルフでは大きいと感じる人にはこちらの方が受けが良いようです。

◯メルセデス・ベンツ Eクラス

第5位はメルセデス・ベンツ Eクラスです。

メルセデス・ベンツでは2台目のランクインで、2018年には10,454台の販売台数でした。

メルセデス・ベンツらしいプレミアムグレードのEクラスです。

「輸入車と言えばやっぱりベンツ」という方も少なくはなく、乗り心地も良いため安定した人気があります。

 

ここまでトップ5をご紹介してきましたが、全てドイツ車ということに驚きです。

ドイツも自動車大国ではありますが、ここまで顕著に現れているのも面白いですね。

輸入車販売の利益率は?

輸入車販売の利益率

輸入車の利益率は、メーカーや車種によって違いますが、おおよそ10〜15%となっています。

定価ベースでの利益率ですから、ここから値引きしてしまうと1台あたりの儲けは10〜20万円程度になってしまいます。

そのため、利益を出すために必要なのは主に次の2つです。

・その他オプションパーツの販売
・アフターサービス(メンテナンス等)

輸入車の純正オプションパーツは、定価が日本の国産車よりも高く設定されています。

ここで利益を取っていくことができます。

また、販売店として大事なのはアフターサービスです。

オイル交換や定期点検などのメンテナンスを受注し、利益をあげていくことが重要です。

輸入車は、日本の国産車以上にアフターサービスが重要となっています。

まとめ

日本国内での輸入車の需要は意外に高く、登録車全体の1割以上の市場規模となっています。

輸入車は根強い人気がありますので、今後も需要は見込めそうです。

ミニやゴルフといった人気車種の傾向もありますので、市場の求める車は要チェックです。

輸入車の市場・トレンドも随時チェックしておきましょう。