日本では駅前でよくレンタカーを見かけます。
カーリースも法人向けだけではなく、個人向けもここ数年で一気に広まってきました。
では、海外ではそれらの事業形態は存在しているのでしょうか。
また、あるとすれば海外でのレンタカーやカーリースといった形態は普及しているのでしょうか?
そこで今回は、海外でのレンタカーやカーリースの現状についてご紹介いたします。
実は海外でもレンタカーやカーリースは広く普及しています。
例えば、世界最大のレンタカー会社である「Hertz(ハーツ)」は、2019年現在で世界145カ国に10,000ヶ所以上の営業所があるなど、大きな需要があることがわかります。
各国の国内旅行やビジネスではもちろんですが、海外旅行で来たお客さんへの需要も増えているようです。
今やインターネットに接続できる環境さえあれば、スマートフォンでGoogle Mapなどが使える時代になっています。
現地のタクシーやバスなどを使わず、気楽なレンタカーで移動するという選択肢を取る人が増えているということでしょう。
アメリカを中心に広く普及しているカーリース
カーリースは、アメリカを中心に広く普及していて、利用率が高いことでも有名です。
そもそも、「リース」という事業形態はアメリカが発祥となっています。
アメリカはGM(ゼネラルモーターズ)やフォードといった世界でも上位を争う自動車メーカーがある、有数の自動車大国です。
それに、大都市圏を除けば移動手段として自動車は必須となっています。
そこで自動車を所有しようとしたときに、選択肢としてカーリースが挙がるのは、アメリカではごく普通のことなのです。
法人のおよそ8割、個人でもおよそ5割がカーリースしているとも言われています。
カーリースのメリットは、主に2つです。
1つ目は、カーリースであれば基本的に自分でメンテナンスすることはなく、リース会社持ちなので維持するのが楽なこと。
2つ目は、使用する期間が決まっていればかかるコストも一定で済むので、生計の見通しが立てられること。
アメリカはもちろん、ヨーロッパにおいても積極的に活用されています。
ヨーロッパを中心に普及しているカーシェアリング
レンタカー・カーリースとはまた異なりますが、ヨーロッパではカーシェアリングが普及しています。
カーシェアリングはスイスが発祥だと言われています。
ヨーロッパの文化によるものなのか、特にドイツなどは環境問題への意識が高く、カーシェアリングの利用が急速に広まったそうです。
レンタカーだと一日単位でのレンタルが主ですが、カーシェアリングは数十分から数時間というかなり短時間の利用が主となっています。
その分料金が安く、気軽に借りられることがウケているのでしょう。
ただし、利用する前にはカーシェアリング事業者に会員登録が必要な場合がほとんどです。
日本でも少しづつカーシェアリングが広がってきていますが、普及率で見るとまだまだ発展途上となっています。
利用者登録などのハードルがもっと下がったり、カーシェアステーションの数が増えて利用しやすくなったりすれば、都市部を中心に広がっていくのではないでしょうか。
その他にも、アメリカやオーストラリアでもカーシェアリングが広がってきています。
まとめ
日本を始めとした先進国では若者の車離れが顕著に現れているため、レンタカー、カーリース、カーシェアリングなどのビジネスモデルはどんどん広がっていくのではないでしょうか。
カーシェアリングなど、自動車メーカーが取り組んでいるところもあるため、今後の事業形態の多様化はますます進んでいきそうです。
日本も自動車大国と言われる国の一つですから、流れに乗り遅れないようにしていきたいですね。