町の車屋さんに中古車が並んでいることは多くあります。
しかし、新車が展示されているところを見かけたことはあまりないのではないでしょうか?
そこで「新車の展示車を町の車屋さんが展示することはできないのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
結果から言ってしまうと、新車を展示することは可能です。
では、その仕組みはどうなっているのでしょうか。
そこで今回は、車屋さんで新車を展示車両とするうえでの仕組みや注意点などについてご紹介いたします。
新車の展示車といえば、ナンバープレートのついていない新車が展示されている様子を思い浮かべるのではないでしょうか。
展示車とは、簡単に言ってしまうと「在庫車を展示したもの」です。
一度新車を仕入れ、お客さんに販売せずに在庫として取り置くことで、展示車として店舗に展示することが可能になります。
つまり、お店で購入した未登録の車両を店頭に展示している、ということです。
ちなみに、登録して展示することも可能ではありますが、そうするとお客さんへの販売時に新車扱いにならず、中古車扱いになってしまいます。
しかし、登録すれば試乗車として活用することもできます。
費用対効果を考えて、未登録の展示車にするか、登録済みの試乗車にするかを選択しましょう。
新車を展示し収益を上げるためには
新車を展示することで収益アップを図ることができます。
その理由としては、主に次の4つがあげられます。
・展示されている車両を見てお客さんが来店される
・試乗して購入意欲を高められる
・目の前に現車があるため購買意欲が湧く
・新車と中古車を並べておくことで相乗効果が生まれる
大通り沿いに面したお店なら、展示車が見えることは効果的です。
特にお客さんが気になっている車種を展示していれば、その効果は高まります。
また、実際に展示車があることで、カタログだけではわからない乗り心地や収納スペース・ボディカラーの仕上がりなど、気になる疑問点を解消することもできます。
そうやって車に乗ってみたり眺めたりすることで、お客さんの購買意欲を高めることにつながります。
詳しくは、こちらの新車の在庫販売のページで在庫車展示のメリットについてご紹介していますので、そちらもあわせて読んでみてください。
また、お客様の立場からすれば、町の車屋さんに中古車の在庫車は並んでいて当然と思うものです。
しかし、町の車屋さんで新車が展示してあるというのはなかなか無く、お客さんの心理的にもポイントが高くなります。
新車と中古車が並んで展示してあれば、
「中古車を考えていたけど、やっぱり新車がいいなぁ」
などと思っていただけることもあるかもしれません。
つまり、相乗効果を発揮できるツールの一つになりえるということです。
また、新車購入のハードルが高ければ、最近流行しているマイカーリースの商談につなげる、という方法も考えられます。
このように、新車を展示すると、様々な販路のきっかけを作ることができます。
とはいえ、新車の展示車はあくまできっかけを作るツールの一つです。
ツールに頼りきりにならず、商機を逃さないようにお客さんとのコミュニケーションを図っていくことが必要です。
新車を展示する事での注意点
新車を展示するメリットは前述した通りですが、新車の展示には次のような注意点もあります。
・完成検査証の有効期限
・仕入れの価格と維持
1つ目は完成検査証の有効期限です。
新車の完成検査証の有効期間は9か月と定められているため、その期間内に販売するなどして自動車の登録を行わなければなりません。
もし有効期限が切れてしまった場合、再度検査を行う必要があり、手続きは煩雑になり費用も余計にかかってしまいます。
そうした事態を避けるためにも完成検査証の有効期限には気を配っておきましょう。
有効期限はあくまで発行された日から起算されますので、仕入れ先によっては手続きの都合上時間がかかるなどして、完成検査の有効期間が左右されることもあります。
2つ目は、仕入れの価格です。
上記でも紹介した通り、展示車は在庫車であるため、一度お店で展示車を購入する形になります。
さらに言えば、展示車を販売する際には、
「展示していた車なら安くしてよ」
などとお客さんから言われてしまうこともあるかもしれません。
つまり、仕入れ価格は普段の新車の仕入れ以上にシビアに見込んでおく必要があるということです。
仕入れ先や仕入れるタイミングによって、実際にお店で展示できる期間や収益に与える影響が大きく変わってきますので、仕入れ先の選定には気を配りましょう。
CTNでは新車の仕入れを支援しております。
新車の業販や在庫販売などにお悩みの方は是非一度ご相談くださいませ。
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まとめ
新車の展示はメリットが多く、うまく活用することで収益アップにつなげられます。
しかしその反面、初期投資が必要になるため、仕入れ先の選定がいつも以上に重要になってきます。
適切な仕入れ先を選んで、上手に新車の展示を活用していきましょう。