「車のビジネスで一旗あげたい」

「車が好きなので、車に関わる仕事がしたい」

そんな思いで車屋を開業したいと思っている方もいるのではないでしょうか?

ですが、車屋の開業には資金調達や資格など、事前に準備すべき事が多々あります。

そこで今回は、車屋を開業するために事前に準備しておく資金、開業に必要や資格などその他準備する物について、まとめてご紹介します。

これから車屋を開業したいと思っている方は是非参考にしてみてください。

車屋開業資金とは

最初に、車屋を開業するために欠かせない資金についてご紹介します。

開業にはさまざまな資金があるのでしっかり押さえておきましょう。

◯設備資金

新しく車屋を開業するためにまず準備しておきたいのが設備資金です。

設備資金とは、文字通り車屋で使う道具などの設備を準備するための資金で、プライスボードやアーチなどの販促用品、車を洗うための道具、車屋のホームページを作るために欠かせないパソコンや複合機などの事務用品、それらを置く机や椅子または看板などの設備資金が必要になります。

また、整備業務を外部に委託するということであれば、これだけの設備資金である程度は運営できますが、整備業務を行なう場合には整備に欠かせない道具なども揃える必要があります。

これらの設備資金は開業前に見積書をとることで、だいたいどれくらい必要か明確になるので、比較的資金計画は立てやすくなっています。

車屋を開業するにあたり必要なものをリストアップして、それぞれの業者からあらかじめ見積書を取っておきましょう。

場合によっては相見積もりも必要になってきます。

◯運転資金

車屋を開業するには運転資金も欠かせません。

運転資金とは毎日の営業を行なうために欠かせない資金のことで、一般的には商品を仕入れる代金や従業員の給料などを支払う人件費、店舗を借りる場合には店舗家賃、さらには光熱費や広告代金といったさまざまな費用が掛かってきます。

また、売上金がお客さまから入ってくるタイミングが、仕入れ代金を支払うタイミングより遅い場合には、事前に仕入れ代金を支払うための運転資金も必要になります。

◯在庫車両の仕入れ資金

車屋を運営するには在庫車両を確保するための資金も必要です。

そもそも車屋は販売する車がないと営業できないので、毎日の営業を進めるには在庫の車を確保する必要があります。

そのため、在庫車両を仕入れる資金も事前に用意しておかなければなりません。

毎日の運転資金にはさまざまな項目があることがお分かり頂けたと思いますが、これから車屋を開業するにあたり、事前にどれくらいの運転資金が必要になるのでしょうか?

車屋の規模や取り扱う車種の車の数や単価にもよりますが、最低でも、月額固定費の半年分+車屋をオープンする時に在庫として確保する車の仕入代金の合計額が必要になります。

◯車屋の開業には借入金も選択肢に入れる

ここまでは設備資金と運転資金についてご紹介しました。

これらの資金を自分で確保できるなら問題ありませんが、現実には自己資金+銀行などの金融機関から開業に関する資金を借り入れする方が多いです。

借り入れするにも目安があり、借り入れする金額の4割以上の自己資金を準備しておくことがベースになります。

一般的な融資では3割以上が目安と言われていますが、車屋の場合は4割以下で開業してしまうと、後々資金繰りで苦労する可能性が高くなります。

そのため、設備資金と運転資金の必要な金額を計算して、自分がどれだけ負担できるのか、足りない分はどれぐらい借り入れする必要があるのかをしっかり計算しておきましょう。

車屋を開業する為に資格は必要?

車屋開業における資格

先程は車屋を開業するために必要な資金についてご紹介しました。

ここからは、車を開業するために必要な資格についてご紹介していきます。

◯古物商許可証

車屋を開業するにあたり、最も必要な資格は古物商許可証です。

古物商許可証とは、車の販売を行なう場合には必須の資格で、古物商許可書がないと車の販売ができません。

古物商許可証は、車屋を開業する場所を管轄している警察署へ届出の申請を行なうことで取得できます。

届出の申請は、開業する車屋の情報や代表者の氏名などを記入するだけなので、比較的手間も掛かりません。

しかし、申請にはさまざまな必要書類がありますので、管轄している警察署へ確認してみることをおすすめします。

◯自動車リサイクル法引取業登録

中古車を扱う車屋を開業するには、中古車の買取を行なうこともありますし、買い取った車を自社で販売を行うこともあります。

販売を行なうには古物商許可証が必要ですが、廃車を買い取ってしまう場合には自動車リサイクル法引取業登録が必要になります。

自動車リサイクル法引取業登録は、都道府県又は保健所の担当窓口へ登録の手続きを行ないます。

買い取る車が引き続き乗れる車であれば問題ありませんが、最近では廃車も車の買取に出すドライバーもいますので、自動車リサイクル法引取業登録は古物商許可証と併せて事前に登録しておきましょう。

◯自動車リサイクルシステムへの事業者登録

廃車にする車を引き取るには、先程ご紹介した自動車リサイクル法引取業登録とは別に、自動車リサイクルシステムへの事業者登録も欠かせません。

自動車リサイクルシステムとは、インターネット上で引き取った廃車を確認したり報告をするために使う専用のシステムで、自動車リサイクルシステムに登録しておくことで廃車に関する手続きをスムーズに行うことができます。

◯オートオークションへの入会

これは必須ではありませんが、オートオークションへの入会も事前に行っておくといいでしょう。

オートオークションとは、中古車を取り扱う業者が集まり中古車の取引を行なう場所で、開業した後で「中古車を買いたい」という要望を持ったお客さまが登場したら、オートオークションから希望に合う中古車を探して販売することで利益が得られるので、入会しておくことをおすすめします。

その他に準備する物は?

最後に車屋を開業するために準備するものについてご紹介しておきます。

資金や資格以外にも準備しておくと円滑に開業できます。

◯車に関する知識

車屋を開業するには、お客さまが知らない知識も知っておく必要があります。

車に関する知識とは、さまざまな車種の情報も備えておくことも含まれます。

例えば、トヨタの車が大好きな方からトヨタの車に関する質問を受けた場合、その質問に答えられないと信頼は得られません。

そのため、各自動車メーカーの車種に関する知識を日々インプットしておき、質問されたらすぐに答えられるように準備しておく必要もあります。

それ以外の知識としては名、義変更などの手続き方法についても含まれます。

車を買ったり売ったりした場合には名義変更などの手続きも必要ですので、お客さまに必要な書類の説明をしたり、記入方法や提出場所なども教える必要がありますので、こういった知識も欠かせません。

さらには、修理や点検についての知識も必要です。

開業する車への事業内容にもよりますが、大半は修理や点検に関する知識も必要になります。

車を仕入れた時に行なった整備に不備があり、納車した後に故障などが発生するとお客さまからの信頼が得られません。

そのため、アフターフォロー体制の目的で、修理や点検などの知識も備えておく必要があります。

車屋の仕入れから販売を効率的に行う為にはCTN加盟店に!

車の流通やネットワークなどの悩みをお持ちの方は、CTNへの入会をおすすめします。

CTN加盟店になると、新車・中古車の仕入れや、リースなどの仕入れから販売までの流通など一貫したサポートを受けられます。

また、加盟店の自動車販売店同士の交流もあり、同業者のネットワークを広げるには最適です。

是非一度、ご相談してみるのもおすすめです。

まとめ

今回は、車屋を開業するために必要な資金や資格、その他に準備しておくものについてまとめてご紹介しました。

車屋を開業するには設備と運転資金が必要で、それに伴って資格や準備物などさまざまありますが、順を追って揃えていけば車屋が開業できるので、是非参考にしてみてください。