バイクを手放す方法として、下取りと買取があります。
お金が発生することですので、適切に選ばなければなりません。
どちらにも良い点と悪い点があるため、今回はどちらが良いのかを比較していきます。
人によって選ぶべき方法は異なりますので、本記事を参考に自分に合った方法を探しましょう。
バイクの下取りとは?買取とは何が違う?
バイクの下取りと買取との違いを解説します。
バイクの下取りとは?
下取りとは、バイクを購入する店で不要なバイクを買い取ってもらう方法です。
店に買い取ってもらって発生した売却金は、新車の購入代金に充てられるため、手元に入ってくるわけではありません。
下取りを行う場所は、バイクの販売店です。
下取りと買取の違い
買取は新車の購入を問わず現在持っている不要なバイクを買い取ってもらう方法です。
下取りとは異なり、手元にお金が入ってきます。
買取を行う場所は、買取専門店です。
下取り・買取ならどちらがいい?メリット・デメリットを比較
メリット・デメリットを比較し、どちらを選ぶべきか考えてみましょう。
【下取り】5つのメリット
下取りを行うメリットは5つです。
- ・手間が少ない
・金額によってはローンを完済できる
・乗り換え当日まで使用できる
・新車を購入すると査定額がアップすることがある
・下取りキャンペーンでお得になることがある
具体的にメリットの内容をお伝えします。
【メリット1】手間が少ない
下取りは新しいバイクを購入すると同時に売却できるため、手間が少ないです。
通常の買取を選択して別の店で車を購入する場合、買取店と購入店が異なるため移動や手続きの手間が増えます。
下取りであれば、購入も売却もその場でできるため移動もなく現金化する際の手続きも楽です。
【メリット2】金額によってはローンを完済できる
下取り価格によっては、ローンの残金を完済できるケースがあります。
例えば、ローンの残金が15万円で下取り価格が15万円だった場合、残り全額をすべて完済できます。
さらにいえば、下取り価格が18万円だった場合は完済に加えて新たに購入する費用に残り3万円を充てることも可能です。
費用のやりくりに関して効率がいい方法といえるでしょう。
【メリット3】乗り換え当日まで使用できる
下取りに出す場合、納車された日に既存のバイクを出すことになるため、乗り換え当日までずっと乗り続けられます。
買取の場合、新しいバイクが2週間後に納車されるとしても、その場で渡すことになるため交通手段を失います。
お手持ちのバイクとは別に車や原付などを持っていれば問題はないものの、1台しか持っていない場合は不便です。
交通手段を失う不安がない下取りは、買取対象のバイクしか交通手段を持っていない方にとって大きなメリットです。
【メリット4】新車を購入すると査定額がアップすることがある
新車を購入する場合、下取り価格の査定額がアップするケースがあります。
新車の購入額は高額であり、販売店にとって大きな収益になるためです。
よって、下取り査定を多少アップしても損しないため、一部を還元する形で上げてもらえることがあります。
【メリット5】下取りキャンペーンでお得になることがある
バイク店では下取りの査定額がアップするキャンペーンを実施することがあります。
理由は、新車購入を促して収益を上げるためです。
実施タイミングとしては、決算期などによるノルマ達成のためであったり、経営が赤字に傾きかけて持ち直したい場合などがあります。
下取りがアップすると新車購入費用もその分安くなるため、販売店と購入者お互いにメリットが大きいです。
【下取り】3つのデメリット
下取りを行うデメリットは3つあります。
- ・販売店で取引するためクーリングオフが効かない
・買取価格よりも下回りやすい
・必ず下取りしてくれるとは限らない
では、具体的なデメリットの内容をお伝えします。
【デメリット1】販売店で取引するためクーリングオフが効かない
下取りのデメリットはクーリングオフを適用できないことです。
クーリングオフは訪問がかかわる営業の契約を破棄できるものであるためです。
販売店での取引は対象外となるため、万一契約後に「やっぱりやめよう」と思っても契約を破棄することはできません。
後悔しないためにも、下取りしてもらうかどうかを慎重に検討してから契約を進めることが大切です。
【デメリット2】買取価格よりも下回りやすい
下取りは買取価格よりも下回りやすいため、買取店に依頼したときのような高額査定が厳しい傾向にあります。
下取り額が低くなる理由は、販売店の在庫状況です。
中古バイク販売店の場合は中古バイクを販売するため、抱えていたとしてもまだ販売しやすいです。
しかし、ディーラーの場合は中古販売ではなく新車販売をメインにしており、中古販売店ほどのルートはありません。
ディーラーが下取りをした車はオートオークションに流すか、廃車にするのが主流です。
中古販売店のように、海外への輸出ルートがないなどルートの数が多くありません。
よって、買取価格よりも下取り価格は下回る確率が高くなります。
【デメリット3】必ず下取りしてくれるとは限らない
バイクの状態によっては下取りを拒否されるケースがあり、必ずしも引き取ってくれるとは限りません。
例えば、フルカスタムのバイクや痛車といった個性の強いバイクは断られる傾向が強いです。
万が一、フルカスタムもしくはそれに近い場合であったり、個性の強いカスタムのバイクに該当する方は買取店に査定依頼を出すほうが安心でしょう。
ただし、カスタムバイクを取り扱っているところに限ります。
【買取】4つのメリット
買取してもらうメリットは以下の4つです。
- ・相見積もりで高額取引できるところを選べる
・下取りと比べて価格が高くなりやすい
・状態が良くないものも買取してもらえる
・金額によってはローンを完済できる
では、メリットの具体的な内容をお伝えします。
【メリット1】相見積もりで高額取引できるところを選べる
相見積もりで高額取引できるところを選べるのは、買取ならではのメリットです。
ディーラーはメーカーの正規販売店であるため、買取店のように付近に複数作られることはあまりありません。
よって、店舗ごとに見積もりを依頼して比較することが難しい傾向にあります。
買取店は大手だけでも数が非常に多く、他店との見積もり比較がしやすいです。
高価買取を狙うのであれば、買取店に査定依頼する方法が得策といえるでしょう。
【メリット2】下取りと比べて価格が高くなりやすい
下取りしてもらうよりも査定額が高くなりやすいこともメリットです。
在庫を抱えすぎてしまうリスクがディーラーと比べると少なく、むしろ積極的に買取をしている営業スタイルです。
よって、状態がよかったり希少性が高かったりといった加点項目があると高価買取してもらえます。
【メリット3】状態が良くないものも買取してもらえる
下取りでは難しい状態のバイクでも、買取店であれば買取可能です。
派手なカスタムであっても、カスタムバイクを取り扱っている業者であれば積極的に買取しています。
また、故障車や動かないバイクであっても買取できる業者があり、その店で査定依頼を出せば買取不可の心配はありません。
【メリット4】金額によってはローンを完済できる
下取り同様、金額によってはローンの完済は可能です。
完済できる確率でいうと、高価買取が期待できる買取店のほうが高いでしょう。
【買取】3つのデメリット
買取を行うデメリットは3つです。
- ・納車されるまでバイクに乗れない
・買取相場の変動が激しい
・乗り換えがスムーズにいかない
では、具体的なデメリットの内容をお伝えします。
【デメリット1】納車されるまでバイクに乗れない
買取専門店で買い取ってもらう場合、新しい車体が納車されるまでバイクに乗れません。
通勤でバイクを利用しなければならない方は、納車日よりも早く売却するほど不便になる可能性があります。
【デメリット2】買取相場の変動が激しい
買取相場の変動が激しく当てになりにくいこともデメリットといえるでしょう。
買取額の平均が出されたりしますが、査定額は個体差が大きいため平均よりも大きく下回る可能性もあります。
【デメリット3】乗り換えがスムーズにいかない
乗り換えがスムーズでないこともデメリットの一つです。
下取りの場合は納車日まで現在利用しているバイクを乗ることができ、納車日に新しい車両と交換する形で乗り換えします。
買取店の場合は、うまくいけば査定日に手放すことになるため、新車が来るまでに期間が空いてしまいます。
加えて、乗り換えに必要な手続きもA店舗とB店舗に足を運び進めていく必要があり、手間や不便さを感じるでしょう。
下取り・買取のそれぞれが向いている人
下取り・買取のメリット・デメリットから、それぞれが向いている人の特徴をまとめてみました。
悩んだ際は、ぜひ参考にしてください。
買取が向いている人
下取りが向いている人
・高額買取を狙いたい方
・売却日から納車日まで期間が空いても問題がない方
・故障・不動車といった下取りでは難しい状態のバイクの方
・個性が強いカスタムをしている方
・手続きや移動の手間を省きたい方
・売却金をローンや新車購入費用に充てたい方
・納車日まで今のバイクを利用したい方
下取り・買取手続きに必要な書類
下取りや買取手続きに必要な書類について紹介します。
書類の用意を忘れると手続きできない場合があるため、しっかりと準備しましょう。
必要書類
用意しなければならない書類は以下があります。
- ・自賠責保険証明書
・運転免許証等の身分証明書
・125㏄以下:標識交付証明書
・125cc~250cc:軽自動車届出済証
・251cc以上:自動車検査証
他にも、印鑑や身分証明できるものが必要です。
下取りの流れ
下取りの流れは以下のとおりです。
- ①バイクと販売店を選ぶ
②商談する
③下取り料を含めた見積書作成を行う
詳しく流れを説明します。
バイクと販売店を選ぶ
まず、購入したいバイクと店を探します。
新聞の折込チラシやSNS、ネットで検索して探すなどで探しましょう。
商談する
欲しいバイクが決まった場合や買取店が決まった場合は、次の工程として商談をします。
購入する際は値下げ交渉をしたり、下取り価格のアップを交渉したりするのは、この商談タイミングです。
下取り料を含めた見積書作成を行う
査定額や見積もり金額に納得した場合は、見積書を作成してもらいます。
購入する際、いくつか気になるバイクが見つかった場合は複数見積書を作成したあとにどれにするか決めるのもおすすめです。
書類を取り揃える
購入・下取りが決まったら、準備した必要書類を提出します。
また、店側から用意される書類もあるため、問題ないことを確認しましょう。
新しいバイクを購入し既存車は下取りに出す
必要な契約と書類が揃ったら、新しいバイクを購入し既存のバイクは下取りに出す形となります。
買取の流れ
買取の流れは以下のとおりです。
- ①必要書類を用意する
②買取業車を探して査定を依頼する
③商談・成約手続きを行う
④買い取ってもらう
では、具体的な流れを解説します。
必要書類を用意する
まず、買取に必要な書類車検証類や自賠責保険証明書、身分証明書を用意します。
買取するお店によって別途用意する必要がある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
買取業者を探して査定を依頼する
書類が準備できたら、買取業者を探しバイクの査定を依頼します。
適正価格がわからないため、複数社に査定を依頼するといいでしょう、
商談・成約手続きを行う
業者を絞れたら、買取価格アップの交渉をしたり、成約手続きを進めたりしていきます。
成約手続き時に必要書類の提出が必要なため、準備を忘れないようにしましょう。
買い取ってもらう
すべての手続きが完了したら、いよいよ買取してもらいます。
バイクの収納スペースに忘れ物がないかチェックしましょう。
保険手続きも忘れずに
バイクを乗り換える場合は、保険手続きもしなくてはなりません。
自賠責保険
バイクを購入した際は、自賠責保険の加入が義務付けられます。
自賠責保険は販売店が加入手続きを購入時にするため、特別にご自身で書類を用意する必要はありません。
買取してもらう場合は、自賠責保険の解約手続きをする必要があります。
任意保険
バイクを購入した場合は、任意保険の加入を検討する必要があります。
加入する場合は、これまでに加入していた保険会社に連絡をして契約手続きを進めましょう。
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通常であれば、自分で店に行ったり、出張で来てもらったりして見積書を出してもらい比較します。
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さらにローン残債が残っているバイク、廃車や事故車、故障車、不動車問わず全て買取可能です。
バイクの売却を検討している方はぜひ一度、CTNバイク一括査定を利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
バイクの買取と下取りそれぞれが向いている人を以下にまとめました。
買取が向いている人 | 下取りが向いている人 |
・高額買取を狙いたい方
・売却日から納車日まで期間が空いても問題がない方 ・故障・不動車といった下取りでは難しい状態のバイクの方 ・個性が強いカスタムをしている方 |
・手続きや移動の手間を省きたい方
・売却金をローンや新車購入費用に充てたい方 ・納車日まで今のバイクを利用したい方 |
買取と下取りは仕組みそのものが異なるほか売却タイミングが異なるため、選び方を間違えると損することもあります。
とはいえ、下取りは基本的に新たにバイクを購入するときのみ使える方法であるため、売却のみの場合は自ずと買取になります。
バイクを購入する場合は、買取と下取りどちらも選べるため、後悔しないようよく検討しましょう。