ファミリーに人気のミニバンやワンボックスは、例年リセールバリューが高い傾向にあります。
これらの車種は、大人数が乗れて荷物の積載量も多いメリットがあり、旅行やアウトドアなど多くのシーンで活躍できるので、幅広い層からの需要が高いです。
そのため、リセールバリューも比較的高い傾向にあり、残価率も高めになります。
以下にミニバン・ワンボックスのリセールバリューが高い車のランキングを示しますので、参考にしてください。
1位 トヨタ アルファード
2位 トヨタ ヴェルファイア
3位 トヨタ ヴォクシー
4位 トヨタ ハイエースバン
5位 トヨタ ハイエースワゴン
6位 三 菱 デリカ D:5
7位 トヨタ ノア
8位 ホンダ フリード
9位 トヨタ ヴォクシー ハイブリッド
10位 ホンダ フリード+
概要や歴史
・ミニバン
ミニバンは、車体の形状や使用形態により分類される自動車の形態の一つです。
米国での分類でフルサイズバンより小さい(ミニである)ためそう呼ばれています。
ミニバンの「バン」とは全幅2m以上、全長5m以上というビッグサイズのキャンピングトレーラー「キャラバン」のことです。
フルサイズのバンよりもコンパクトなワンボックスカーが「ミニバン」として誕生します。
日本では1960年〜1970年代に商用バンの乗用仕様から始まり、1980年〜1990年代には高級乗用車として販売されるようになりました。
その後、エンジン技術の進歩や燃費性能の向上により、幅広い層に支持されるようになっていきます。
・ワンボックス
ワンボックスとは、ボディの空間を箱に見立て、空間が一つだけのものという意味で、ワンボックスカーとは、そのボディスタイルをもつ車を指す言葉として使用されています。
日本発祥で、日本で用いられている用語です。
その名称はマーケティングのために考案され、主に販売系で使用されたことから一般に広まりました。
ニュースなど報道では時折「ワゴン車」と呼ばれることもあります。
日本の最初のワンボックスカーは1960年に商用車として登場した日野のコンマースです。
しかし、コンマースは前輪駆動という特性上、重量のある荷物を運ぶのには不向きでした。また、コンマースは技術的不備が目立ち、故障が多かったこともあり、発売から2年で生産が終了します。
1961年にスバルから登場したスバル・サンバーが登場し、こちらは大きな成功を収めました。特に6代目のモデルはリアエンジン方式で得られた走行性能から「農道のポルシェ」と異名がつくほどの人気でした。
1960年代後半には、同じくリアエンジン方式を採用したマツダボンゴが登場し、瞬く間に人気となります。
ワンボックスカー全体がボンゴ型車として呼ばれるようにもなりました。
その後、全メーカーが続々とワンボックスカーを手掛けるようになります。
1970年代に入ると、ワンボックスカーの商用車から乗用車へのイメージ転換が図られるようになり、ワンボックスカーという呼称が広く知られるようになりました。
ミニバン・ワンボックスのスペック
ミニバンとワンボックスカーは同じものとして考えられがちですが、実際は違うタイプの車です。
ここでは自動車のタイプや種類について、分け方の考え方や判別法を紹介します。
まず、車は「エンジンを搭載した場所(以下:エンジンルーム)」「人が乗るスペース(以下:居室)」「トランクルーム(以下:荷室)」のそれぞれを「ボックス(箱)」と考えます。そして、そのボックスの数で「〇ボックスカー」と分類する方法があります。〇の中には1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)の数字が入ります。
ワン(1)ボックスカーは「エンジンルーム」「居室」「荷室」が全て1つの箱に収まる車のことを表しています。エンジンは居室内にむき出しにしてあるわけではなく、運転席と助手席の部分の下部に置かれています。
このタイプの車を真横側から見ると、ボンネットが無く、横長の四角のような形状をしています。このようなタイプの車がワンボックスカーと呼ばれています。
ツー(2)ボックスカーは「エンジンルーム」が1つ、「居室+荷室」が1つと、2つの箱がある車のことを表しています。ハッチハックやステーションワゴンなどが、これに当たります。
スリー(3)ボックスカーは「エンジンルーム」、「居室」、「荷室」がそれぞれ分かれて独立しています。つまり、3つの箱があるような車のことです。セダンのような車種がこれに当たります。
ミニバンとワンボックスカーを同じタイプの車だと考える人もいますが、ほとんどのミニバンは2つの箱でできた「ツーボックスカー」です。
ですので、箱の数で考えるとワンボックスとは違うものになります。
また、運転席と助手席の前にエンジンがあればミニバンともいいますし、前のタイヤの上に運転席があるような車はワンボックスカーと考えられます。
それぞれの特徴をあげると、ミニバンはボンネットがあるので運転感覚が比較的つかみやすいこと、ワンボックスカーは車内のスペースを広々と使えることがメリットです。