MINIは輸入車の中でも人気が高いため、リセールバリューが高いことで知られています。人気の理由は様々ですが、モデルやグレードが豊富でラインナップが充実、若い女性にも愛されるフォルムの可愛らしさ、コンパクトで走行性能が高い、輸入車でありながら維持費が国産車と遜色がない、等が人気の理由としてあげられます。
高いと3年落ちで70%~80%の価格で買取、5年落ちでも50%を超える価格で買取されることもあります。
特に3ドアハッチバックのJCWや5ドアハッチバックのクーパーS、クロスオーバーのクーパーSDなどが人気で、リセールバリューも高くなる傾向にあります。
概要や歴史
1959年に、当時世界最大のイギリス自動車メーカーであるBMC(British Motor Corporation)が、ガソリン価格高騰対策としてMINIを開発したことで誕生しました。
1960年代では、ジョン・クーパー氏の名を冠して開発されたMINIクーパーで、ラリー・モンテカルロを優勝するなどモータースポーツでも成功を納めます。
また、ビートルズやエリザベス女王などの有名人に愛されたことでMINIは飛躍していきます。
しかし1970年代からMINIは不振に陥り、ローバー社のブランドとして生き残りを図ります。
1994年にローバー社がBMWの傘下になり、BMWがMINIのブランド権を手にしました。
2001年から販売開始された初代BMW MINIは、従来デザインを残しながらBMWの技術を投入して開発され、少しずつ世界各国における人気を取り戻していきます。
2007年に登場した第2世代からラインナップが拡充され、クラブマン、クーペ、クロスオーバーなどが登場します。
また、2014年に出た第3世代ではMINI初の5ドアが発表されるなど、数々の新モデルが誕生します。
2019年には電気自動車への参入を発表し、電気自動車では初となる高級小型車として注目を集めています。
MINI(ミニ)車のスペック
1959年から愛され続けるMINIは、ゴーカートフィーリングと呼ばれる独自の乗り味が魅力のハンドリング性能がありましたが、居住性等には課題がありました。
BMW傘下に入ってからのMINIは、そのハンドリング性能は残しながらも課題視された居住性や安全面が大きく改善されています。
また、2007年以降に販売された2代目BMW MINIではラインナップが大きく拡充されており、5つのモデルと4つの基本グレードから自身にあったMINIを選択できます
■5つのモデル
【3ドア】
BMW傘下以前からずっと愛されているスタンダードなモデルであり、MINIらしいコンパクトなボディに軽快な走りが魅力
【5ドア】
MINIのかわいらしいフォルムや走行性能は変わらず、3ドアよりも全長が大きくなったことで広々と快適に乗車できるように
【コンバーチブル】
4シーターのオープンカータイプで、MINIの中で最も華やかなモデルながらもソフトトップを閉じると200Lを超える収納が可能
【クラブマン】
ステーションワゴンタイプで、後部シートを倒すと最大1,200Lものスペースを誇り、テールゲートは観音開きである点も魅力の一つ
【クロスオーバー】
MINIが世に送り出したSUVがクロスオーバーで、圧倒的な実用性に加えて最大1,390LのスペースはMINIの中で最大
■4つのグレード
【ワン】
シンプルで最小限の装備を備えた、最安価グレード
【クーパー】
機能性や装備と価格のバランスが取れたスタンダードなグレード
【クーパーS】
充実した機能性とスポーティなボディの上級グレード
【JCW(ジョン・クーパー・ワークス)】
最上級のスポーツ性能を持った、メーカーチューンドのハイパフォーマンスグレード
これら4つのグレードに加え、クリーンディーゼルモデルのクーパーDとクーパーSDも登場しています。
また、選択するモデル・グレードによって標準装備が変わってきます。後から装着可能な装備品もありますが、不可能な装備品もあるため購入時に確認するとよいでしょう。
MINIの車を高額で査定・買い取るために知っておきたい情報、MINIの人気モデルや歴史について紹介しました。
愛車の買取を考えている方は、愛車の情報やメンテナンスシートを改めて確認するとともに、査定に向けてしっかりとクリーニングすることで、買取業者にアピールする準備をしておくといいでしょう。
日々のドライビングで事故がないようにするのはもちろんのこと、こまめに手入れを行い、リセールバリューが下がらないようにすることも重要です。