商用車・バンのリセールバリューは、車種や走行距離、修復歴の有無などによって異なりますが、比較的高い傾向にあります。
たとえば、商用車・バンの中でも人気の高いトヨタのハイエースのリセールバリューは、ガソリン車の3年落ちで82%、5年落ちで72%、ディーゼル車の3年落ちで74%、5年落ちで54%と非常に高いのが特徴です。
リセールバリューが高い理由としては、海外での需要が高さ、商用車としての需要の高さ、モデルチェンジのサイクルの長さが挙げられます。
また、近年は商用車としてだけでなく、ファミリーカーとしての需要も高いことも人気の理由の1つといえるでしょう。
また、どの車種にも言えますが、定番のボディカラーや車種のイメージカラー、モデルチェンジされて間もない車、新型が発売されたばかりの車は、比較的リセールバリューが高い傾向にあります。
そのなかでも差をつけたい方は、日頃のメンテナンスや走行距離、売る時期に注意しましょう。
概要や歴史
商用車・バンとは、広い意味でビジネスに使用される車のことで、またの名をビジネスカーとも呼びます。
商用車と乗用車は、法律的に区分されており、ナンバープレートで見分けることが可能です。
商用車は車両のナンバープレートの地名の横にある分類番号の最初の数字が1、4、6のいずれか、乗用車の場合は3、5、7となっています。
1937年、アメリカのグラハム・ページ社から機械設備を買い取ったり、譲渡したりして、初の国産商用車となる日産バンが生産、発売されました。
1947年には、トラックモデルの商用車であるたま電気自動車の貸物自動車が生産されます。
商用車は時代を映す鏡でもあるため、1960年代にはアメ車がテールフィンを装着した乗用車も登場しました。
その後は、現在も商用車として人気の高いプロボックスなどが登場し、基本設計の高さや耐久性の高さから商用車・バンは現在も非常に高い人気を博しています。
商用車・バンのスペック
商用車・バンのスペックは車種やグレードによって大きく異なりますが、基本的には乗用車モデルよりも耐久性が高いこと、荷物の床面積が広いという特徴があります。
また、商用車と乗用車では、自動車税の税額や車検期間なども異なり、商用車の方がコストを抑えられ、コスパが良いことも魅力の1つとして挙げられます。