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ピックアップトラックは日本国内においては流通数が少なく珍しい車であることは否定できません。 しかし、キャンプやサーフィン、自転車やバイクなどのアウトドア愛好者からは人気があり、見た目のワイルドさや存在感からも趣味性の高い車として相応の需要はあると言えます。 アウトドアや貨物の運搬を主な用途としていた場合には、内外装の汚れが目立つ場合が多いため査定を受ける際にはなるべくきれいな状態にしておくことが大切です。 同時に、その車が適正に整備されてきた証である整備記録簿を揃えておくことも査定額アップのために有効でしょう。 カスタムパーツを取り付けている車両はカスタム専門店で査定を受けることで、一般買取店よりも高額査定が期待できると言われています。 国産ピックアップトラックは国内販売が終了して久しいことから中古車の流通数が少なく、状態のよいものはプレミア価格が付き高値で取引されている例もあります。 トヨタのハイラックス（現行車）は、全グレードの平均残価率が3年落ちでも80％を上回るという高いリセールバリューを誇っています。 かつての国産ピックアップトラックに目を向ければ、たとえば日産サニートラックは新車価格はすべてのグレードにおいて70万円台であったにもかかわらず、多くの中古車サイトで本体価格が80万円を超えるなど、プレミア価格で取引されている現状です。 日本国内ではピックアップトラックの流通台数が他車種と比較して少ないため中古車の数も多いとは言えず、相対的に中古相場は高くなる傾向です。
【トヨタ ハイラックス（現行車）の場合】 上位グレードのZはエントリーモデルのXと比較すると上質な内外装だけでなく快適装備も充実しており安全性能も高いため、高額査定が期待できるでしょう。 また、荷台を保護するヘッドライナーやフロントバンパープロテクターなど、人気の高いオプションパーツにより査定額が上がるケースもあると言われています。 車体色ではブラックの人気が高いようです。 【その他のピックアップトラックの場合】 ピックアップトラックは過酷な環境での使用が想定された堅牢な作りであることから、10年落ちでも普通車の5年落ち程度の評価もあります。 また、中古車の流通台数が少ないため買取に積極的な業者も多いと言われ、価値が落ちにくい車と認識されているようです。 ピックアップトラック専門店や旧車専門店であれば、一般買取店よりも高い査定が期待できるでしょう。
前述のとおり、ハイラックス（現行型）はリセールバリューが非常に高い車です。 また、現行型以外のハイラックス（トヨタ）、ダットサンピックアップ（日産）、サニートラック（日産）、プロシード（マツダ）などの旧車は、生産終了から長期間経過しているため流通数が少なく、海外での需要も高いことから、低年式や走行距離の多いものでも高い査定額が期待できると言われています。 ピックアップトラックは日本ではメジャーな印象がない方も多いかもしれません。 しかし1940年代から1970年代にかけては国内自動車メーカー各社がピックアップトラックを生産・販売しており、配送業や農業のみならずファミリーカーとしても多用されていました。
1913年、アメリカ・オハイオ州で馬車の製造や自動車の架装を行っていた会社がT型フォードを改造して車体後部にトレーを搭載したのがピックアップトラックの起源とされています。 その後1924年にはダッジが、翌1925年にはフォードがピックアップトラックの製造を開始し、1931年にはシボレーが参入しました。 1950年代頃からはスタイリッシュなモデルが次々と売り出され、実用車としてだけでなく、おしゃれな車として市民権を得たようです。 また、アメリカでのピックアップトラックの流行の背景には各州における税制面での優遇措置があり、所得が少なくても所有できる車として浸透したと言われています。 日本においても、1940年代から2000年以前まではピックアップトラックが広く使われていましたが、徐々にキャブオーバートラックやライトバンに取って代わられ、さらに排ガス規制やエコカー減税などの影響で需要が減少し、2000年代には全ての国内メーカーがその生産を終了しました。 しかし2017年、販売終了から13年を経てトヨタがハイラックス（タイ生産）の国内販売を開始するとSUVの新しい形として広く受け入れられました。 2024年初頭には三菱トライトンの輸入販売開始が決定しています。
現行車のピックアップトラックは普通自動車と比べ車格が大きなものがほとんどです。 5ナンバー乗用車とトヨタのハイラックス（Zグレード）とのボディサイズの違いは以下のとおりです。 タンドラ（米国トヨタ）やダッジラム（クライスラー）などのフルサイズピックアップトラックは、これをはるかに上回ります。 5ナンバー乗用車 全長4,700mm×全幅1,700mm×全高2,000mm ハイラックス 全長5,340mm×全幅1,855mm×全高1,800mm 大きな車体を動かすためのパワフルなエンジンは排気量が大きなものが多く、 ハイラックス（トヨタ）、トライトン（三菱） 2.4L タコマ（米国トヨタ） 2.7〜3.5L フロンティア（米国日産） 3.8L タンドラ（米国トヨタ）4.6〜5.7L となっています。
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