クーペのリセールバリューは、全体的に高い傾向にあります。
特に輸入車メーカーのクーペは、中古車市場での需要が高いため、年式が古い車両でも一定の査定金額を維持しているほどです。
ポルシェの718スパイダーやBMWのZ8、マツダのRX-7などは、新車購入時の価格を上回る買取金額になるケースも存在します。
また、すべての車種において共通することですが、モデルチェンジしたばかりの車や新型が発売されたばかりの車、人気なカラーなどは、比較的リセールバリューが高いのが特徴です。
その中でもリセールバリューを狙いたい方は、日頃の車のメンテナンスや走行距離に気をつけましょう。
概要や歴史
1932年、ダット自動車により初めてのクーペとなるダットサン10型が発売されます。
翌年の1933年には、ダット自動車製造の製品を継承し、日産自動車が設立されました。
1935年には、第二弾となるダットサン18型が発売され、セダンやロードスターなどにクーペが加わります。
1960年には、マツダからR360クーペが、1965年には日産自動車からシルビアが、1968年にはいすゞ自動車から117クーペが発売されました。
このように、クーペは順調に人気を上昇させていき、2000年初頭まではカッコいい車といえばクーペと言われるほどの地位を獲得します。
しかし、近年では実用性が重視されるため、クーペの需要は少なくなっています。
特にファミリー層の需要が少なくなりつつあり、国産のクーペは新車市場から撤退するケースも多くなっています。
近年では、4ドアクーペやSUVクーペなどの派生タイプも登場していますが、クーペという名前がついているものの、実質的にはセダンやクロスオーバーSUVの派生であり、本来のクーペの派生とは言えないものもあります。
とはいえ、クーペを基にしスポーティーなスタイリングを売りにした車両も増えていることがわかります。
クーペのスペック
クーペはセダンと比較されることが多く、クーペとセダンの違いがわからないという声をよく耳にします。
セダンは居住性を重視しているのに対し、クーペは、運転性能やデザイン性を重視しているという違いがあります。
そのため、クーペはセダンよりも車内は狭く、荷物の積載量も少ないものの、現在では快適性を目指したクーペの開発も行われています。
また、クーペにはノッチバッククーペ、ファストバッククーペ、ハッチバッククーペの3種類があり、種類によって外観はもちろん乗り心地も大きく異なります。
ノッチバッククーペは、セダンに近い見た目をしており、クーペの中では実用的なデザインが特徴です。
ファストバッククーペは、スポーツカーによく採用されているデザインで、トランクリッドが短い特徴があります。
また、ハッチバッククーペは、一般的にリアウィンドウが一体となって大きなパッチを持っていますが、後部にハッチを待つ車はすべてハッチバックと呼べるため、差別化するのは難しいと言われています。