2022年8月時点の情報ですが、スズキジムニーとトヨタランドクルーザーは市場に出回っている数よりも需要のほうが圧倒的に高くなっており、状態によっては新車以上の価格で買い取ってもらえることもあります。
それ以外にもリセールバリューが高い車としてジムニーやランドクルーザーの別タイプ、トヨタFJクルーザーというように、SUV クロカン車がランクインされているのを見ると、SUV クロカンは非常にリセールバリューの高い車と言えるのではないでしょうか。
概要や歴史
SUV クロカンのクロカンとはクロスカントリーという意味であり、SUV クロカンは、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の1種です。
SUV クロカンは特に山の中の舗装されていない道路や、雪道をはじめとした一般的な車では走りづらいところを走行する性能に優れているというのが大きな特徴です。
特にキャンプをはじめとしたアウトドアが趣味でそういった場所に行く時の車が欲しいと考えている人にとっては、SUV クロカン車は積載能力も優れているという事もあり、最適な車種のひとつといえるでしょう。
クロカンの歴史を辿っていくと、その始まりは戦時中にまで遡ります。
1940年代にアメリカ陸軍用にジープが開発した軍用車がクロカンの起源だと言われており、長距離パトロールや戦地の救急車、除雪作業、さらにはタイヤを交換すれば線路を走行可能など、様々な場面で活躍しました。
日本国内におけるクロカンの歴史は、自衛隊の前身である警察予備隊用にトヨタが軍事用の車を開発したのが始まりとされています。
SUVクロカンのスペック
SUVとクロカンの大きな違いは車体の構造です。
クロカンはラダーフレーム構造、SUVではモノコック構造を採用しています。
ラダーフレーム構造は悪路を走ってもダメージを受けないような頑丈なフレームにエンジンやボディを載せて固定する、といった工法で車体を組み立てていきます。
一方SUVに採用されているモノコック構造とは、ラダーフレーム構造のようにフレームとボディが分かれているのではなく、殻のようにフレームとボディが一体となった状態になっているのが大きな違いです。
頑丈さでいえばラダーフレーム構造に軍配が挙がりますが、ボディーに受けたダメージは車体全体に広がっていくので、ドライバーが実際に受けるダメ―ジはラダーフレームに比べると軽減され、安全面ではクロカンよりもSUVのほうが優れています。