セダン車のリセールはトヨタクラウン、日産スカイラインなどの人気車種を除いてしまえば、リセールバリューが低い傾向にあります。
その理由は、前述にも触れた通り、SUVやミニバンにユーザーが散ってしまい、セダン離れが目立つためです。
その分、SUV車では高くなってしまいますが、最新の安全装備を搭載している車種や上級グレードもお手頃価格で購入できる可能性があります。
セダン車は乗り心地や安全面、運転のしやすさは他の車型よりも良いため車の運転が好きな方にはいいお買い物になると思います。
その一方でトヨタクラウンや日産スカイラインなどの人気車種においては、状態やグレードによっては新車時の価格を上回ることがあります。
そして一部の海外へ需要がある車種もリセールが良くなる傾向にあります。
海外では走行距離数があまり価格に反映されず、たとえ10万キロ超えていたとしても価格はあまり変動しません。
先ほども触れましたが、トヨタプレミオは海外では新車価格よりも高い状態が続いている状態となっています。
また、プレミオの兄弟車のアリオンやカローラアクシオも海外で人気があり、車検がない国では年式走行を気にしないため、10年落ち、10万キロ走行を超えていたとしても価格が落ちずらいです。
セダン車は昔から人気や憧れのある車種や1500ccの小回りが利くタイプのセダン車であれば、国が違えど、値段が付く傾向にあると言えるでしょう。
概要や歴史
セダンの定義は前述にも触れたとおり、エンジンルーム、客室、荷室と3ボックスの仕切りがある車型のことをいいます。
セダンの由来は、ラテン語の「腰掛ける」という意味の「セデオ」であったり、運搬人が運んでいた輿の名前が「セダン・チェア」であることから名付けられたりと、諸説あります。
セダンのボディタイプが自動車に初めて使われたのは1912年、スチュードベーカー・Fourとスチュードベーカー・Sixのモデルが販売された時です。
日本国内では1955年にトヨタクラウンや日産ではダットサン・セダンが最初のセダン車の販売となっています。
その後、トヨタカローラと日産サニーによる「CS戦争」やトヨタコロナと日産ブルーバードによる「BC戦争」などが始まります。セダン全盛期を迎えた1980年代には、セダン車がファミリーカーのイメージに定着していました。
しかし、1980年代以降は今まで商用目的のイメージが強かったハッチバックが実用性を求めて需要が増えていき、さらに1980年代半ばにはステーションワゴンの需要も増えていき、セダン車の人気が徐々に下火になって行きました。
さらに、2010年代にはSUVタイプの車も増え、セダン車のカーラインナップが減っている状況となっています。
セダンのスペック
セダンはスペックは車種ごとに異なりますが、セダン車には高級感を感じられるインテリアであったり3ボックスになっているため、遮音性が高い、そして車高が低いため、横風にも耐え安定した走行ができます。
また、3ボックスの空間に分かれているため、前からでも後ろからでも衝突(事故)があったとしても客室まで距離があるため、安全性が高いところも魅力的ポイントです。
運転が好きな方には長距離運転をしていても疲れにくく、悪天候でもあまり影響を受けないため、セダン車がおすすめです。