三菱のリセールの特徴
三菱の車は、三菱グループとしてのブランド力もあるのが特徴的です。また、フルモデルチェンジまでのスパンが非常に長く、高いリセールバリューを維持できるのが特徴です。
たとえば、「デリカD:5」の現行モデルは2007年に登場し、何度かマイナーチェンジは受けたものの、次世代型へのモデルチェンジは16年間行われていません。
この結果、古い年式のものでも高値で売れる可能性があります。
ガソリン車とディーゼル車であれば、トルクフルなディーゼル車のほうが有利と言えます。
三菱ではこのほかデリカをオマージュした軽自動車「デリカミニ」もラインナップされています。中身は全く別物ですが「デリカ」のブランド力の高さがうかがえます。
また、三菱は、SUVで燃費が非常に優れたプラグインハイブリッド車を10年以上前から販売しています。
アウトランダーPHEVは高く買い取ってもらえるでしょう。ただし、プラグインハイブリッド車はバッテリーの状態にも大きく左右されます。
10年落ち、走行距離が長い場合は、一度交換しておいた方がよいかもしれません。
絶版車であれば、2015年に生産終了となった「ランサーエボリューション」です。希少価値が高く、高年式でも高いリセールバリューが見込めるかもしれません。
三菱の概要や歴史
三菱自動車は元々、三菱重工業の自動車部門として自動車に進出しました。元になるのは三菱重工業の前身である三菱造船神戸製作所で製造された1917年の三菱A型という自動車です。
その後、一旦、自動車製造からは撤退しましたが、三菱重工業となっていた戦後の1946年に「みずしま」というトラックを製造し、自動車製造を再開します。
アメリカの自動車メーカーと提携していた三菱は、1953年に軍用車「ジープ」の国産化に成功しました。その後、1960年代から乗用車の生産を本格的に開始します。
1970年には、三菱重工業の自動車部門が三菱自動車工業が分離し、現在の社名となりました。
1980年代から1990年代にかけては、本格オフロード走行も可能なSUV「パジェロ」やミニバン「デリカ」がヒットしました。
また特にヒットしたパジェロは軽自動車版「パジェロミニ」、小型乗用車版の「パジェロジュニア、「パジェロイオ」など多方面で展開されました。
2000年代以降は経営危機により、大きく事業を再編しました。2010年代から日産との提携を進め、2012年には、トヨタのプリウスに続いて、日本国内では2例目で初のSUV型PHEV(プラグインハイブリッド車)を発売し、自動車業界の電動化の流れに早くから乗りました。
会社としては、2016年から現在はルノー・日産・三菱アライアンスの一因となり、現在に至ります。
近年では、PHEVやクリーンディーゼルエンジンの技術力の高さで定評があります。
三菱車のスペック
三菱自動車は、同じアライアンスに属する日産自動車とともに車の電動化に積極的なメーカーです。
特に三菱自動車が強く進めているのがPHEV(プラグインハイブリッド車)です。
アウトランダーPHEVでは最大83㎞(WLTCモード)、エクリプスクロスPHEVでは最大57㎞(WLTCモード)でのEV走行が可能になっています。
また、エンジンでの発電を組み合わせることで、アウトランダーPHEVでは最大12日間、エクリプスクロスPHEVでは最大10日間、外部に電力を供給することができます。
また、コモンレール式DI-D クリーンディーゼルターボエンジンを搭載したデリカD:5は、最大トルク380N・mという強力なトルクによる力強い走りが特徴です。最低地上高185mmのクリアランス、電子制御4WDであるAWC、4WDロック機能など、オフロード走破性を高めた三菱らしいミニバンに仕上がっています。
このほか、日産と共同で開発したクロスオーバーSUV風デザインの軽EV「ekクロスev」は、日本カー・オブ・ザ・イヤー、RJCカー・オブ・ザ・イヤー、日本自動車殿堂カーオブザイヤーの3冠に輝いた電気自動車です。優れた環境性能により、国からの補助金を55万円を受けられ、さらに、自治体からも補助金が受けられるなど、購入しやすくなっているのがポイントです。
このように三菱は特にSUV関係に強いメーカーといえるでしょう。