買い取ってもらうために査定の予約を入れたのに、書類が足りておらず断念してしまった方も少なくありません。
初めての買取であれば不安になるかもしれませんが、それほど不安にならなくても大丈夫です。
結論からお伝えすると、書類なしでも基本的に買取は可能であるためです。
以降では、書類がない場合に買い取ってもらう方法を詳しく解説します。
書類なしでバイクの買取は可能?
書類なしでバイクの買取は可能なのか解説します。
書類なしでも可能!ただし車検証は必須
結論からお伝えすると、書類なしでも可能です。
ただし、車検証は必須となるため、ない場合は再発行しなければなりません。
標識交付証明書の再交付方法
標識交付証明書は、125cc以下の原付バイクに乗っている方に発行される書類です。
再交付は、再発行手数料なしで市区町村の役所にて手続きできます。
手続きに必要な準備物は、本人確認ができる書類と印鑑の2つです。
自動車検査証の再交付方法
自動車検査証は、251cc以上の中型と大型バイクに乗っている方に発行される書類です。
再交付には再発行料300円を支払う必要があり、運輸支局もしくは自動車検査登録事務所にて手続きを行います。
手続きに必要な準備物は、印鑑、理由書、委任状の3つです。
理由書とは、軽自動車以外の車検証を再交付する際に必要となる書類で、なぜ再発行が必要なのかを示す書類です。
委任状は基本的に必要はなく、誰かに代理で手続きをお願いする場合に要します。
軽自動車届出済証の再交付方法
軽自動車届出済証は、126cc以上250cc以下の軽二輪に乗っている方に発行される書類です。
再交付には再発行料として100円程度を支払う必要があり、運輸支局もしくは自動車検査登録事務所にて手続きを行います。
手続きに必要な準備物は、印鑑、本人確認ができる書類、自賠責保険証の3つです。
加えて、運輸支局にて「軽自動車届出済証交付申請書」と「軽自動車届出済証紛失届」を記入し、一緒に提出します。
廃車証明書の再交付方法
バイクの廃車証明書の再交付方法は、排気量によって異なります。
廃車証明書として取り扱われる書類がそれぞれで異なるためです。
排気量別に渡される廃車証明証は以下のとおりです。
- ・125cc以下:廃車申告受付書
・125cc~250cc:軽自動車届出済証返納済確認書/軽自動車届出済証返納証明書
・251cc以上:自動車検査証返納証明書
<廃車申告受付書>
再発行する際は以下を用意しましょう。
- ・本人確認ができる書類
・車台番号の拓本もしくは車台番号の写真
手続きは自治体の窓口にて可能です。
なお、手数料は必要ありません。
<軽自動車届出済証返納済確認書/軽自動車届出済証返納証明書>
再発行する際は以下を用意しましょう。
- ・軽自動車届出済証返納証明書
・住所が記載されている身分証明書
・理由書
・印鑑
・車体番号の拓本もしくは車台番号の写真
手続きは運輸支局にて可能です。
<自動車検査証返納証明書>
自動車検査証返納証明書は、残念ながら再発行をできません。
もし、紛失した場合は軽自動車検査協会に相談して再登録手続きをしなければなりません。
再登録に必要なものは以下のとおりです。
- ・自動車検査証返納証明書紛顛末誓約書(軽自動車検査協会の窓口)
・新規検査願出誓約書(軽自動車検査協会の窓口)
・自動車検査証返納証明書遺失等に係る新規検査願出書
・車台番号の拓本
・実印
・印鑑証明書
なお、手続きは軽自動車検査協会の窓口にて可能です。
自賠責保険証の再交付方法
自賠責保険証の再交付は、契約している保険会社にて手続き可能です。
必要な書類や準備物は、保険会社の指示にしたがって記入・準備します。
なお、代理店では手続きができないところもあるため、注意してください。
書類の再交付は代行も可能
書類の再交付は、買取業者に代行依頼することも可能です。
ただし、必ず代行してくれるわけではありません。
全国展開している大手の業者は代行手続きを可能としている傾向にあります。
もし、ご自身で手続きする時間がない方は、大手の業者に絞って探してみてください。
代行をお願いする場合は注意が必要!
もし、再交付手続きを代行でお願いする場合は以下の3点に気をつけなければなりません。
- ①事前に再交付手続きの代行が必要なことを伝える
②査定額の減額に影響するリスクがある
③再交付手続きの代行ができない場合がある
では、具体的に注意点を解説します。
【注意点1】事前に再交付手続きの代行が必要なことを伝える
再交付手続きを代行でお願いしたい場合は、事前に申し出ておきましょう。
なぜなら、買取業者側が代わりに手続きの手間を背負うことになり、準備期間が必要であるためです。
加えて、手続きが不要な場合もあることも、事前に伝えておくべき理由の一つです。
買取業者によっては、氏名やバイクのナンバーなどがわかれば手続き可能としているところがあります。
書類紛失時の対応は業者によって異なるため、事前に書類がないことを伝えておいたほうが後の行動がスムーズです。
【注意点2】査定額の減額に影響するリスクがある
絶対ではありませんが、代行手続きを依頼することで査定額がダウンすることがあります。
金額がダウンする理由は、手数料や手間といったコストがかかるためです。
しかし、バイクの価値を表す査定額と手続きの代行は別物ですので関係ないはずです。
コストがかかるからとマイナスに業者が思っているために査定額をダウンしているため、それであれば代行サービスを提供するべきではありません。
もし、代行手続きを理由に査定額を落とされるようなことがあれば、その業者からは引いて、別のところを探しましょう。
【注意点3】再交付手続きの代行ができない場合がある
代行手続きをしている業者であっても、状況によっては引き受けてもらえない場合があります。
たとえば、自分名義に変更していない状態で書類を紛失しているパターンや、自賠責保険証を紛失しているパターンなどです。
よって、すべての書類を代行することはできないことを念頭におく必要があります。
なお、自賠責保険の契約期間が切れている場合は再発行の手続きはいりません。
加えて、廃車前にナンバープレートを外して紛失している場合も代行手続きは利用できません。
車検証を紛失した状態での持ち込み買取は要注意!
車検証を紛失した状態の場合も買取はできます。
しかし、持ち込み買取の場合はバイクを運転できないため、運搬方法に注意しなければなりません。
以降では、走行できない理由、対策方法について解説します。
走行できない理由は「法律で決まっている」ため
車検証を紛失した状態でバイクを公道に走らせられない理由は「法律で決まっている」ためです。
車検証は家で保管するものではなく、車両に載せて携帯しなければなりません。
運転免許証と同じです。
そのため、もし紛失などでバイクに載せていない場合は不携帯となり違反扱いとなります。
交通違反ではなく法律違反となるため、免許証の減点には影響ありません。
しかし、法律違反となるため50万円以下の罰金が課せられます。
「店まで近いし警察にバレることはないから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、職務質問や交通違反などで提示を求められることもあります。
油断せず、しっかりと法律を守って持ち込み買取を行ってください。
原本と決まっているためコピーでも代用できない
本記事を読み車検証を紛失するとさまざまなリスクがあることを知って「今後はコピーをバイクに載せておこう」と思う方もいるかもしれません。
しかし、バイクに載せられるのは原本のみと決まっています。
コピーしたものを代用してバイクに載せていても、不携帯となり違反扱いです。
また、携帯が義務付けられる自賠責保険もコピーでの携帯はできません。
対策方法
コピーを携帯することも、紛失すると運転できないことがわかり「どう対応すれば良いかわからない」と思っている方もいるでしょう。
その解決方法はあり、以下で2つの方法で対策可能です。
- ・出張査定・買取を依頼する
・積載車や軽トラなどで運ぶ
では、具体的に対策をお伝えします。
【対策1】出張査定・買取を依頼する
車検証を紛失してバイクを運転できないときは、出張査定・買取を依頼することで対策できます。
自宅や職場などバイクの保管場所まで業者が出張で来てくれるため、バイクを運ぶ必要がありません。
査定金額に納得できれば、その場で買取も可能です。
思い立った時に即日査定することは難しい傾向ですが、業者と距離によっては即日査定も可能です。
バイクを運ぶ必要がない以外にも、利用するメリットが2つあります。
- ・手続きの代行を頼める
・クーリングオフを適用できる
<手続きの代行を頼める>
出張査定・買取では、名義変更や廃車手続きなどバイクを手放したあとに必要な手続きを代わりにしてくれます。
わざわざ店頭に行かなくても同じような代行サービスを利用できるため、普段忙しく店舗まで出向けない方でも安心です。
<クーリングオフを適用できる>
クーリングオフを適用できるのは、出張買取のみです。
訪問系の契約を対象とした制度であるため、店頭買取では万一契約後に解約を希望しても適用されません。
出張買取であれば、たとえば悪徳業者だった場合、契約後に不当な理由で査定額をダウンされるなどのトラブルがあった場合、クーリングオフで契約を白紙に戻せます。
しかし、一部できない店舗もあるため、事前に確認しておくことが必要です。
【対策2】積載車や軽トラなどで運ぶ
2つ目の対策は、積載車や軽トラなどで運ぶ方法です。
バイクを積める車に載せて店頭まで運べば、バイクを走らせることなく持ち込み買取をしてもらえます。
持ち込み買取はその場で売却となるため、帰宅方法を考えなければなりません。
よって、売却予定のバイクに乗って買い取ってもらうと、帰宅する足が無くなってしまいます。
このような観点からも、持ち込み買取する場合はバイクを車に積載して運ぶのが推奨されています。
車で運ぶ際は、バイクを載せる際に便利なスロープ、固定のためのタイダウンベルトを用意してください。
書類の再交付手続きを代行してくれるバイク買取業者
書類の再交付手続きの代行を希望する方に向けて、代行可能なバイク買取業者を紹介します。
代表的な業者は以下の3つです。
- ・バイクランド
・バイク王
・バイクワン
では、それぞれどのような特徴を持つ業者なのかを解説します。
バイクランド
バイクランドは、全国どこでも無料の出張査定を行い、不動車や事故車でも買い取ってくれる業者です。
即日査定が可能なエリアが非常に多く、快適に利用できるでしょう。
なお、査定はオンラインでも可能です。
売却したあとに必要な名義変更などの手続きを無料で代行してくれるのが好ポイントです。
手数料もかからないため、安心して代行をお願いできます。
バイク王
バイク王は、車種やメーカー関係なく買い取ってくれる頼もしい業者です。
全国で無料の出張査定を行えるほか、お試し無料査定も受けられます。
査定額に納得ができないときは、じっくり査定を行ってくれるところも魅力です。
高価買取も期待できる業者ですので、相見積もりの一社に入れることをおすすめします。
バイクワン
バイクワンは、全国どこでも即日査定を可能している快適性と利便性の高い業者です。
出張査定でも売却が決まった場合は、その場で現金化して売却金を受け取れます。
売却が難しい傾向にある以下のバイクも買い取ってもらえます。
盗難による故障・破損が生じたバイク
事故による不動バイク
ローンが残ったバイク
水没または炎上しているバイク など
買い取ってもらえるか不安な方は、バイクワンで査定を受けてみてはいかがでしょうか。
一括査定で探すのもあり!
相見積もりのやり取りが面倒と思っている方、確実に高価買取してもらいたい方は、一括査定で探すのもありです。
たとえば、サービスとして「CTNバイク一括査定」があります。
通常なら電話でのやり取りが必要ですが、こちらのサービスはオンラインですべて完結します。
CTNバイク一括査定を利用していただければ、最大10社の買取店の査定額の比較を行い最高額での売却を実現します。
査定額の提示から売却後のバイクの引き取りまで、全てオンラインで完結しますので非常にスムーズです。
もちろん一括査定サイトの利用料や手数料はもちろん無料です。
CTNの豊富なネットワークにより、日本全国どこに住んでいても対応できます。
さらにローン残債が残っているバイク、廃車や事故車、故障車、不動車問わず全て買取可能です。
バイクの売却を検討している方はぜひ一度、CTNバイク一括査定を利用してみてはいかがでしょうか。
バイク関連の書類以外で査定額に影響するもの
書類が査定額に影響することがあることをお伝えしましたが、実は鍵やパーツも影響を受けます。
鍵
普段使用している鍵以外に、スペアキーやマスターキーも一緒に買取してもらいましょう。
特に、マスターキーがあるバイクは、マスターキーがないとスペアキーが作れない年代の車種があります。
査定額がダウンする可能性があるため、必ず鍵が複数ある場合は準備しておきましょう。
装着しているパーツ
純正パーツのままバイクに乗っている方は問題ありませんが、カスタムしている方は査定額ダウンのリスクがあります。
たとえば、コピー製品の中華パーツを使用していたり、無名のブランドのパーツを使用していたりする場合です。
さらにいうと、希少性のある製品や高級品の場合は査定額がアップする要素となります。
買い取ってもらうときは、装着しているパーツにも着目しましょう。
まとめ
バイクの買取は書類がなかったり揃っていなかったりしても買取可能です。
しかし、業者によっては再発行をして揃えないと手続きできないところもあります。
代行依頼もできますが、有料になったり査定額がダウンしたりすることもあるため、できるかぎり自分で書類を揃えましょう。