
カローラツーリングは、スタイリッシュさと実用性を両立した人気のステーションワゴンです。
しかし、「自宅の駐車場に収まるのか」や「家族で使うには狭くないか」と不安を抱く方は少なくありません。
本記事では、カローラツーリングのサイズ(ボディ・室内空間・荷室・取り回し)をトヨタ公式データと他モデルとの比較データをもとに解説します。
サイズ選びの失敗を避けたい方、生活動線を快適にしたい方はぜひ参考にしてください。
カローラツーリングの基本サイズ
カローラツーリングのサイズについて知りたい方は少なくありません。
ここでは、ボディサイズ・室内空間・トランク容量をトヨタ公式データをもとに分かりやすく紹介します。
カローラツーリングのボディサイズ(全長・全幅・全高)
まずは、カローラツーリングのボディ寸法を確認していきます。
- ・全長:4,495mm
・全幅:1,745mm
・全高:1,460mm
・ホイールベース:2,640mm
カローラツーリングは全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mmのボディ寸法となっています。
ワゴンとしては比較的コンパクトな設計で、立体駐車場の高さ制限(1,550mm)や幅制限(1,850mm)にも十分対応する寸法です。
さらに全幅が1,750mm未満に抑えられているため、狭い住宅街やスーパーの駐車場でも取り回しやすい特徴があります。
長さにゆとりがありながらも、日常の運転で扱いやすいサイズ感が魅力です。
なお、駐車場の規格は施設によって異なる場合があります。
確認は契約している駐車場の規格で行うようにしましょう。
カローラツーリングの室内の広さ
続いて、室内の広さを確認してみましょう。
- ・室内長:1,795mm
・室内幅:1,510mm
・室内高:1,160mm
室内長は1,795mmで、前後席どちらも余裕のあるスペースを確保しています。
後席では、身長170cm前後の大人が座っても膝まわりに十分なゆとりがあり、長距離ドライブでも快適に過ごすことが可能です。
また、低いフロア設計と広いドア開口部により、乗り降りのしやすさにも配慮されています。
前席は運転のしやすさを重視したドライバー中心の設計で、後席は座面が適度に高く外の景色を見やすいポジションです。
家族で乗るシーンでも、全員が快適に過ごせるバランスの取れた車内空間となっています。
カローラツーリングのトランクの広さ
ワゴンタイプらしく、荷室の広さも特徴です。
- ・5名乗車時:約392L
・後席倒し時:約802L
・後席分割比:6:4可倒式
通常時でも392Lの荷室を確保しており、ベビーカーや旅行バッグ、ゴルフバッグも無理なく収納できます。
後席を倒すと約800Lまで拡大し、長尺物やアウトドア用品なども積載が可能です。
床面がフラットなため、重い荷物の出し入れもスムーズに行えます。通勤・買い物から週末の旅行まで、幅広いシーンで活躍する積載力が魅力です。
カローラツーリングは、扱いやすいサイズと高い実用性を両立したステーションワゴンです。
他シリーズとのサイズ比較
カローラツーリングは、トヨタのステーションワゴンラインアップの中でも扱いやすいサイズ設計が特徴です。
兄弟車やライバル車との比較を通じて、ボディサイズの違いや使い勝手の特性を詳しく見ていきます。
カローラフィールダーとの違い
カローラツーリングは、カローラフィールダーと比べてボディサイズが拡大しています。
下の表に両モデルの主要寸法をまとめました。
- カローラツーリング
・全長:4,495mm
・全幅:1,745mm
・全高:1,460mmカローラフィールダー
・全長:4,400mm
・全幅:1,695mm
・全高:1,475mm
全長で95mm、全幅で50mm大きく設計されたカローラツーリングは、後部座席の足元や荷室に余裕が生まれました。
3ナンバーサイズとなったことで、高速道路での安定感も向上しています。
一方、全幅1,695mmのカローラフィールダーは5ナンバーサイズを維持しており、住宅街の狭い道路や機械式駐車場での取り回しに優れています。
カローラツーリングは3ナンバーサイズとなりましたが、後部座席や荷室の広さが向上したことで、家族での利用や長距離ドライブの快適性が大きく改善されています。
カローラクロス・RAV4とのサイズ差
SUVタイプのカローラクロスやRAV4と比べると、カローラツーリングは全高が低く、重心位置を抑えた設計です。
- カローラツーリング
・全長:4,495mm
・全幅:1,745mm
・全高:1,460mmカローラクロス
・全長:4,490mm
・全幅:1,825mm
・全高:1,620mmRAV4
・全長:4,600mm
・全幅:1,855mm
・全高:1,685mm
SUVのカローラクロスとRAV4は車高が高いため、視界の良さやアイポイントの高さが特徴です。
しかし、全高が1,550mmを超えるため、制限のある立体駐車場には入庫できない場合があります。
カローラツーリングの全高は1,460mmに抑えられており、ほとんどの立体駐車場に対応可能です。
低重心設計によってコーナリング時の安定性にも優れており、風の影響を受けにくい走行特性を持っています。
同クラスワゴン(マツダ6・レヴォーグなど)との比較
カローラツーリングは、同じステーションワゴンカテゴリーの中でも日本の道路環境に適したサイズ設計が特徴です。
主要なライバル車とのサイズ比較を以下に示します。
- カローラツーリング
・全長:4,495mm
・全幅:1,745mm
・全高:1,460mmマツダ6ワゴン
・全長:4,805mm
・全幅:1,840mm
・全高:1,480mmスバル・レヴォーグ
・全長:4,755mm
・全幅:1,795mm
・全高:1,500mm
マツダ6ワゴンは全長が約310mm長く、上質な乗り心地を備えたモデルです。
スバル・レヴォーグは全幅1,795mmのワイドボディで、走行安定性とスポーティな走りを重視した設計となっています。
これらと比較すると、カローラツーリングは全長4,495mm、全幅1,745mmとコンパクトにまとめられており、狭い住宅街でも扱いやすい寸法です。
駐車場での切り返しや日常の取り回しを重視する方にとって、実用性の高いバランスです。
カローラツーリングの前席・後席の居住空間
カローラツーリングは実用性と快適性を兼ね備えたステーションワゴンです。
前席は長時間の運転でも疲れにくく、後席は家族がゆったり過ごせる設計となっています。
ここでは前席と後席の居住空間について解説します。
前席と装備
カローラツーリングの前席は、長距離移動でも快適に過ごせる設計です。
シートは適度な硬さで体をしっかり支えるため、正しい姿勢を保ちやすく、安定した運転ができます。
薄型のダッシュボードにより、視界が広く開放感のある室内を実現しました。
スイッチ類は手の届きやすい位置に配置され、運転席と助手席の間にはカップホルダーが2個あります。
その下の収納ボックス内には充電用USB端子も備わっており、スマートフォンの充電が可能です。
上位グレードのW×Bでは、合成皮革とレザテックを組み合わせたシートを採用しており、上質でスポーティな雰囲気です。
頭上空間も十分に確保されているため、身長の高い方でも窮屈さを感じにくいでしょう。
後席の広さと乗り心地
カローラツーリングの後席は、大人が座れる空間が確保されていますが、足元と頭上にはやや制約があります。
身長170cmの大人が4名乗車した場合、後席の膝先空間は握りコブシひとつ半程度です。
車高が低めの設計のため、頭上空間にも余裕は多くありません。
座り心地については、背もたれと座面の長さが十分に確保されています。
シートは硬めですが体をしっかり支えてくれるため、つま先がシート下に入るスペースもあり、平均的な体格の方なら長距離移動でも快適に過ごせるでしょう。
後席中央には収納式のアームレストがあり、カップホルダーが2個備わっています。
前席の収納ボックスの背面にはType-Cの充電用USB端子が2個あるため、後席でもスマートフォンなどの充電が可能です。
静粛性にも優れており、走行中の会話や音楽を楽しめます。
ただし、ドアの開口部と開閉角度が狭いため、乗り降りの際には注意が必要です。
カローラツーリングの荷室スペースはどうか?
カローラツーリングの荷室は、日常の買い物から家族旅行まで対応できる広さを備えています。
ここでは、トランクの容量やデッキボード、シートアレンジによる収納性について紹介します。
トランクの容量と使い勝手
カローラツーリングの荷室は通常時で約392L、後席を倒すと約802Lまで拡張できます。
大型スーツケースやキャンプ用品もしっかり積み込める広さです。
2WD車には2段可変+リバーシブル仕様のデッキボードを採用しています。
上段にセットすれば後席を倒した際にフラットな積載空間が広がり、下段なら背の高い荷物も立てて収納が可能です。
デッキボードの裏面は樹脂製で、濡れた荷物やアウトドア用品も気兼ねなく載せられます。
ただし、E-Four車やスペアタイヤ装着車、アクセサリーコンセント装着車は一段式デッキボード仕様となるため、購入前の仕様確認が必要です。
シートのアレンジによる収納力
カローラツーリングの後席は6:4分割可倒式で、荷物の量や乗車人数に応じて調整できます。
ラゲージ側のレバーを引くだけで背もたれを倒せるため、操作も簡単です。
片側のみを倒せば長尺物と乗員を同時に乗せられ、両側を倒せばフラットな積載空間が生まれます。
ベビーカーやゴルフバッグといったかさばる荷物も積み込みやすく、日常使いからレジャーまで幅広く活用できるでしょう。
カローラツーリングのサイズは家族に向いている?
カローラツーリングは日常使いから週末のレジャーまで対応できるステーションワゴンです。
家族での移動を想定した荷室の容量やチャイルドシートの設置性、乗り心地といった実用面について詳しく見ていきます。
荷物の積みやすさと収納力をチェック
カローラツーリングの荷室は通常時392L、後席を倒すと802Lまで拡大でき、ベビーカーやスーツケースといった大型荷物もスムーズに積み込めます。
後席は6:4分割可倒式で、片側だけを倒せば家族が乗車したまま長尺物の積載が可能です。
開口部が広く奥行きもあるため、重い荷物の出し入れもしやすい設計です。
荷室床は汚れに強い素材を採用し、水濡れした荷物も気にせず積載できます。
2WD車の一部仕様には高さを2段階に調整できるリバーシブルデッキボードを装備しており、後席を倒せばほぼフラットな大空間に切り替えられます。
週末の買い出しや家族旅行での荷物をラクに積めるクルマとして実用的です。
チャイルドシートの取り付けやすさ
カローラツーリングの左右後席にはISOFIXロアアンカーとトップテザーが標準装備されており、取扱説明書に従えば安全に取り付けられます。
ただし中央席はISOFIX非対応のため、ベルト固定式のチャイルドシートが必要です。
後席は背もたれの角度が固定でリクライニング機能がないため、回転式や大型タイプのチャイルドシートでは水平が出しにくいという声があります。
また、室内高がやや低めの設計のため、子どもを乗せ降ろしする際に頭をぶつけやすいという意見も見られました。
チャイルドシートの形状やサイズとの相性によって使い勝手が異なります。
購入前に実車で装着確認を行い、固定状態や前席とのスペースをチェックしておくことをおすすめします。
家族で感じる快適さと使いやすさ
カローラツーリングの前後シートは着座姿勢を保ちやすい設計です。
静粛性や見通しの良い視界にも配慮されており、車内での会話がしやすく落ち着いた環境が保たれています。
走行中のロードノイズや風切り音も抑えられています。
ただし後席専用のエアコン吹き出し口は装備されておらず、前席からの空気が後席に届く構造です。
夏場や冬場には車内の前後で体感温度に差が生じる場面もあるため、この点を考慮する必要があります。
通勤、子どもの送迎から休日のロングドライブまで、家族全員が快適に過ごせる実用性の高いクルマです。
カローラツーリングの運転のしやすさ
カローラツーリングは日常での運転を快適にする設計が各所に施されています。
ここでは、取り回しのしやすさや視界の確保、駐車時をサポートする機能について詳しく解説します。
運転時の取り回しが良い
カローラツーリングは最小回転半径が5.0m(15インチタイヤ装着車)から5.3m(16〜17インチタイヤ装着車)となっており、狭い路地での切り返しやUターンがしやすい設計です。
タイヤサイズによって回転半径が異なるため、購入時には使用環境に合わせたグレード選びが重要です。
W×Bグレードなど16〜17インチタイヤ装着時は5.3mとなるものの、一般的には5.5m以下であれば運転に支障をきたすことは少ないとされています。
対してライバル車のレヴォーグは5.5mですから、カローラツーリングの方が小回りが利くことになります。
最小回転半径 5.0〜5.3mの意味とは
最小回転半径とは、ハンドルを最大限に切った状態で車両が描く円の半径を指します。
この数値が小さいほど狭い場所での回頭がスムーズに行えるため、住宅街や立体駐車場での利便性が高まります。
15インチタイヤ装着車の5.0mという数値は、狭い区画でも切り返しが少なく済みます。
一方、16〜17インチタイヤ装着車は5.3mとなり、走行安定性とのバランスを図った設定です。
日常的に狭い駐車場を使用する場合は、5.0m仕様を選ぶことで取り回しのしやすさを実感できます。
良好な視界とボディ感覚のつかみやすさ
カローラツーリングはフロントピラーのスリム化とドアミラー取り付け位置の工夫により、前方視界が確保されています。
リヤガラスも拡大されており、後方の状況把握がしやすくなりました。
さらに全車標準装備のチルト&テレスコピックステアリングにより、ドライバーの体格に応じた運転姿勢を取ることができます。
適切なポジション設定によって車幅感覚もつかみやすくなるため、狭い道路や駐車時のストレスが軽減されます。
駐車がしやすい
カローラツーリングには駐車時の操作をサポートする支援機能が設定されています。
誤発進抑制機能やパーキングサポートブレーキ(PKSB)により、ペダル踏み間違い時や障害物接近時の衝突被害軽減をサポートします。
これらの機能は駐車が苦手なドライバーにも心強い存在です。
トヨタセーフティセンスによる駐車支援機能
パーキングサポートブレーキ(PKSB)は、駐車時など低速走行時に作動対象を検知すると、警報と自動ブレーキで衝突被害の軽減をサポートするシステムです。
前後方の静止物や後方接近車両をセンサーが検知し、必要に応じて自動ブレーキが作動します。
クリアランスソナーやバックソナーが障害物への接近を音と表示で警告してくれるため、見落としのリスクが減ります。
これらの補助機能により、駐車時の失敗リスクを抑えられます。
バックモニター・周辺視認支援の使い勝手
バックモニターはガイド線表示により後方確認を補助し、駐車時の操作をサポートします。
なお、カローラツーリングには車両周囲を映す360度パノラミックビューモニターの設定はありません。
モニター映像はあくまで補助的なものですから、目視での確認と組み合わせることが大切です。
両方を活用することで、狭所での操作に余裕が生まれ、駐車時の負担を軽減できます。
まとめ
この記事では、カローラツーリングのボディサイズや室内空間、荷室容量について詳しく解説しました。
全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mmとコンパクトながら、通常時392L・最大802Lの荷室を備え、家族での利用にも十分対応できます。
最小回転半径5.0〜5.3mで狭い道での取り回しがしやすく、立体駐車場にも対応する実用性の高さが魅力です。
扱いやすいサイズと積載力を両立したカローラツーリングは、日常使いから週末のレジャーまで幅広く活躍する頼れる1台と言えるでしょう。





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