バイクが動かなくなってしまう原因として多いのがバッテリー上がりです。
バッテリー上がりのバイクでも買い取ってもらうことはできるのでしょうか。
この記事では、バッテリーの上がったバイクの買取や高く売却するためのコツについて解説していきます。
バッテリー上がりのバイクを処分する方法についても解説していくので、参考にしてください。
バッテリー上がってしまったバイクも買取は可能
基本的にはバッテリーが上がってしまったバイクでも、買取が可能です。
バッテリー上がりの買取価格への影響や、バイクが動かない原因が本当にバッテリー上がりなのかを調べる方法についてを解説していきます。
バッテリーが上がっても買取は可能
バッテリーが上がって動かなくなってしまった状態のバイクでも、買取が可能が可能です。
買取業者によってバッテリーが上がっているバイクを買い取ってくれるかは異なりますが、バッテリーが上がっているバイクでも買い取ってくれる可能性があるので、まずは査定を受けてみましょう。
バッテリーが上がったバイクが及ぼす買取価格への影響
バッテリー上がりが原因で動かないのであれば、買取価格にはほとんど影響がありません。
バイクのバッテリー上がりは、パーキングライトの消し忘れやバッテリーの劣化、長期間乗らないことによる自然放電などが原因で発生します。
充電したりキックスタートを試してみたりすれば動くようになるため、バッテリー上がりが原因で買取価格が大きく下がることはないといえるでしょう。
ただし、動かない原因がバッテリー上がりでない場合は査定価格が下がる可能性があります。
バイクの状態によっては買取不可になるケースもあるので注意してください。
なお、バッテリー上がり以外のことが原因で動かないバイクでも、価値があれば買い取ってもらえる場合もあります。
動かなくても買い取ってもらいやすいバイクの特徴
動かない状態でも買い取ってもらいやすいバイクの特徴は、次のとおりです。
- ・中古市場で人気が高い
・動かない原因が判明している
・保管状態が良い
これらの特徴にあてはまっていれば、故障して動かないバイクでも高価買取が期待できます。
思わぬ値段がつく可能性もあるので、まずは査定を受けてみましょう。
動かない原因がバッテリー上がりなのかを調べる
バッテリー上がりが原因でない場合、買取価格が低くなる可能性が高いです。
バイクが動かない原因を自分で調べる方法について解説していきます。
キーの電源を入れてもライトが点灯しない</ h4>
電気系統に異常がなければ、キーの電源をオンにした場合にライトが点灯します。
点灯しない場合は、バッテリーか電気系統がトラブルを起こしている可能性が高いです。
エンジンがかかるのに灯火類が点灯しない場合は、ヒューズが切れていることも考えましょう。
セルが回らない
キーを回してもエンジンが回らない場合は、バッテリー上がりが原因であると判断できます。
無理に何度もエンジンをかけようとすると、モーターやバッテリーに過剰な負荷がかかり、別の故障を引き起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
エンジンがかからない原因として、モーターや燃料ポンプがトラブルを起こしている可能性も考えられます。
バイクのバッテリーが切れる原因
バイクのバッテリーが切れてしまう主な原因は、次のとおりです。
- ・寿命
・初期不良
・ライトの消し忘れ
・接触不良
・充電不足
バッテリーは使い始めてからおよそ5年で寿命を迎えます。
バッテリーの寿命は使い方によっても変わるので、使用年数で判断することはできません。
安価なバッテリーを選んでしまうと、初期不良やすぐに寿命を迎える可能性もあります。
ライトの消し忘れもバッテリーが切れてしまう原因の一つです。
ライトをつけている間は電力を消費するため、一晩中付け続けた状態でもバッテリーが上がる可能性があります。
端子の接触が悪い状態だと充電できなくなるので、バッテリーが上がりやすいです。
充電不足は、走行距離が短い運転を繰り返した場合にも起こります。
バッテリー上がりのバイクを買取依頼するコツと適切な業者
バッテリーの上がってしまったバイクの買取を依頼する際のコツと、適切な業者の選び方について解説していきます。
バッテリー上がりのバイクを買取依頼するコツ
バッテリーが上がったバイクを買取に出す前に把握しておきたいコツは、次のとおりです。
- ・少しの故障は修理しておく
・故障原因を明確に説明する
・出張買取に対応した業者を選ぶ
買取依頼のコツについて詳しく解説していきます。
少しの故障は修理しておく
バッテリー上がり以外に問題がない場合は、自分でできる範囲で修理しておきましょう。
簡単に治せる故障であれば、買取価格のアップが期待できます。
バッテリー上がりの修理方法は、次のとおりです。
- ・キックスタートをする
・ジャンプスターターを利用する
・バッテリーを充電する
・新品のバッテリーに交換する
バイクのバッテリーが上がってしまった際に一番最初に試すべきなのが、クランクシャフトを足で回すキックスタートです。
ジャンプスターターを持っている場合は、バッテリーに繋ぐだけで電気が供給できます。
持っていない場合は、近くのバイクショップでバッテリー充電を依頼してください。
修理後に何度もバッテリーが上がる場合は、新品バッテリーへの交換が必要になります。
故障原因を明確に説明する
査定時には、バイクがいつから動かなくなったのか、なぜ動かなくなったのかをできるだけ詳しく説明しましょう。
故障原因を隠さず正直に話せば、査定士から信頼されるため価格交渉もしやすくなります。
相手はプロなので、都合の良い嘘をついてもバレてしまう可能性が高いです。
信頼できないと判断された場合は、買取を拒否されてしまうケースもあります。
出張買取に対応した業者を選ぶ
バッテリー切れのバイクを売却したいなら、出張買取に対応している業者を選ぶのが適切です。
動かないバイクを買取店まで自分で持ち込むのは手間がかかります。
さらに買取不可の場合や、査定額に納得できない場合は、動かないバイクを引き取ることになってしまうので面倒です。
出張買取に対応している業者であれば、約束した日時に自宅を訪問してバイクの査定をしてくれます。
持ち込みの手間をかけずに売却できるので楽です。
また、出張買取はクーリングオフの対象となります。
気が変わった場合は、買取をキャンセルできるので安心です。
動かないバイクの買取には、無料の出張査定や出張買取に対応している業者を選びましょう。
複数の業者に査定を依頼する
バッテリー上がりのバイクを少しでも高く売却するためには、相見積もりが必要です。
他社の査定書を価格交渉の際に提示すれば、査定価格のアップが狙えます。
一括査定サービスを利用すれば、複数の業者にまとめて査定が依頼できるので便利です。
業者選びで迷った場合は、査定額を比較して一番高い査定額を提示してくれた業者を選びましょう。
バッテリー上がりのバイクの買取に適切な業者
バッテリー上がりのバイクの買取にはバイクの買取専門店が向いています。
販売や修理がメインの専門店では再販ではなく処分するためにバイクを引き取るので、高価買取は期待できません。
中古バイクの販売がメインの買取専門店であれば、動かないバイクでも高値で買い取ってくれる可能性があります。
買取専門店では再販できない状態のバイクであっても、分解した後にパーツを売却することが可能です。
バッテリー上がり以外の原因で故障していても、買取価格は動くバイクと比べると低くなりますがパーツとして買い取ってもらうことができます。
買取専門店は無料出張買取や査定に対応しているケースも多いので、バッテリー上がりで動かなくなってしまったバイクの売却先に最適です。
バッテリー上がりのバイクを処分する方法と費用
最後に、動かなくなったバイクを処分する場合の方法と、処分にかかる費用について解説していきます。
バイクを処分する方法
バイクを処分する方法はさまざまです。
それぞれの方法ごとのメリット・デメリットを解説していきます。
バイク専門の買取業者に依頼する
バイク専門の買取業者に動かないバイクの処分を依頼すると、分解したバイクの部品を買い取ってくれる場合があります。
バイクの故障状況によって異なりますが、修理できる場合はバイクの売却も可能です。
バッテリーが切れているだけの状態であれば、高価買取も期待できるでしょう。
バイク専門の買取業者には、買取と同時に廃車の手続きも依頼できます。
バイクの持ち主が店舗に直接持ち込むこともできますが、動かせない場合は無料で引き取ってくれるので便利です。
バイクが売却できて廃車の手続きも代行してもらえるため、一番お得な処分方法といえるでしょう。
買取対応があるバイクショップに依頼する
バイクショップは販売専門の場合が多いですが、稀に買取に対応している場合があります。
ショップでバイクを購入する予定がある場合は、下取りという形で購入代金の値引きを受けることも可能です。
しかし、バッテリー上がり以外の理由で動かない場合は、下取りや買取は原則不可になってしまいます。
買取専門の業者と比較すると、買取価格も高くはありません。
そもそも買取にも対応しているバイクショップは少ないので、探すための手間や時間がかかってしまうでしょう。
ディーラーに引き取りを依頼する
ディーラーでもバイクの引き取りを依頼することは可能です。
動かない状態のバイクでも基本的に無料で引き取ってくれます。
ディーラーに引き取りを依頼するメリットは、欲しいバイクが安くなることです。
動かなくなったバイクを下取りしてもらえるため、バイクの購入価格から値引きされます。
売却と購入の手続きをまとめて済ませることができるので、手元にバイクがない期間がありません。
ディーラー引き取りは購入が前提となることがデメリットです。
新しいバイクを購入しない場合は古いバイクを引き取ってもらえません。
ディーラーはバイクの販売がメインのため、動かなくなったバイクを高く買い取ってもらうのは難しいです。
産業廃棄物処分業者に依頼する
産業廃棄物処分業者に直接バイクの処分を依頼することもできます。
業者によって指定の場所に持ち込むケースと、日時を予約して引き取ってもらうケースがあるので確認してください。
運搬を依頼する場合は、料金が発生する場合もあります。
業者にバイクの処分を依頼する場合の費用は基本的に有料です。
バイク以外のものも処分を依頼できるのでほかにも不用品がある場合は引き取りを相談してみましょう。
自分で廃車の手続きをする
業者には依頼せず、自分で廃車の手続きを行うこともできます。
バイクは所有しているだけで税金の負担がかかるので、乗らない場合は廃車の手続きを進めましょう。
廃車手続きに必要なものや手続きの場所は、バイクの種類によって異なります。
バイクの種類(排気量) | 廃車手続きに必要なもの | 廃車手続きの場所 |
原付(125cc以下) | ・標識交付証明書
・ナンバープレート ・軽自動車税廃車申告書兼標識返納書 ・印鑑 |
市区町村の窓口 |
軽二輪(126~250cc) | ・軽自動車届出済証
・ナンバープレート ・軽自動車届出済証返納証明書交付申請書 ・手数料納付書 ・軽自動車税申告書 ・印鑑 |
陸運局の窓口 |
小型二輪(251cc~) | ・自動車検査証
・ナンバープレート ・申請書 ・手数料納付書 ・軽自動車税申告書 ・印鑑 |
陸運局の窓口 |
廃車手続きが完了すると、自動車検査証返納証明書が発行されます。
再登録や譲渡のために必要な書類なので、紛失しないように保管しておきましょう。
廃車手続きの代行を依頼する場合は、上記の書類の他に委任状が必要となります。
バイクを処分する際の費用
バイク売却せずに処分する場合は、スクラップにする費用と廃車手続きの費用がかかります。
バイクの処分にかかる費用の目安は、次のとおりです。
- ・解体費用:1万円程度
・運搬費用:1万円〜3万円
・廃車手続きの費用:数千円
なお、廃車手続きが終わったら自賠責保険の残りを還付してもらえます。
解約手続きに5,000円程度かかりますが、加入年数によっては数万円返ってくる場合もあるため、忘れずに保険料の返金をしてもらいましょう。
まとめ
今回はバッテリー切れのバイクの買取について解説しました。
バイクのバッテリーが切れているだけなら問題なく買取に出せますが、バッテリー以外のことが原因で動かない場合は買取価格が下がったり、買取不可になってしまったりする場合があります。
バッテリー切れのバイクを買取に出す場合は、バイクの買取に特化した業者に依頼することが大切です。
少しでも高く買い取ってもらうコツを理解して高価買取を狙いましょう。