ランチアは国内流通数が極めて少なく、リセールにおいても希少性が高いブランドです。日本ではマニアからの人気が高い一方、国内での正規輸入がないため中古車市場での価値が高い状態が続いています。特に「デルタ」や「テーマ」、「テドラ」が人気を集めている車種です。たとえば「デルタ」であれば旧式モデルであっても100万円以上で取引されることもあり、状態によっては高値での買取も期待できるでしょう。
マニアから特に評価されているのは、ブランドの持つ歴史や希少性のほか、車の品質の高さです。国内で流通するランチアはすべて左ハンドルであり、その点も価値を高めています。内装へのこだわりもランチアの特徴のため、売却時にも内装が損なわれていないことが大切です。
高値での取引が期待できる一方、ランチアらしさが損なわれていると期待するほどの金額にならない可能性もあります。日頃から丁寧な運転や車内をきれいに保つことを心がけ、ランチアらしい良い状態を保つように注意しましょう。
また、エンジンやエアコンなどの機械類の故障がないかもリセールバリューに影響します。メンテナンスを定期的に行い、査定時にはメンテナンスの記録も提示できるようにしておくことが大切です。
概要や歴史
ランチアは1906年にヴィンチェンツォ・ランチアによって創設されたイタリアの自動車メーカーです。トリノを拠点に「アウレリア」や「フラミニア」などさまざまな名車を生み出してきました。先進的な技術や洗練された内装で人気を集め、イタリアでは元首の公用車としても使用されています。また、ランチアは世界ラリー選手権(WRC)で史上最多の王座を獲得したブランドとしても有名です。
しかし、各種モデルは採算性が低かったことから経営難が続き、1969年にフィアットの傘下に収まりました。フィアットでは高級車部門のブランドとして位置づけられ、「デルタ」や「ストラテス」などのモデルを生み出しています。2014年にはブランド規模を縮小し、現在はイタリア国内でのみ販売されています。
ランチア車のスペック
ランチアは小型自動車または普通乗用車に分類される車種を販売しています。ランチア車のなかで人気の高い「デルタ」の駆動方式にはフルタイム4WDが採用され、エンジンは横置き直列4気筒を搭載しています。
また、モデルによってガソリンエンジンとディーゼルエンジンが異なる点も査定時にチェックされるポイントです。発売された年によって200〜215馬力と馬力数にも違いがあります。
ランチアはマニアからの人気が高い一方、国内での流通数が極めて少ないブランドです。そのため中古車市場での価値が安定しており、売却時にも高値での取引が期待できます。
より高値での買取を実現するには、良い状態を保つことが大切です。ランチアの売却を検討しているなら、メンテナンスを定期的に行い、ランチアらしさを保った状態での売却を目指しましょう。