TVRの車のリセールバリューは高い傾向にあるといえます。
日本ではあまり出回っていないTVR車ですが、1995年〜2002年に生産されたキミーラは年式が古いにも関わらず、中古車相場は259万円です。
買取価格は中古車販売価格よりも当然安くなるため、買取金額は259万円以下です。
新車価格は698万〜948万円となっており、新車価格と大きな差があるように感じますが、すでに20年以上も経過していることを考えると、リセールバリューは高いと考えられます。
一般的には年式が古くなればなるほど、リセールバリューは低くなっていくため、20年以上落ちであるにも関わらず、250万円以上もの値段がつくことはクラシックカー以外に滅多にありません。
また、どの車種にも言えますが、定番のボディカラーや車種のイメージカラー、モデルチェンジされて間もない車、新型が発売されたばかりの車は、比較的リセールバリューが高い傾向にあります。
そのなかでも差をつけたい方は、日頃のメンテナンスや走行距離、売る時期に注意しましょう。
概要や歴史
第二次世界大戦後の1947年、トレバー・ウイルキンソンがイギリスのリバプールにスポーツカーメーカーであるTVRを設立します。
1982年には、ピーター・ウイラーが社長に就任してからはエンジンなどを自社開発するなど、精力的に活躍していました。
2017年には、経営再建を図るために新型スポーツカーのグリフィスを発表しましたが、プロジェクトの遅れなどに悩まされています。
2024年には新たな自動車を発売するために注力しています。
TVRのスペック
TVRはパワフルなエンジンや個性的なデザイン、柔軟な走りが魅力です。
イギリスのスポーツカーは乗り心地が良いものが多いことで有名ですが、その中でもTVRは高い快適性があると言われています。
というのも、加速スピードにこだわるとともに、柔軟性も重視しているため、駆け抜けるような速さではなく、マイルドな乗り心地になっているのです。
また、振動をほぼ感じさせないサスペンションで、乗り心地の良さを感じられるでしょう。
イギリスでは2030年にエンジン車の新車販売が禁止され、ヨーロッパでも同じくエンジン車の新車販売が禁止される可能性が高いことから、あらゆるスポーツカーメーカーでスポーツカーの電動化計画が進められています。
TVRもそのうちの1つで、2024年に電動スポーツカーの発売を計画しており、フォーミュラE選手権と提携することを発表しています。
ただし、2017年に発表したグラフィスもまだ発売されていないことから、電動スポーツカーの発売についても遅れが発生する可能性があると言われています。