前述しましたがオープンカーのリセールには、屋根の品質が大きく影響を与えるのが特徴です。
買う人も屋根が開けられる車ということで、オープンカーを買いますので、そこの品質をチェックします。業者のチェックも入念です。
ソフトトップの幌(布)の車の場合、車をどこに保管していたかが、幌の状況に大きく影響します。
できれば直射日光が当たるような場所ではなく、屋根付きの駐車場に保管しておくことをお勧めします。
また、開閉に故障が起きたり、幌が破れたりしたときには、早めに修理することが重要です。
時間がたつと直るものも直らなくなる可能性があり、修理代が大きくなる可能性があります。また、幌は全体をかけ替えることができるものもありますので、修理業者に相談してみてください。
オープンカーはファンの間で売り買いされる事が多いため、ファンの動向が価格に大きく影響を与えます。
魅力的な新型車の発売やモデルチェンジなどで、価格が大きく変動します。
例えば、新車の新型車の人気がいまいちだと旧型の値段が高くなることもあります。
インターネットのコミュニティや業者とのコミュニケーションで、つねに価格の動向を把握しておくことも重要です。
概要や歴史
自動車が開発された初期の車は、屋根のない車でした。
これは、自動車のエンジンにそれほどの馬力がなく、屋根付きのボディを動かすことが難しかったからです。
やがて、19世紀末になって、エンジンのパワーも強力になってきて、折り畳み式の幌がつけられるようになり、さらに1920年代になって、ほとんどの車に屋根がつくようになりました。
その後、1950年代以降、オープンカーはアメリカで人気となり、小ぶりの2シーターモデルからより大きいモデルまで、各社がラインナップの中にオープンカーを追加するようになりました。
ただその後は、車内でのオートエアコンの普及、自動車走行速度の高速化(オープンだと風やノイズが増える)などにより人気が落ち、一時期アメリカブランドでの販売はなくなりましたが、その後、クライスラーなどから再びオープンカーが発売されています。
日本車では、1989年発売のマツダのロードスターが世界でベストセラーになり、二人乗りの小型オープンカーの販売台数記録として、ギネスに認定されています。
オープンカーのスペック
オープンカーの屋根には、4種類あります。
一つはソフトトップと呼ばれるもので、布やビニールでできた幌を屋根に使ったものです。開閉時の操作が手動のものと、電動のもので、2種類になります。
もう一つはハードトップと呼ばれるもので、金属や樹脂でできた屋根で、これも手動のものと電動のものの2種類です。
ただ、ハードトップの手動の設定は非常にレアになります。
ソフトトップは、安価で操作も軽いですが、外の騒音や温度の影響を受けやすく、古くなると雨漏りが心配、また防犯上も危険であるというのが問題です。
ハードトップは耐久性があり雨漏りの心配も少なく、基本的には電動なので操作が楽、というメリットはありますが、高価になること、取り外した後の収納でトランクが狭くなることなどのデメリットもあります。