アバルトのリセールバリューは、仕様やMT車であるかAT車であるかによって大きく差が開きます。
アバルト595や124スパイダーは、リセールバリューも非常に良いといえます。
特に124スパイダーは2020年で生産が終了しており、今や中古車でしか購入できません。
入手が難しくなるため、今後はさらにリセールバリューが高くなっていく可能性があるでしょう。
また、特別仕様車やコラボレーションモデルも希少価値が高いため、買取価格が高くなる傾向にあります。
特にアバルトの特別仕様車は、台数限定で販売されることが多く、人気も高いため、新車購入価格より高くなるケースも存在します。
どの車種にも言えますが、純正オプションの有無、人気カラーであるかどうかやモデルチェンジしたばかりの車、新型が発売されたばかりの車などは比較的リセールバリューが高いのが特徴です。
そのなかでも差をつけたい方は、定期的なメンテナンス、需要の高い時期での売却、走行距離などにまで気をつけましょう。
概要や歴史
1949年、カルロ・アバルトはイタリアの自動車メーカー「アバルト&C.」を設立しました。
フィアットの車両を用いて自動車競技に参加したり、改造車や部品を作ったりしていましたが、1971年にフィアットに買収されます。
その後はメーカーではなく、ブランドとしてフィアットの車に自身の名前をつけてチューンドカーの販売、WRC向けにラリー車の開発を行いました。
1990年代には、ドイツツーリングカー選手権などの大会に出場するための車両も手がけています。
その後はしばらく直接的なエンジンチューンは行っていませんでしたが、2007年にアバルトが公式に復活し、ラリー界でも活動を行うようになりました。
2009年には日本国内にもオフィシャルディーラーが登場し、2016年からはアバルト車がフィアットの正規ディーラーでも販売されるようになりました。
現在では、デビュー初年度よりも倍以上の累計販売台数を記録しており、年を追うごとに販売台数が増加傾向にあるなど、14年以上経った今でも成長を続けています。
アバルトのスペック
アバルトはチューニングブランドとして世界から高い評価を得ています。
アバルトは、一見フィアット車とよく似ていますが、パワースペックが異なります。
アバルトはコンパクトカーでありながら高回転域で力を発揮するため、運転がしやすく、スポーティーに感じられるシーンが多いのが特徴です。
それは、かつてのモータースポーツ界でアバルトのツーリングカーやフォーミュラに至るマシンが活躍したことが起源となっているでしょう。
1950年〜1960年代においては、スピード記録の分野で世界をリードする存在だったとも言われています。