アルピーヌの車はリセールバリューが非常に高い傾向にあります。
現行モデルのリセールバリューを数値にすると、約70〜76%です。
GTは高い人気を誇り、中古車市場の需要も高いため、最もリセールバリューが高くなっています。
高出力エンジンと本革シート、トータルバランスの良さなどが人気の理由といえるでしょう。
また、どの車種においても言えることですが、モデルチェンジしたばかりの車や新型が発売されたばかりの車、人気カラーの車は比較的リセールバリューが高い傾向にあります。
スポーツカーにおいては、走行距離が査定価格に大きく影響を及ぼします。
理由としては、過走行車の買取後にメンテナンス費用がかかるのを懸念するためです。
専用パーツで構成されているアルピーヌA110の場合、不具合が起きると本国から取り寄せなければなりません。
取り寄せとなると、その分コストもかかるため、低走行であると、買取時に有利に働くでしょう。
定期的なメンテナンスを行うこともリセールバリューを高くする上で重要です。
概要や歴史
1950年代初頭、ジャン・レデレはフランスのディエップで自身の趣味の延長線上としてルノー4cVをベースに、スポーツカーを作り上げました。
その後、アルペン・ラリーやミッレミリアなどのモータースポーツイベントに参加し、好成績を収めます。
それがきっかけとなり、ジャン・レデレは、スポーツカーメーカーのアルピーヌを設立し、1955年のパリ・サロンでA106を発売しました。
1959年には、A106の後継モデルA108を、1963年にはA110をデビューさせます。
また、1978年にはアルピーヌ・ルノーA442Bが念願のル・マン初優勝を果たすなど、純レーシングマシーンの分野においても活躍しました。
戦後を代表するフランスのスポーツメーカーの地位を確立するも、1995年に一時的な休止期間を迎えます。
その後は、しばらく空白期間を挟み、2017年に待望のニューモデルであるアルピーヌA110をデビューさせ、話題になりました。
アルピーヌのスペック
アルピーヌの車はグレードによって搭載されているエンジンや内装は異なりますが、基本的な装いは変わりません。
現行モデルは3種類のグレードがあります。
最もグレードの低いA110は、低速走行でも扱いやすく、軽快なドライブが楽しめます。
中間グレードのA110GTは、A110とは搭載されているエンジンが違う上に、リクライニング機構付きの本革シートが標準装備であるため、長時間の運転も比較的楽にできるのが特徴です。
A110Sは、3種類のグレードの中で一番スポーティーに仕上げられています。
搭載されているエンジンは、バネの剛性が高いシャシースポールであるため、安定したドライブが可能です。
また、内装にはバケットシートやマイクロファイバー素材が用いられており、スポーティーな雰囲気を醸し出しています。