シトロエンのリセールにおける査定額は、以前と比べると高額を期待できるようになりました。その理由としては、シトロエン社の方針が機能性を重視する方向からデザインを重視する方向へ変わったことがあげられるでしょう。特に車体前面の現行デザインは、シトロエン社を象徴するものと言えるかもしれません。ドゥブル・シェヴロンと呼ばれるシトロエン社のエンブレムから延びるメッキバー、そしてその下の横バーのフォルムは、かつてのシトロエン車のモデルとは一線を画すデザインです。この新しいデザインは中古車市場でも人気を獲得しています。
一方で、シトロエン車の故障を懸念する声が多いことも事実と言えるでしょう。シトロエン中古車において、故障や不具合は査定額に大きく影響します。シトロエン中古車の不具合のなかには、日頃の点検やメンテナンスによって未然に防げるものもあります。ディーゼルエンジンやエアコンの不具合は、アドブルーという専用液やエアコンガスを補充することにより改善できるかもしれません。各種オイルの漏れやライトの不具合などは、日頃から定期的にチェックをすることで気づくことができるでしょう。シトロエン中古車のリセール時には不具合箇所をチェックし、可能であれば改善を検討するとよいかもしれません。
概要や歴史
シトロエン社は1919年、歯車と武器の製造で成功していた起業家のアンドレ・シトロエンがパリで立ち上げました。1934年に経営危機に陥りますが、その後は先進技術の導入で評価をあげ、常にフランスの自動車業界の主要メーカーの一つであり続けました。業界でもいち早く取り入れられた前輪駆動システムやスムーズな走行を可能にするハイドロ・ニューマチック・システムはシトロエン社を象徴する工法と言えるでしょう。1976年には二度目の経営危機から、プジョーの傘下に入り、製造プラットフォームを共有することとなりました。しかし、プジョーと異なるシトロエン車の個性的な魅力は、21世紀の今も車ファンを魅了しています。
シトロエン車のスペック
シトロエン車の主要車種としてはまずC3があげられます。C3は5人乗りのコンパクトサイズで、2022~2023年発売モデルにおいては1.2Lのエンジンを装備しています。排気量は1199ccで6速オートマチックギア、右ハンドルのみの仕様です。
C4は5人乗りのミドルレンジハッチバック車です。2022~2023年発売モデルでは、1.5Lディーゼルターボエンジン仕様のシャインブルーHDi、1.2Lターボエンジン仕様のフィールやシャインが揃っています。排気量は1199ccで8速オートマチックギア、右ハンドルのみの仕様です。
DSシリーズの主要車種DS3は5人乗りのコンパクトハッチバックのSUV車です。2014年発売モデルにおいては、1.2L 気筒エンジン仕様のシックに加え、1.6L 4気筒エンジン仕様の受注生産車スポーツシック、1.6Lツインスクロールターボエンジン仕様の限定生産車レーシングマットゴールドがあります。排気量はシックが1199ccでそれ以外のモデルが1598cc、ギアはシックが5速オートマチックでそれ以外が6速マニュアルです。いずれのモデルも右ハンドルのみの仕様となっています。
シトロエン中古車についての買取・査定情報について解説しました。 シトロエン中古車は近年のモデルであればよい査定額を期待できる車と言えるでしょう。ただし、故障により査定額が下がるという特性もあるので、リセールをする車の点検やメンテナンスが重要と言えます。