フォードをはじめとするアメリカ車にはいくつかのイメージがつきまとうかもしれません。車体が大き過ぎる、燃費がよくない、メンテナンス費用がかさむといったイメージです。こういった豪快なイメージはマニアの興味を引きつける一方で、一般の中古車市場ではトレンドから外れているとも言えます。そのため、フォード車のリセール査定額はよくないという印象もあるでしょう。それは傾向としては事実かもしれません。
しかし、フォード中古車のなかには高い査定額を期待できる車種も存在します。エクスプローラーやマスタングといった人気車種は、査定額が新車価格の60~70%になる場合もあります。これらの車種に共通する特徴としては、アメリカ車のなかでは排気量が低いモデルであることがあげられるでしょう。人気が高いブラックやホワイト系のカラーは査定額が安定する傾向にあります。
また、SUV車であることも、高い査定額を期待できる要因となるでしょう。SUV車は、悪路などのアウトドア環境に強い一方で、タウンユースにも向いているという特性を持っています。そのため、昨今のキャンプやアウトドア・ブームにも対応できる車種といえるでしょう。特にエクスプローラーはキャンプ愛好者からも大きな支持を獲得しています。
概要や歴史
フォード社は1903年、起業家兼エンジニアであったヘンリー・フォードによってデトロイトで設立されました。フォードは部品を均一化することにより自動車の大量生産を可能にし、1909年時点で年間1万8000台の生産に成功します。1913年からはベルトコンベアの生産ラインを導入します。1920年には100万台以上の生産台数を達成、当時はアメリカの自動車の約半数がフォード社のモデルTとなっていました。
その後、給与の引上げや労働時間の短縮で退職率を下げ、フォード社はデトロイトをアメリカでも有数の産業の町にのし上げることに貢献しました。ヘンリー・フォードの死去後は孫が社長、後に会長を務めることになります。1980年代には日本の自動車市場と競争を繰り広げ、1990年代にはヨーロッパのボルボやアストロマーチンなどの名高い自動車メーカーを吸収しました。数回にわたるCEO交代の後、2006年からはアラン・ムラーリーCEOの元で、アメリカを代表する自動車メーカーとして経営を続けています。
フォード車のスペック
を装備したリミテッドと、エコブーストエンジン または2L 直列4気筒ICターボエンジン
を装備したXLTエコブーストを主要モデルとして揃えています。トランスミッションは6速の電子制御式セレクトシフト・オートマティック・トランスミッションとなっており、左ハンドル仕様のみのラインアップです。駆動方式としては4WDのモデルとFFのモデルがあります。
フォード・クーガの2015~2016年発売の各車種では、2Lエコブーストエンジンを装備したタイタニアムと、1.5Lエコブーストエンジンを装備したトレンドがラインアップとなります。いずれのモデルもフルタイムの4WD駆動で、トランスミッションは6速オートマティック・トランスミッションです。ハンドル位置は右ハンドルのみのラインアップとなっています。
フォード・マスタングの2014年発売の各車種では、5L V8 DOHCエンジンを装備したV8 GTコンバーチブル・プレミアムとV8 GTクーペ・プレミアム、3.7L V8 DOHCエンジンを装備したV6クーペ・プレミアムがラインアップです。トランスミッションは6速のオートマティック・トランスミッションですが、特別仕様モデルでは6速マニュアル・トランスミッション採用モデルもあります。左ハンドルのみのラインアップです。
フォード中古車についての買取・査定情報について解説しました。フォード中古車は高価格でのリセールがむずかしい反面、事前の情報収集やメンテナンス、販売時期の選定を行うことによってよい価格での販売が可能であると言えるでしょう。