特にエルフが人気のいすゞですが、中古車市場では、年式が新しく、走行距離が短い程価値が高くなります。
トラックを売却するタイミングも、走行距離、購入してからの年数を目安に考えると良いでしょう。
トラックは、適切にメンテナンスをしていれば、100万kmを越えて走るものも珍しくありません。
しかし、100万kmを越えると、トラブルが多くなり、高く売るのは難しくなります。
70万kmくらいで故障が増えてくるのを目安に、修理にお金を掛けるより、高く売れるうちに売却して買い替えることも検討しましょう。
走行距離の目安としては、中型トラックは30万km未満、小型トラックで10万km未満程度だと、査定が高くなりやすいです。
ちょっとしたポイントでも査定額は変わります。
・シャーシがボロボロだと値段が付かないこともあるので、シャーシのメンテナンスをしておくと良いです。
・車両情報が記載された金属板「コーションプレート」は外さないでおきましょう。
・メンテナンス履歴の照明になる「整備記録簿」が保管されていると、メンテナンスを行ったことの証明ができるので、査定が高くなりやすいです。
・外装にメッキパーツがあるなど、見た目が良い場合にも査定にプラスになるケースがあります。
現在乗用車の販売が終了しているいすゞですが、以前に製造していた乗用車は、いまだに根強い人気があります。
「ビッグホーン」、「ジェミニ」などは、旧車ファンから人気が高く、年式が古くても、一度査定に出してみることをおすすめします。
概要や歴史
いすゞの前身は1893年設立の(株)東京石川島造船所に遡ります。
1916年に自動車生産に関する研究を開始し、英国のウーズレー自動車会社と提携し、車作りをスタートしました。
ウーズレーA9型乗用車の国産化に成功した後、ウーズレー社と提携を解消し、純国産車の生産に乗り出します。
1929年には、自動車部門が独立し、社名も(株)石川島自動車製造所となりました。
関東大震災後の自動車の活躍を受け、材料、電装品、計器類に国産品を採用した車を開発し、伊勢神宮の五十鈴川にちなんで「いすゞ」と命名したのが、社名の由来です。
その後、各種ディーゼルエンジンの開発に成功したいすゞは、「ディーゼルのいすゞ」といわれるまでに成長し、1949年には、商号を現在の「いすゞ自動車(株)」に変更 しました。
1959年に販売を開始した「エルフ」は、現在でも主力商品として、大きなシェアを占めています。
いすゞ車のスペック
「ディーゼルのいすゞ」と言われるほど、パワーがありながら、音も静かで、「発進」、「ブレーキ」といった動作にもキレがある、と高い評価を得ています。
さらに、国内メーカーの中では価格も抑えめ、主力商品のトラックのバリエーションも豊富で、多様なニーズに対応できます。
中でも、「エルフ」は小型トラックとして、国内でトップシェアを誇っています。
その他に、中型の「フォワード」、大型の「ギガ」があります。
いすゞは、国内でのトラック販売において、トップクラスのシェアを誇り、年度によって日野自動車とシェア争いをするような形となっています。
次に、中古市場で売買する可能性の高い、6代目エルフのスペックをみてみましょう。
エルフは小型ディーゼルトラックの中でもトップクラスの燃費性能です。
2006年から、今年7代目にフルモデルチェンジするまで販売されていた、6代目エルフは、排ガス規制をクリアし、ハイブリッド車も投入されるなど環境に配慮しています。
安全性の面でも、車間距離警報、プリクラッシュブレーキ、先行車発進お知らせ機能、電子式車両姿勢制御システム、車線逸脱警報などの機能も充実させました。
エルフはラインナップも豊富です。
運転席のあるキャブの形状は、標準キャブ、ハイキャブ、ワイドキャブ、の3種類があります。
ボディの長さも、標準、セミロング、ロングと3種類用意され、荷台の高さも、フラットロー、フルフラットロー、高床、と揃っているので、用途に応じて選択できます。