マセラティは前述にもある通り、個体差の大きい傾向にありますので、買取価格が下がってしまう要因はなるべく排除したいところです。
以下のような状態が見られる場合は、早期に対処しましょう。
マセラティは電気系統の故障がやや多い傾向にあります。
一例としてナビの音声ガイドや、メモリー機能が初期化されてしまうなど、運転に支障はない軽微な故障と考えてしまうと、買取価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。
所有者は気づいたときに都度修理に出すようにしましょう。
概要や歴史
1914年12月1日にマセラティ兄弟の一人であるアルフィエーリ・マセラティによって「ソシエータ・アノマーニ・オフィチーネ・アルフィエーリ・マセラティ」という新しい会社がイタリアのボローニャで立ち上がりました。
これがフェラーリ、ランボルギーニに並ぶイタリアを代表とするマセラティの始まりです。
1926年に初のレーシングカー「Tipo26」を発表して以来、スポーツカーの世界で活躍してきました。
その活躍はスポーツ界のみならず、シルベスター・スタローン出演の「ロッキー」をはじめとした映画などのエンターテインメントの世界でも成功を収めています。
流線形が特徴のデザインと、ハイパフォーマンスが人々に愛される、唯一無二のブランドとして高級車業界に君臨し続けています。
マセラティ車のスペック
まず、目に見えて異なるのは、そのデザイン性です。
マセラティはどのシリーズでも曲線を多用したラインをしており、非常に特徴的なデザインをしています。
デザインのコンセプトとして「エレガンス・スポーティー・パーソナリティ」の3つがあり、その個性的なデザインの根本を形成しています。
また、日本車は日本の道路状況や速度域に合わせてデザインされていますが、マセラティは速度無制限のアウトバーンに標準を合わせているため、乗り比べると乗り心地などに大きな違いを感じることでしょう。
「ギブリ」は初めてディーゼルエンジンを搭載し、先進運転支援システムADASも組み込まれた安全性の高いシリーズです。
「レヴァンテ」は初のSUVモデルとなっており、都会のみならずオフロードでの走行性を獲得しています。
「クアトロポルテ」は1963年から発売されている、フェラーリのV8エンジンを搭載したモデルです。速度を出しても静穏性が保たれる仕様になっているため、快適なドライブを行うことが可能です。
「グラントゥーリズモ」はクアトロポルテと同様、フェラーリのエンジンを積んだモデルで、その見た目もロングノーズ、停車高といったスポーツカーの特徴が表れたデザインをしています。
最高出力もシリーズ最大値であり、見た目に伴ったスポーツカーとしての性能を発揮することが可能です。
「グランカブリオ」は基本的にはグラントゥーリズモと同じですが、オープンカー仕様になっています。
価格帯はモデル最高額となっており、クーペとは異なったフォルムも相まってマセラティらしい趣を感じることができます。
マセラティは様々な要因によって、買取価格が上下しやすいメーカーです。
買取業者は基本的なことだけではなく、カスタマイズなどの詳細を見ることができる業者を選ぶようにしましょう。