メルセデス・マイバッハは、全体的にリセールバリューはあまり高いとは言えません。
ほとんどの車両が新車購入時の半分以下の価格で買い取られています。
ただし、すべての車がそうではなく、車種によってバラつきがあるので注意が必要です。
なかでも、世界最高級のSUVとされるGLSは、比較的高いリセールバリューが期待できます。
走行距離や傷の有無によって異なりますが、3年落ちで約70%〜80%のリセールバリューが期待できると言われています。
また、ツートーンカラーなどの希少性の高い車両についても高い買取価格が望めるでしょう。
どの車種にも言えますが、モデルチェンジしたばかりの車や新型が発売されて間もない車は比較的リセールバリューが高い傾向にあります。
そのなかでも、高いリセールバリューを望むならば、日頃のメンテナンスや走行距離にも気をつけると、差をつけられるでしょう。
概要や歴史
メルセデス・マイバッハは、カール・マイバッハが1909年に設立したエンジン製造会社のマイバッハが起源となっています。
1912年にマイバッハ・モトレーンバウへと社名を変更し、後の高級車製造への第一歩を踏み出しました。
しかし、第二次世界大戦の影響により一時は自動車販売を停止し、再びエンジン製造会社として営業を始めました。
1966年には、マイバッハはダイムラー・ベンツの傘下となり、2002年に高級車をコンセプトとしてメルセデス・ベンツ・マイバッハとしてブランドを復活させ、高級車としての地位を確立していきます。
しかし、ロールスロイスなどの高級車に匹敵するほどの人気を獲得できず、2012年にマイバッハブランドは廃止されます。
2014年に、メルセデス・マイバッハSクラスを発表し、社名も現在のメルセデス・マイバッハに変更され、復活を遂げました。
現在では、メルセデス・ベンツの最上級車のみを取り扱うサブ・ブランドとして高級車メーカーの頂点を確立し、2022年の世界新車販売台数は過去最高値を記録しています。
特に、日本、韓国、中東で人気が上昇し、今後の成長も期待できるでしょう。
メルセデス・マイバッハのスペック
メルセデス・マイバッハは、メルセデス・ベンツの最高級クラスであるSクラスよりも車体剛性や安全性が上回ると言われており、超高級車と位置付けるのにふさわしいスペックを持っています。
高級車という印象の強いメルセデス・マイバッハですが、高級感だけではなく、技術力の高さも魅力です。
2016年には格式あるコンクールにて、ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ6が0-100km/h加速で4秒以下を誇ることで大きな反響を呼びました。
また、高い技術力に加えメルセデス・マイバッハでしか味わえないような乗り心地の良さ、ボディサイズやエンブレムなどメルセデス・ベンツと差別化された究極のラグジュアリーを追い求めたデザイン性も特徴の1つです。
メルセデス・マイバッハは、こうした安全装備の充実、高い技術力、デザイン性、乗り心地の良さ、唯一無二の高級感から世界で高い人気を集めています。