先述したように、現在日本国内ではMG車のインポーターがないため、新車購入できるMG車はありませんが、リセールバリューは高いといえます。
なぜならMG車の中古車相場が高いからです。
本来、走行距離が10万km近い場合、車の価値はほとんどありません。
日本では10万kmを目安に車を替えるため、10万km近いまたはそれ以上の車の中古車相場は、下がる傾向にあります。
実際、走行距離が約10万kmの国産車の中古車相場は、およそ10万円〜20万円程度です。
しかし、MG社の場合、走行距離が10万km近い車でも、60万円以上の値段で販売されています。
販売価格が安ければ、その分買取価格も連動して安くなるため、MG車は国産車に比べると、はるかにリセールバリューは良いことが予想できるでしょう。
また、年式が古い車両は、希少性の高さから中古車市場でも高額な値段で取引されています。
年数が経つごとに、今後さらに希少性が高くなることが予想されるため、MG車の年式が古い車両においてもやはりリセールバリューは高いといえるでしょう。
概要や歴史
MGの起源となるモーリスガレージが1910年に、MGが1924年に設立されます。
トライアルレース向けのスポーツカーの製作がきっかけとなりました。
1955年に発表したスポーツカーMGAは世界各国へ輸出され、世界中でイギリスのスポーツカーブームが巻き起こります。
次々と新しい車を発表し、1962年から1980年まで製造されたMGBは、52万台以上も販売されました。
このように業績は好調でしたが、2005年のMGローバーの経営破綻により南京汽車傘下となります。
その後、南京汽車は上海汽車に買収されたため、社名はSAIC MGへと変更され、需要の低迷からTF120の製造を中止しました。
MG市場で最も成功したMGBは現在でもヒストリックカーレースなどでモータースポーツ活動が行われており、ビンテージカーとして人気を集めています。
日本国内ではあまり目にすることのないMG車ですが、イギリスではここ数年業績が好調で、2022年には5年前の水準の5倍以上もの販売台数を記録しています。
また、欧州全域においては、2023年末には12万台に達すると予想されています。
MGのスペック
SAIC MGに買収されて以来、ブランドエンブレムを使用した自動車の販売を行っていなかったMGですが、2023年に約20年ぶりにブランドエンブレムを付けたスポーツカーを発売することを発表しました。
20年ぶりに発売するスポーツカーは、EVスポーツカー、サイバスターで、世界初の手頃な電動コンバーチブルだと言われており、世間の期待が高まっています。
すでに問い合わせが殺到しており、MG車の人気度や認知度の高さ、ファンの多さが明らかになっています。