三菱ふそうは、安全性や技術力の高さにより中古車市場でも高い人気を博しています。
しかし、中古車市場でも需要は高いものの、一般的な車とは違うため、リセールバリューはあまり高いとはいえません。
グレードやトラックの形状によって異なるものの、三菱ふそうのトラックの中で最上級のグレードであるスーパーグレードをあげて数値で見てみると、新車価格が約2000万円に対し、中古車価格は150万円〜750万円となっています。
つづいて、三菱ふそうの代表的なトラックといえるキャンターの数値で見てみると、新車価格が約550万円、中古車価格は約108万円となっており、スーパーグレードと同じく新車価格の半分以下で販売されています。
販売価格よりも買取価格は当然安くなるため、スーパーグレードであれば150万円〜750万円よりさらに安い買取価格、キャンターであれば108万円よりさらに安い買取価格となるため、リセールバリューは高いとはいえないでしょう。
とはいえ、どの車種にもいえることですが、新型が出たばかりであれば、比較的リセールバリューは高い傾向にあります。
概要や歴史
2003年1月6日、三菱ふそうトラック・バス株式会社が設立されました。
その後は、2003年に世界最大級の商用車グループである独ダイムラーに買収され、トラックやバス、産業用のエンジンの開発と製造を行っています。
現在は、世界170ヵ国以上でトラックとバスの販売を行っており、2021年における日本国内のトラックメーカーシェアランキングでは、3位を記録しています。
トヨタ自動車と独ダイムラートラックが乗用車分野で提携することが発表されたため、2024年にトヨタ傘下の日野自動車とダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスは経営統合されます。
三菱ふそうのスペック
先述したように、三菱ふそうにはトラックが3種類、バスが4種類あり、種類やグレードによってスペックは大きく異なります。
なかでも、三菱ふそうの最上級グレードのトラックであるスーパーグレードは、アクセル、ブレーキ、ステアリングを高度に制御し、運転をサポートしてくれます。
また、ドライバーの緊急時に車両を減速して停止させるエマージェンシ・スタップ・アシストなどの高度な運転システムが搭載されています。
また、三菱ふそうのトラックは、振動が少ないエンジンが特徴で、長距離運転していても疲れにくいため、長距離ドライバーから特に高い指示を受けています。