モーガンの車は、工業製品というよりも工芸品といえるような、ハンドメイドの繊細さが魅力です。繊細なだけに、車の美しさを保つのが難しいといえます。車の保管状況によって、買取価格が大きく変わります。
買取査定アップを目指すならば、日頃から丁寧に車をメンテナンスしましょう。希少な車であるため、十分に修理対応できる工場も少なく、万が一故障すると、修理に時間がかかります。車検や法定点検以外でも、エンジンや足回りの点検が必要かもしれません。
開閉可能なルーフもありますが、モーガンの車はオープンカーなので、屋外での保管は不向きです。特に内装に使われている天然皮革は、直射日光や水分、温度変化に弱く、カビが発生することもあります。直射日光や雨風の当たらない屋内に保管しましょう。雨天時はモーガンの車には乗らないユーザーもいます。
概要や歴史
モーガンは、スポーツカーを少量生産しているイギリスのメーカーです。1909年に設立され、現在に至るまで創業者一族によって経営されています。
1910年にオリンピアモーターショーで発表した三輪自動車「3ホイーラー」が人気を博しました。
1936年に、「3ホイーラー」を四輪にした「4/4」を発表しました。基本構造はそのままに、1936年から2019年までの80年以上、製造・販売されました。
会社設立から100年以上経った現在でも、研究から設計、製造まで、ウスターシャー州マルバーンの工場で実施されています。一つひとつの車が丹念にハンドメイドされていることが特徴です。
モーガンの車は1967年に、日本に初めて輸入され、現在は、「モーガンカーズ・ジャパン」と「モーガンカーズ東京」により輸入・販売されています。
モーガン車のスペック
モーガン車は、多くの部品にアルミニウムや木材が使われ、軽量化されていることが特徴です。軽量ながらもエンジンの出力は十分にあるので、スポーティで軽快な走りを楽しめるでしょう。
天然のアニリン仕上げされたレザーが内装に使われていることも魅力です。少なくとも4種類のレザーが使われ、こだわりが感じられます。
ハンドメイドながらも、厳格なデジタルシミュレーションや物理的な試験を十分に実施し、世界的な基準や認定をクリアしています。日々改良研究を重ねており、2021年モデルからは、独自の外観はそのままに、長年使われてきたラダーフレームをリニューアルしました。
現行モデルは、年々厳しくなる排ガス規制もクリアしており、安心して公道を走行できます。
モーガン車の主なモデルは以下のとおりです。
・3ホイーラー
・4/4
・ロードスター
・エアロ8
・プラス4
・プラス6
プラス4とプラス6は、日本の輸入代理店から新規オーダー可能ですが、ほかのモデルは新規オーダーの受付を停止しています。3ホイーラーや4/4といったモーガン車の象徴的なモデルを手に入れるためには、新車在庫か中古車を見つける必要があります。