プロトンのリセールの第一の特徴としては、台数が少ないということになります。
非常に少ない台数しか輸入されていません。
そして限られた人向きの車であるということです。
基本は、モータースポーツを趣味とする人向きのクルマです。
中古車の検索サイトで調べてみても、今売られているプロトンの車はゼロ件であることが多い状況になります。
このような状況ですから、査定価格やリセール価格の前例がなく、情報が少ないということになります。
プロトンの車を売るにしろ、買うにしろ、相場感がわからないというのが、プロトンのリセールの第2の特徴です。
実際プロトンの車を業者に売るとしても、業者はそれを買って、次にどれぐらいの値段で、またどれぐらいの期間で、その車が売れるのかが分からないというのが実情でしょう。
したがって、彼らとしても値段のつけようがないというのが現実だと想像できます。
また、値段が付いたとしても、売る方にとってもその値段で納得していいのかどうかの参考情報がありません。
買う方の立場の場合も、全く同じで、売り車があったとしても、その値段で買うべきなのかどうかが分かりません。
過去の事例がないことから、売り買いをしたい場合は、やはり正規の輸入元に相談してみるのがいい方法でしょう。
概要や歴史
プロトンはマレーシアの自動車会社で、正式名称はマレー語のPerusahaan Otomobil Nasional(国民自動車会社)になります。
マレーシアの首相だったマハティール氏が、マレーシアの国民のための国民車構想を立ち上げ、そのための会社として1985年に設立されました。
日本の三菱自動車の技術協力でモデルを開発・生産していました。
マレーシアの国民車ということで、政府の強力なバックアップのもと、マレーシア市場の60%のシェアを確保するまで成長しましたが、第2の国民車メーカーであるプロドゥアの躍進で、シェアを落としています。
2017年に中国の自動車メーカーである吉利汽車が資本を持ち、吉利汽車のモデルを導入するなどして順調に再建を進めています。
プロトン車のスペック
プロトン車は、もともとマレーシアの国民車として、国民が手に入れやすい車を製造・販売してきた会社ですから、基本はリーズナブルな価格の車が中心です。
その中で日本に導入されたサトリアネオは、モータースポーツ仕様ということで、5速マニュアルミッションのみの設定で、オートマ限定の免許の方では運転できません。
ラリーでは邪魔になることがあるということで、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)もついていません。
特定の車に関する趣味を持った人向けのスペックということができます。