ロールスロイスのリセールの特徴
現在中古車市場で出回っているロールスロイスのほとんどが1990年以前の比較的年式の古いタイプのものが多くなっています。
そのため、それ以降の比較的年式の新しいものはどの車種であっても高値の買取が期待できるでしょう。
年式が異なるので正確な数値が出るわけではありませんが、ロールスロイスの大まかなリセールバリューについて確認してみました。
代表的な車種の販売価格は以下の通りです。
・ゴースト 3,780万円〜4,480万円
・レイス 3,710万円〜4,670万円
・ファントム 6,050万円〜7,000万円
・カリナン 4,250万円〜4,950万円
・ドーン 3,950万円〜4,890万円
続いて上記の5つの車種を中古車として売りに出した場合の平均買取価格は以下のようになっていました。
・ゴースト 約1,400万円
・レイス 約2,370万円
・ファントム 約2,320万円
・カリナン 約3,770万円
・ドーン 約3,340万円
この買取価格は直近の買い取り実績の平均値であり、年代がバラバラということもあって車種によって買取価格に大きな差が出てきてしまっているのは否めません。
だいたい同じ年代82023年から5年落ちくらい)での買取価格を比較してみると、おおよそ上記平均買取価格あたりの金額となっていました。
したがって、5年落ちのロールスロイスのリセールバリューは新車販売価格の半額〜6割強くらいと認識しておけばよいでしょう。
ただし走行距離や車体の状態で金額はかなり変動するので、参考程度に捉えておいてください。
概要や歴史
歴史を辿る前に先に解説しておくと、ロールスロイスというのは車ではなく、イギリスの本社を置く自動車メーカーの名称です。
ロールスロイスで現在販売している車種は、先ほども紹介した、「レイス」、「ゴースト」、「ファントム」「カリナン」「ドーン」の5車種になります。
内装、装備、カラーすべてオーダーメイドであり、所有者は世界で1台だけのロールスロイスを所有することができるというのが大きな特徴であり、それが数千万円クラスの販売価格となっている最大の理由です。
ロールスロイスは1906年に創業、創業時に発表した「シルバーゴースト」がいきなり高い評価を得てその名前が世に知られることになりました。
その後、1931年にはベントレーを譲り受けてハイパフォーマンスモデルとして販売を開始、その後もシルヴァーレイス、シルヴァードーン、最高級リムジンとして今も名高いファントムⅣと名車を販売、ファントムⅣはエリザベス女王2世や昭和天皇の御料車となりました。
しかし1971年に経営破綻して国有化、1992年にはBMWと業務提携をおこない、以降ロールスロイスにはBMW製のエンジンが搭載されることになります。
業務提携は行っているものの、ロールスロイスの妥協のないスタイルや高級感を探求し続ける精神は変わることはありません。
そういった、売り上げを度外視した拘りを持ち続けているからこそ、ロールスロイスは長年多くのファンを獲得し続けているのです。
ロールスロイスのスペック
ロールスロイスはイギリスに本社を置くロールスロイス社が開発している超高級車です。
現在ロールスロイス社はBMW社の傘下となっていますが、創業時と変わらぬ拘りで唯一無二の車を開発し続けています。
ロールスロイスはベンツと並んで高級車の代名詞のような車種となっていますが、ロールスロイスが高額である最大の理由は3つあります。
1つは圧倒的な「静粛性」です。
ロールスロイスの車種には幽霊の名が冠されていますが、これは幽霊のように動き出したことが分からないくらい静かであるからと言われています。
2つ目は徹底的にパーツにこだわっているためで、例えば内装に関してゴーストでは牛9頭分、ファントムでは牛11頭分の皮が使われているそうです。
3つ目は製造に手間ひまがかかることで、ロールスロイスはペイント以外の製造をなんとすべて手作業でおこなっているそうです。
これらの理由を知ると、ロールスロイスが数千万円するのも納得いくのではないでしょうか。