先述したように、米国ホンダは日本で未発売モデルばかりであることから、希少性が高く、リセールバリューも高いと予想されます。
アメリカでは、ホンダのリッジラインが3年落ちで64.4%、5年落ちで47.6%のリセールバリューだと発表しており、リセールバリューのトップ10にランクインしています。
また、アメリカ市場で査定価格が落ちない車ランキングトップ10にもホンダのシビックがランクインしています。
このことからも海外への流通経路を持っている業者であれば、国内ではなく、海外に輸出して販売もできるため、リセールバリューが下がることはないでしょう。
また、どの車種においても言えることですが、モデルチェンジしたばかりの車や新型が発売されたばかりの車、人気カラーの車は比較的リセールバリューが高い傾向にあります。
概要や歴史
ホンダは創業してからわずか7年で国内2輪業界におけるトップメーカーとしての地位を確立していたため、海外市場への輸出拡大を考えました。
市場調査する中で、世界経済の中心であるアメリカでヒットすれば、他の国でも通用するだろうとのことで、アメリカへの輸出拡大を決定します。
1959年、アメリカにホンダ全額出資の販売会社アメリカン・ホンダ・モーターを設立し、オートバイの販売を開始しました。
創設して数年は業績が思うように振るわず、試行錯誤する日々が続いたものの、1962年12月には米国ホンダの年間総販売台数は4万台を突破し、契約販売店の数は、全米一となる約750店舗まで増えたのです。
1970年からは自動車の販売拡大を図ったものの、当初超大型車が主流であったアメリカでは、ホンダの低燃費・低価格をコンセプトにした車は思うような業績を伸ばせませんでした。
しかし、第一次オイルショックによってホンダ車に興味を示されるようになり、やがて商品のラインナップも充実し、成長していきます。
2023年1月には、アメリカでの四輪車生産累計台数が3000万台を突破したことを発表しました。
米国ホンダのスペック
米国ホンダは、米国の自動車サイト「アメリカン・メイン・インデックス」において、ホンダ車がトップ10に5車種もランクインしたことを発表しました。
2006年にアメリカン・メイン・インデックスが創設されて以来、常にホンダ車は上位にランクインしています。
また、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2024年からCR-Vをベースとした新型燃料電池車の生産を開始することを発表し、新たな取り組みに注力しています。