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車検の検査項目一覧!法定点検や整備との違いも紹介!

  • 2024年10月31日

車検 項目

車検とは、公道を走行するために定期的に受ける必要がある検査です。

しかし車検項目は多数あり、すべての項目で基準値を満たさなくてはなりません。

本記事では、車検の検査項目一覧や法定点検や整備との違いについて、紹介していきます。

車検に落ちた際の対処法も紹介していくため、ぜひ最後までご覧ください。

車検とは

まずは、車検の概要や整備の違いについて解説していきます。

車検とは

車検とは、正式名称を自動車検査登録制度といい、国が定めた保安基準を満たしているかを確認するものです。

車検を受けていないと、公道を走行することはできません。

車検は車種や車の用途によって有効期間が決まっており、乗用車の場合は新車購入から3年後に受けて、次回からは2年ごとに受ける必要があります。

整備との違い

ディーラーや車検専門店、カー用品店などで車検を依頼すると、車検と同時に「法定24ヶ月点検」も行われます。

そのため、車検と混同してしまう方もいるかもしれませんが、車検と整備では意味が異なります。

車検とは、国が定めた保安基準を満たしているかを、チェックするものです。

一方の法定24ヶ月点検は、車の正常な状態を維持して事故や故障を未然に防ぐために行われます。

無事に車検に合格するためにも、法定点検と一緒に行うのが合理的です。

車検の検査項目

ここでは、車検の検査項目を紹介していきます。

車検証との同一性

車検証との同一性の確認は、車検項目の中でも重要な項目の1つです。

車検に持ち込まれた車と、車検証に記載された内容が合っているかを確認します。

確認される内容は、エンジンに刻印されている番号と車台番号で、とくにエンジンが不正に改造されていないかをチェックされます。

番号の確認は検査員がボンネットを開け、エンジンルームを目視して行います。

外回りの検査

続いて、外回りの目視で確認する検査を紹介していきます。

電気系統

電気系統の点検は、安全な走行を確保するために欠かせません。

具体的にはヘッドライトやスモールライト、ブレーキランプや方向指示器などの点灯状態を確認します。

また、運転席から見えるランプや警告灯の作動状況も、チェックされます。

これらは、運転中の視認性を向上させ、他の車両とのコミュニケーションを取るために不可欠です。

ワイパー

ワイパーの検査は、運転中の視界を確保し、安全な運転を維持するために重要です。

ワイパーが正常に作動しない場合は雨や雪の際に視界が遮られ、運転に支障をきたす恐れがあり危険です。

この検査では、ワイパーの状態や作動確認、ウォッシャー液の噴射機能がチェックされます。

ゴム部分の切れや緩みが見つかった場合は交換が必要で、正常に拭き取れない場合は車検に通過できません。

ワイパーが正常に動作するか確認し、問題がある場合は事前に交換しましょう。

ウィンドウガラス

ウィンドウガラスの検査も、視界を確保して安全運転を維持するために欠かせません。

ガラスにひび割れや破損があると、視界が遮られるだけでなく、破損によって危険にさらされる可能性があります。
主にフロントガラスやサイドガラス、リアガラスの状態と、可視透過率がチェックされます。

なかでもフロントガラスと助手席のサイドガラスには、70%以上の可視透過率が求められます。

フィルムが貼られている場合は基準を満たさなくなる可能性があるため、注意が必要です。

タイヤ

タイヤも走行時の安全性に直結するため、車検で欠かせない検査項目です。

タイヤの溝や状態が基準を満たしていないと、路面でのグリップ力が低下し、事故のリスクが高まるためです。

タイヤの溝は法定基準で1.6mm以上必要とされ、これを下回ると車検に不合格となります。

また、ゴムやホイールにひび割れや破損がある場合も交換が必要です。

さらに、ナットやボルトの締め付け具合も軽くたたいて確認され、不備があれば調整が求められます。

発煙筒

発煙筒の検査は、万が一の緊急事態に備えて必要な項目です。

発煙筒とは、事故や故障時に使用される安全装備であり、有効期限内のものを車内に常備しておく必要があります。

火薬式の発煙筒の有効期限は4年と決まっているため、期限が切れた場合は交換しなければいけません。

LED式の発煙筒は有効期限がないため、交換の手間が省けて便利です。

車検に備えて、発煙筒の有効期限を確認し、必要ならば交換しておきましょう。

下回りの検査

ここでは、主に下回りの目視で確認する検査を紹介していきます。

マフラー

マフラーは、環境保全と安全性を確保するための検査項目です。

車検ではマフラーの取り付け位置や状態、排気音の音量、そして触媒の有無が確認されます。

触媒とは排気ガスに含まれる有害物質を浄化するもので、これが欠如している場合は車検に通りません。

また、サビや経年劣化による穴の開きや、断熱材の詰まりがあると排気音が大きくなるため、修理が必要です。

車検前にマフラーの状態を確認し、不具合があれば早めに修理しましょう。

ブーツ類

ブーツ類の検査は、車の走行安全性に直結する項目です。

ブーツ類に亀裂や破損があると、可動部分のグリスが飛び散ったり、外部から異物や砂などが混入したりする恐れがあります。

検査ではドライブシャフトブーツ、ステアリングラックブーツ、タイロッドエンドブーツなどが点検されます。

とくに、5万~8万キロ走行した車では、ブーツ類の破損が見られることが多いため、注意が必要です。

走行距離が長い車はブーツ類の状態を定期的に確認し、破損があれば交換しましょう。

オイル漏れ

オイル漏れは、ほかの部品の魔性や破損などを防ぎ、安全性を維持する大切な項目です。

エンジンやトランスミッション、サスペンションなどの各部品からオイル漏れしている箇所がないかを慎重にチェックします。

オイル漏れが発生すると、エンジンや機械部品の摩耗や破損につながり、機能の低下や故障のリスクが高まります。

また、オイルが路面に滴ると路面の滑りや周囲の環境への影響も考えられるため、注意が必要です。

連結部分

連結部分の検査は、走行安全性に関わる車検に不可欠な項目です。

サスペンションやブレーキ、ステアリングなどがきちんと連結されているかをチェックします。

緩みや損傷がある場合は、制動性や安全性が低下して事故のリスクが高まるため、しっかり確認しましょう。
性能・状態の検査
ここでは、測定器を使用する性能・状態の検査をご紹介します。

ブレーキ検査

ブレーキ検査は、安全性に直結する重要な項目で、ブレーキやサイドブレーキの効き具合をチェックします。

ブレーキの効き具合の判断は、車輪をローラーの上に載せて電光掲示板の指示に従って操作します。

なお、ブレーキが利くかどうかのみを検査するため、ブレーキパッドの厚みは車検項目に含まれません。

もしブレーキパッドの残量がほとんどない場合でも車検に通る可能性があるため、定期的に点検しつつ必要に応じて交換しましょう。

サイドスリップ検査

サイドスリップの検査は、車両走行時の安定性や走行性能の維持のために必要な項目です。

ハンドルを中央に保った状態で直進し、専門の機会を活用して車両が横滑りする量を測ります。

ハンドルをまっすぐにした状態で横滑りの量が基準値を超える場合には、調整や修理が必要です。

サイドスリップ検査について詳しくはこちら

スピードメーターの検査

スピードメーターの検査は、車両の速度計測の信頼性を確保するために必要な項目です。

車検場で時速40kmまで加速させ、車速とスピードメーターに表示される速度の差をチェックします。

なお、実際の車速とスピードメーターが同じ数字になる必要はなく、許容範囲である10km/h程度であれば問題ありません。

ヘッドライトの検査

ヘッドライトの検査は、ヘッドライトの照射範囲や明るさの確保を見るために必要な項目です。

ヘッドライトの光量と光軸が、適正かどうかをチェックします。

確認方法は車両をローラーの上に停車させ、電光掲示板の指示に従ってハイビームでヘッドライトを点灯させて行います。

排出ガスの検査

排出ガスの検査は、環境への影響に直結する項目です。

マフラーから橋移出されるガスに含まれるCO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)の濃度をチェックします。

車をアイドリング状態にし、電光掲示板の指示に従って「プロープ」と呼ばれる管上の装置を排気口に差し込み、COとHCの濃度を測ります。

COやHCは有毒なため、濃度が高すぎる場合は環境汚染につながりかねません。

バッテリーの検査

バッテリーの検査は、安全性に関わる大切な項目です。

振動や衝撃による移動損傷がないか、蓄電池本体が絶縁物で覆われているかをチェックします。

バッテリーは振動や衝撃に敏感な部品であり、それに伴い移動することで故障するケースが多くあります。

また、バッテリーは電気を生成するため、絶縁状態であることが重要です。

仮に蓄電池本体が絶縁状態になっていない場合は、短絡や漏電のリスクが高まるため注意しましょう。

車検と法定点検項目の違い

ここでは、車検と法定点検項目の違いを解説していきます。

法定12ヶ月点検の検査項目

法定12ヶ月点検は、自家用車が26項目の検査を受けるものです。

安全性や機能性の維持には必要な検査で、主な検査項目は以下のとおりです。

  • ・パワーステアリングのベルト
    ・ブレーキペダルの遊び
    ・ブレーキディスク・パッドの間隔
    ・サイドブレーキの効き具合
    ・タイヤの状態
    ・ホイールナットの締め付け
    ・点火プラグの状態
    ・点火時期
    ・ディストリアピューターのキャップ
    ・トランスミッションのオイル漏れ
    ・ファンベルトの緩み
    ・マフラーの取り付け位置
    ・車両全体の状態

さまざまな項目を確認して、車両の状態を総合的に判断します。

法定24ヶ月点検の検査項目

法定24ヶ月点検は12ヶ月点検の項目に加えて、さらに30項目追加して行う検査です。

車両の構造や機能性に関わる検査で、主な検査項目は以下のとおりです。

  • ・ハンドルの操作感
    ・ギアボックスの取り付けの緩み
    ・車両の操作性や安定性
    ・ホイールアライメントの状態
    ・ホイールベアリングの状態
    ・排出ガス減少装置
    ・燃料蒸発ガス排出抑止装置
    ・一酸化炭素等発散防止装置
    ・車体フレームの緩み
    ・車体の緩み
    ・車両全体の安全性
    ・車両全体の耐久性

上記からもわかるように、検査項目が多いのが特徴です。

車検で落ちやすい項目と落ちた際の対処法

ここでは、車検で落ちやすい項目と車検に落ちたときの対処法をご紹介します。

車検で落ちやすい項目

車検で落ちやすい項目は、以下のとおりです。

  • ・ブレーキ
    ・ヘッドライト
    ・ドライブシャフトブーツとステアリングラックブーツ

ブレーキは老朽化による制動力の低下が原因で、車検に落ちる可能性が高いといわれています。

ヘッドライトはレンズの黄ばみや曇り、想定外のバルブ使用がある場合は車検に通りません。

ドライブシャフトブーツとステアリングブーツは、破損が起こりやすいのが特徴です。

車検に落ちたときの対処法

車検に落ちた場合でも、当日に再検査する場合は2回まで無料で行うことが可能です。

なお、車検の当日に再検査を受けられない場合は「限定自自動車車検項目」を発行し、15日以内に受ける必要があります。

15日以内に受けられない場合は、最初から再び車検項目を検査しなければなりません。

車検を受ける前に確認しておきたい項目

ここでは、車検を受ける前に確認しておきたい項目を解説していきます。

エンジン周り

エンジン周りの液漏れやオイル漏れを確認しましょう。

また、ブレーキフルードやウォッシャー液の量、汚れなども確認しておくと安心です。

タイヤ

タイヤの状態や空気圧を確認しましょう。

タイヤのビビ割れやすり減り具合は、目視で判断が可能です。

空気圧はガソリンスタンドで診てもらったり、自分で測ったりすることができます。

運転席周り

クラクションが鳴るか、ワイパーが正常に作動するか、警告灯が点灯していないかなどを確認ましょう。

万が一警告灯が点灯している場合は、不具合が生じている合図であるため、すみやかに業者に修理を依頼しましょう。

車検費用を抑えるには?

車検費用を抑えるには、3つの方法があります。

1つ目は、カーリースを利用することです。

カーリースは、毎月一定額の金額を払うことで利用できます。

車検費用も月額料金に含まれているため、車検時にまとまった金額を用意する必要がなく、家計管理がしやすいでしょう。

2つ目は、整備内容の選択です。

車検の合否に必要のない項目を省くと、車検費用を抑えられます。

3つ目は、ユーザー車検を利用することです。

ユーザー車検とは、点検などをすべて自分で行う車検です。

車検基本料を削減できますが、整備に関する知識が必要であり慣れていない人にとっては、難しいでしょう。

まとめ

車検の検査項目はさまざまで、目視で確認する検査項目から、機械を使用して検査するものまであります。

車検検査と法定点検は一緒に行うため、同じものだと勘違いする方もいるかもしれませんが別物です。

車検は国の決めた保安基準を満たしているかをチェックするもので、法定点検は安全性や環境に問題がないかを検査するもので、検査内容も異なります。

車検で確認される項目を把握しておきましょう。

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2020年度東海エリアにおけるSUV販売台数5,000台以上の株式会社グッドスピードです。
国産・輸入SUVはもちろんミニバンやハイエース等の販売を行っていますので、
取り扱い車種に詳しい営業スタッフのほか、保険や自動車検査、整備などの有資格者も数多く在籍。
車両情報や購入時のポイントのほかにも保険や整備、買取などなど
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■有資格

損保一般資格 基礎 / 損保一般資格 / 自動車 AIS検定3級 / 自動車検査員 2級 / 国家自動車整備士...



よくある質問

Q1.車の改造をした場合は車検に通りますか?

車を改造している場合は「構造変更等変更検査」を受ける必要があります。

検査項目や流れは、通常の車検と変わりません。

Q2.普通自動車と軽自動車で車検項目は異なりますか?

車検項目は変わりませんが、車検を受ける場所や必要書類、車検費用などが異なります。

この記事の監修者

CTN

CTN編集部

株式会社CTNは創業以来車事業に特化したプロとして、加盟店様を中心に新車卸事業・リース事業を展開しています。 中古車販売店様を15年以上ご支援させていただいたノウハウを基に、中古車買取においてCTNならではのお役立ち情報を配信しております。

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