初めて車を購入する方は、色々と不安になる方もいるでしょう。
初めての車購入で失敗しないためには、抑えておくべきポイントがあります。
そこで本記事では、初めて車を購入するときの流れや抑えておくべきポイント、車購入後に行うことなどを解説していきます。
初めての車購入に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
初めて車を購入する際に確認しておくべきポイント
ここでは、初めて車を購入する方に向けて抑えておくべきポイントについて解説 していきます。
予算内に収まるか
車を選ぶ際には、予算を決めて予算内に収まるようにするのがおすすめです。
予算は、年収の半分程度が目安といわれています。
ただし、住宅ローンなどほかにも返済がある方や一人暮らしであるかなど、条件によって設定する予算は異なるでしょう。
自分の収入や生活を考慮して、無理のない範囲で予算を決めましょう。
用途に合っているか
車を購入する場合には、用途に合っているかも大事なポイントです。
たとえば、通勤に使用する車や家族と外出する際に使用する車、荷物がたくさん積める車など、人それぞれ使用用途が異なります。
今後家族が増える予定があるのかなども想定しておくのがおすすめです。
運転しやすいか
車を購入する前にはできる限り試乗して、自分が運転しやすい車を選びましょう。
初心者でも乗りやすい車選びのポイントは、以下のとおりです。
・車体サイズがコンパクトで小回りが効く
・フロントガラスが大きく、視界が広い
・自宅や職場などの駐車スペースに余裕を持って入るサイズ
・駐車支援機能が付いている
安全装備が整っているか
近年では、安全装備が搭載されている車が増加しています。
同じ車種でもグレードによって安全装備の有無が異なる場合もあるため、購入前によく確認しましょう。
車の購入時にかかるさまざまな費用
車の購入時にかかる費用は、以下のとおりです。
- ・車両本体価格
・消費税
・自動車税種別割
・自動車重量税
・環境性能割
・印紙代
・自賠責保険料
・リサイクル預託金
・検査登録手続き代行費用
・車庫証明代行費用
また、希望のナンバーにする場合は希望ナンバー費用が発生したり、メーカー保証を延長する場合にはメーカー保証延長などの費用も必要になります。
車の維持費
車を所有するとかかる維持費は、以下のとおりです。
- ・ガソリン代
・自動車種別割
・自動車重量税
・印紙代
・自賠責保険料
・自動車任意保険料
・駐車場代
・車検代
・メンテナンス費用
自動車任意保険料は、契約者の年齢や購入する車種、また保障内容や等級などによって、料金が大きく異なります。
加入当初は保険料が高いものの、無事故かつ契約期間が長くなるほど、保険料が低くなる仕組みです。
また、ローンで購入する場合には、上記に加えてローンの返済費用もかかります。
初めて車を購入する際の流れ
ここでは、初めて車を購入する方向けに車購入の流れについて解説していきます。
予算を決める
車を購入する際には、まず予算を決めておきましょう。
車の購入時に必要な費用は、車両本体だけではありません。
車両購入額以外にも、税金や保険料などさまざまな費用がかかる上に、購入後にもガソリン代や駐車場代、車検費用などの維持費がかかります。
数年先の維持費も大まかに計算し、無理なく購入できる金額で予算を設定しましょう。
車の候補を決める
車の予算を決めたら、予算内で購入できる車の候補を決めましょう。
車の候補を選ぶ際には、用途や乗車人数などを考慮して選択する必要があります。
同じ車種でもグレードによって値段が異なるため、注意が必要です。
自分の希望する車が新車価格では購入できない場合は、中古車の購入も選択肢に加えると良いでしょう。
試乗する
購入する車の候補を決めたら、ディーラーや車販売店で試乗しましょう。
実際に試乗することで、見るだけではわからない、車内の広さや運転のしやすさ、乗り心地などを体験できます。
店舗によっては、試乗に予約が必要なケースもあったり、試乗サービスを行っていなかったりするため、あらかじめ確認しておきましょう。
中古車の場合には、試乗して際に違和感がないか、異音がないかも確認しておくと安心です。
見積もりを取る
試乗した車が気に入ったら、見積もりを取りましょう。
試乗したからといって必ずしも購入しなければならないわけではありません。
購入するにあたって気になる点がある場合には、事前に質問したり、要望を伝えたりしましょう。
支払い方法を決める
車が決まったら、支払い方法を選択します。
ローンで購入する場合には審査が必要になり、審査に通るとローンを組むことが可能になります。
金融機関やディーラーによって、金利などの条件が異なるため、きちんと確認して決めましょう。
必要書類を揃えて注文・契約する
支払い方法が決まったら、必要書類を揃えて注文と契約を行います。
車両を購入する際に必要な書類は、以下のとおりです。
- ・車庫証明書
・車検証
・印鑑登録証明書
・自賠責保険証
・委任状
軽自動車の場合は、上記に加えて住民票も必要になります。
また、普通自動車の場合は、実印も用意しなければなりません。
印鑑登録証明書を窓口で受け取る場合には、営業時間が限られているため、余裕を持って準備しておきましょう。
納車する
基本的に納車はディーラーや販売店で行われますが、納車代行費用を支払うと自宅での引き渡しも可能です。
車両の準備ができていても、書類が揃っていなければ、引き渡しができない可能性があるので注意しましょう。
初めて車を購入するなら新車か中古車どちらが良い?
ここでは、初めて車を購入するなら新車か中古車どちらが良いのかについて解説 していきます。
新車のデメリットとメリット
新車はディーラーの保証やアフターサービスが充実しており、品質に関して心配する必要がありません。
ただし、納車までに時間がかかる点や必要資金が高額になりやすい点がデメリットです。
中古車のデメリットとメリット
中古車は納車までの期間が短く、早く車を入手したい方には大きなメリットになります。
また、新車と比べて車両価格が安く、費用を抑えたい方にもおすすめです。
ただし、中古車は販売店にある中古車からしか選べないため、ボディーカラーやオプション、グレードなど自由に選ぶことができず、好みの車が見つからない可能性もあります。
また、車の品質が一定ではないため、試乗をして不具合がないか確認しなければ、数カ月や数年で乗れなくなってしまうかもしれません。
車の支払い方法
ここでは、車の支払い方法について解説していきます。
一括購入
一括購入は、車両代金を現金で一括購入する方法です。
一度に大金を支払わなければなりませんが、利息が発生しないため、総支払額を抑えることができます。
一次的な家計負担が大きいものの、資金に余裕がある場合にはおすすめな方法です。
ローン
ローンとは銀行ローンやディーラーローンなどさまざまな種類があり、契約時に決めた期間で返済する方法です。
どのローンを使用するかなどによって金利などの条件が異なるため、注意が必要です。
ローンは審査を受ける必要があり、車が手元に来るまでに時間がかかりますが、一度に大金を用意する必要はありません。
ローンを組む場合には、返済が完了するまで所有権はディーラーやクレジット会社にあることがほとんどで、自由に売却や廃車することはできないため注意しましょう。
残価設定型ローン
残価設定ローンは残クレとも呼ばれており、あらかじめ設定した額を差し引いてローンの返済をする方法です。
月々の負担を抑えることができますが、返却や現状回復しなければなりません。
カスタムは基本的に禁止されているため、カスタムを楽しみたい方は、別の購入方法を選びましょう。
カーリースや車のサブスク
カーリ―スや車のサブスクは、事前に設定した契約期間中、定額で車を借りるサービスです。
プランによっては保険料や車検代などの維持費が含まれているものもあり、初期費用が必要なく、月々の負担も抑えられます。
毎月一定額の支払いであるため家計管理がしやすいのが特徴です。
ただし、契約満了時には原状復帰した状態で返却が必要となるプランが多く、カスタマイズができません。
また、契約した後は基本的に中途解約ができず、もし解約する場合には違約金が発生する可能性があります。
車の購入後に行うこと
ここでは、車の購入後に行うことについて解説について解説していきます。
任意保険の相談
任意保険はもしもの事故に備える重要な保険です。
任意保険料は、年齢や事故の有無などによって大きく異なります。
年齢が上がり、加入継続年数が長くなるほど、保険料は下がっていくため、若い方が初めて任意保険に加入する場合には、保険料は高くなる傾向にあります。
保険料を抑えようと、保障内容を削ってしまう方もいますが、一度スタッフに相談してみましょう。
家族のもつ任意保険を上手く利用したり、クレジット一体型保険を利用したりすることで、補償内容を変えずに保険料を抑えられる場合があります。
また、加入先はいざという時のサポートとして重要であるため、保険料や補償内容、アフターサービスを総合して慎重に選びましょう。
希望ナンバーの有無
希望ナンバーとは、車の登録ナンバーを好きな数字に決められる制度のことです。
希望ナンバーを選択しない場合に、4桁の番号がランダムで決められます。
後からでも変更することもできますが、費用や手間を考えて初めから希望ナンバーにするのがおすすめです。
初心者におすすめな車種をタイプ別に紹介
ここでは、初心者におすすめな車種をタイプ別にご紹介していきます。
軽自動車
軽自動車はボディサイズが小さく運転しやすいため、初心者に人気なタイプです。
ただし、乗車人数の定員が4人で積載量が小さいというデメリットもあります。
用途や乗車人数などを考えて購入しましょう。
初心者におすすめな軽自動車は、以下のとおりです。
車種 | 特徴 |
ダイハツ「タフト」 | ・アウトドアにも活躍するデザイン
・視野が広くて運転しやすい ・「Gターボ」を選ぶと、高速道路での移動も安全・快適で疲れにくい |
日産「デイズ」 | ・燃費性能が優れている
・低価格 |
ダイハツ「ムーヴキャンパス」 | ・両側スライドドアのハイト系車両
・運転がしやすい ・荷室の収納スペースが使いやすい ・「Gターボ」の装備が充実している |
コンパクトカー
コンパクトカーは、普通自動車の中でもボディサイズが小さく、低燃費で運転しやすいのが特徴です。
価格帯も安く、乗車人数は4人以上で費用を抑えたいという方におすすめです。
初心者におすすめなコンパクトカーは、以下のとおりです。
車種 | 特徴 |
マツダ「MAZDA2」 | ・クラストップレベルの小回り性能を誇る
・運転しやすく、運転初心者でも安心 ・「XD SPORT+」は低燃費でリセールバリューが高い |
日産「ノート」 | ・モーター駆動のため走りが滑らか
・「X FOUR」は特に運転がしやい |
トヨタ「ヤリス」 | ・・コンパクトカーの中でもボディサイズが小さい
・狭い道でも運転しやすい ・ハイブリッド車の燃費は世界トップレベル |
SUV
SUVはスポーティな見た目とラゲージスペースの広さが人気です。
車種によりサイズの差が大きく、コンパクトSUV〜ミッドサイズSUVまであります。
初心者におすすめなSUVは、以下のとおりです。
車種 | 特徴 |
トヨタ「ヤリスクロース」 | ・やリスを基にしたSUV
・「トヨタセーフティセンス」が標準装備 ・低燃費 |
マツダ「CX-3」 | ・一般的なSUVよりも車高が低い
・ほかのSUVでは使用できない駐車場でも利用可能 |
スバル「フォレスター」 | ・初心者にはやや大きめなボディサイズ
・視野が広く運転しやすい ・「アサイト」は安全性能が高い |
輸入車
輸入車は、オシャレで国産車にない外観を楽しみたい方におすすめです。
輸入車は国産車のコンパクトカーと比較すると車両価格は高めですが、SUVやセダンと比較すると低価格な傾向にあります。
初心者におすすめな輸入車は、以下のとおりです。
車種 | 特徴 |
フォルクスワーゲン「ポロ」 | ・国産車のライバル車はトヨタ「アクア」や日産「ノート」
・走行性能が優れている ・比較的低燃費 |
ルノー「トゥインゴ」 | ・コンパクトカーの中でも最小カテゴリーに属す
・かわいらしくておしゃれな見た目 ・軽自動車と同程度に小回りが効く |
ルノー「ルーテシア」 | ・ボディサイズが小さめで運転しやすい
・スタイリッシュな外観と上質なインテリア ・2モーター式ハイブリッドを備えた「E-TECH FULL HAYBRID」がおすすめ |
まとめ
車を初めて購入する場合には、確認しておくべきポイントが複数あります。
初めての車購入で失敗しないためにも、きちんと抑えておくことが大切です。
また、運転に慣れていない初心者は運転しやすいボディサイズや視野の広さなどから、おすすめな車種があるため、ぜひ参考にして初めての車を購入しましょう。