スバル フォレスターは、SUVらしい力強いデザインと広々とした快適な車内空間を兼ね備えた人気モデルです。
視界の良さや運転のしやすさに加え、高い積載能力や優れた安全性能を持ち、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍します。
そんなフォレスターの購入を検討している方のなかには、維持費に直結する燃費性能に関心を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フォレスターのグレード別燃費やライバル車との比較、さらに燃費を良くするコツまで詳しく解説します。
フォレスターの特徴
フォレスターは、スバルのSUVらしい力強さと実用性を兼ね備えた人気モデルです。
外観の存在感だけでなく、広々とした室内空間や優れた走行性能、安全性の高さでも定評があります。
ここではフォレスターの魅力を以下の5つの視点から解説します。
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・力強いデザイン
・快適な車内空間
・運転しやすい
・高い積載能力
・高い安全性能
それぞれ詳しくみていきましょう。
力強いデザイン
フォレスターの外観は、スバルが掲げる「ダイナミック&ソリッド」の思想を反映した力強いスタイルが魅力です。
全体的に直線的でフラットなシルエットを描き、SUVらしい存在感を際立たせています。
フロントガラスは大きめに設計されており、視界性を高める一方で独特のバランス感を持つ点も特徴です。
ホイールはグレードに応じて異なり、X-BREAKには17インチのブラック塗装ホイールを装備、その他のグレードでは18インチの切削加工ホイールが採用されています。
また、X-BREAKではバンパーやサイド部分にオレンジのアクセントが施され、アクティブで遊び心のある印象を与えます。
スマートさよりもタフさを強調したデザインは、アウトドアに映える存在感を放っています。
快適な車内空間
フォレスターはボディサイズにゆとりがあり、後席のスペースも十分確保されています。
成人男性が座っても膝前に余裕があり、頭上もゆったりとしているため、長時間のドライブでも窮屈さを感じません。
全席にシートヒーターが標準装備されている点も快適性を高めており、冬場でも快適に過ごせます。
素材はグレードにより異なり、ファブリックは柔らかい座り心地、レザーは上質感が際立ちます。
さらにドアが直角に開くため、チャイルドシートの設置や荷物の出し入れがしやすいのも特徴です。
快適性と使い勝手を両立した室内設計は、ファミリー層からも高く評価されています。
運転しやすい
フォレスターは視界の良さに定評があり、大きなフロントウィンドウとフラットなボンネット形状により、車両の先端まで把握しやすい構造になっています。
後方視界も広く確保され、駐車や車線変更時も高い安心感を確保できます。
走行面ではスバルグローバルプラットフォームの採用により、加速や操縦性が滑らかで、車体サイズを意識させない軽快さを実現しています。
最小回転半径は5.4mとSUVとしては小さめで、市街地での取り回しもスムーズです。
また最低地上高は220mmと高く、悪路やアウトドアシーンでも底を擦る心配が少ない設計です。
SI-DRIVEやパドルシフトも備え、日常からスポーティな走りまで幅広く楽しめます。
高い積載能力
フォレスターのラゲッジは、開口部の幅と高さが広く、大型の荷物も積み込みやすい設計になっています。
容量はグレードによって異なりますが、509〜520Lを確保しており、アウトドア用品や旅行の荷物を収納するのに十分なスペースがあります。
後席を倒すとフラットな床面となり、自転車などの大きな荷物も積載可能です。
さらに床下にはマルチボックスを備え、小物の収納にも対応可能です。
オプションのパワーリヤゲートを選べば、ボタン操作だけで電動開閉でき、荷物を持ちながらでもスムーズに積み降ろしができます。
積載性と利便性を兼ね備えた設計は、アウトドアやファミリー層に最適です。
高い安全性能
フォレスターはスバル独自の運転支援システム「アイサイト」を全車に搭載し、高い安全性を誇ります。
プリクラッシュブレーキや後退時ブレーキアシストといった衝突回避支援に加え、ツーリングアシスト機能が高速道路でのアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をサポートし、長距離移動の負担を減らします。
メーカー発表によれば、アイサイト搭載車は追突事故の発生率を大幅に低減しており、その信頼性は折り紙付きです。
さらに高剛性ボディと複数のエアバッグが乗員を守り、予防から衝突安全までトータルで備えている点が大きな魅力です。
安全性を重視するファミリーや長距離ドライバーに適した1台といえるでしょう。
【グレード別】フォレスターの燃費
フォレスターは、ターボエンジンを搭載したスポーティなガソリンモデルと、燃費効率に優れるストロングハイブリッドモデルを展開しています。
ここでは、各グレードごとの燃費性能について詳しく解説します。
SPORT
SPORTは1.8L直噴ターボエンジンを搭載したグレードで、力強い加速とSUVらしい走りを兼ね備えています。
AWDを採用し、悪路でも安定したドライビングが可能です。
燃費はWLTCモードで13.6km/L(サンルーフ装着車は13.5km/L)と、ターボエンジンながら一定の効率を確保しています。
ホイールや外装の仕上げは質感が高く、走りとスタイルを両立したモデルです。
SPORT Black Selection
SPORT Black Selectionは、SPORTをベースにダークトーンの外装を取り入れ、精悍な印象を高めた特別仕様です。
1.8L直噴ターボエンジンの搭載により、力強さとレスポンスの良さはそのままです。
燃費性能はWLTCモードで13.6km/Lと変わらず、日常の走りでも安定した効率を発揮します。
都会的なスタイルと実用的な燃費を両立したグレードです。
SPORT EX
SPORT EXは、SPORTをベースに先進運転支援機能「アイサイトX」を標準装備したグレードです。
ターボエンジンならではの伸びやかな加速感を持ちながら、燃費はWLTCモードで13.6km/L(サンルーフ装着車13.5km/L)を実現しています。
高速道路走行で役立つ機能を備え、快適性と安全性が一段と高められています。
走行性能と先進装備を両立した、上位志向のドライバーに最適なモデルです。
SPORT EX Black Selection
SPORT EX Black Selectionは、アイサイトX搭載のSPORT EXにダークトーンのデザインを加えたグレードです。
精悍なスタイリングとハイレベルな安全装備を兼ね備え、走行性能も充実しています。
燃費はWLTCモードで13.6km/LとほかのSPORT系と同等で、スポーティな外観にこだわりたい方に人気です。
力強さとスタイルを両立させたい人に向いています。
X-BREAK S:HEV
X-BREAK S:HEVは、シリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを搭載したアクティブ志向のグレードです。
SUVらしい外装デザインと撥水性の高い内装素材を備え、アウトドアでの使いやすさを重視しています。
燃費性能はWLTCモードで18.8km/Lを記録しており、ハイブリッドならではの優れた効率性を実感できます。
実用性と経済性を兼ね備えた、幅広い層におすすめできるグレードです。
X-BREAK S:HEV EX
X-BREAK S:HEV EXは、X-BREAK S:HEVに先進運転支援システム「アイサイトX」を標準装備したモデルです。
SUVらしいアクティブなデザインをそのままに、長距離走行や高速道路での快適性をさらに高めています。
燃費性能はWLTCモードで18.8km/Lと同等で、経済性も十分です。
安全性と走破性を求めるユーザーに最適なモデルとなっています。
Premium S:HEV
Premium S:HEVは、上質感を重視したストロングハイブリッド搭載モデルです。
落ち着いたデザインと高級感あるインテリアが特徴で、家族での使用や長距離移動にも適しています。
燃費はWLTCモードで18.4km/Lを実現し、静粛性の高さと経済性を両立しています。
フォレスターの中でも特に洗練されたモデルを求める方におすすめです。
Premium S:HEV EX
Premium S:HEV EXは、Premium S:HEVをベースにアイサイトXを標準装備した最上級グレードです。
走行支援機能による快適性と安全性が大幅に向上し、ストレスの少ないドライビングを実現します。
燃費は同じくWLTCモードで18.4km/Lと十分に高く、燃費性能と高級感を同時に重視するユーザーにぴったりの仕様です。
フォレスターのライバル車との燃費比較
フォレスターのライバル車には、トヨタRAV4、日産エクストレイル、ホンダヴェゼル、三菱アウトランダーといった車種が存在します。
それぞれのモデルは個性豊かな走行性能を備えており、燃費性能にも違いがあります。
ここでは、フォレスターのライバル車との燃費をみていきましょう。
トヨタ RAV4
RAV4はプラグインハイブリッド、ハイブリッド、ガソリンと多彩なラインアップを用意しており、燃費性能はグレードによって異なります。
WLTCモードで見ると、PHEVのZグレードは22.2km/Lと非常に優秀で、ハイブリッド車は20km/L前後、ガソリン車では15.2km/Lとなります。
Gグレードでは、ガソリン車とハイブリッド車ではリッターあたり5km以上の差が生じており、走行距離が多いユーザーにとっては燃費効率の高いハイブリッドやPHEVを選ぶメリットが大きいといえるでしょう。
日産 エクストレイル
エクストレイルは全車にe-POWERを搭載したハイブリッド専用モデルで、ガソリン車の設定はありません。
2WD仕様ではWLTCモードで15.0km/L、4WD仕様は13.8km/Lとなり、SUVとしては標準的な燃費です。
さらに、4WDには独自技術「e-4ORCE」が搭載され、前後のモーターとブレーキ制御を統合することで雪道や悪路でも安定した走りができます。
ハイブリッドならではの力強い加速と静粛性を備えつつ、アウトドアにも対応できるバランスの良さがエクストレイルの魅力です。
ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルはコンパクトSUVでありながら広い室内空間を持ち、街乗りからレジャーまで幅広く対応できるモデルです。
e:HEVモデルではWLTCモードで25.3km/L(2WD)、21.3km/L(4WD)と高水準の燃費性能を誇ります。
ガソリン車は4WD専用で、WLTCモード15.0km/Lとなります。
発進時はバッテリー駆動で静かに走り出し、必要に応じてエンジンとモーターを使い分けるため、効率的で快適なドライブが可能です。
経済性と実用性を両立させたいユーザーに人気の1台です。
三菱 アウトランダー
アウトランダーはPHEV専用SUVとして展開されており、日常の街乗りではモーターのみで走行できるのが特徴です。
EV走行換算距離はMグレードで106km、G・Pグレードでは102kmと、充電さえすれば短距離ではガソリンをほとんど使用しません。
WLTCモード燃費はハイブリッド走行時で17.2〜17.6km/Lと高水準で、長距離でも効率良く走行可能です。
電気とガソリンを状況に応じて使い分けられるため、ランニングコストを大幅に抑えられる点が大きな魅力といえるでしょう。
フォレスターの燃費を良くするコツ!
フォレスターの燃費を良くするためには、運転の仕方と日頃のメンテナンスが重要です。
特にガソリンを多く消費するのは加速時で、信号待ちからの発進でアクセルを強く踏み込むと燃費は大きく悪化します。
また、急ブレーキも余計なエネルギーを消費しやすいため、余裕を持った加速と減速を心がけることが大切です。
さらに、タイヤの空気圧が不足していると転がり抵抗が増し、エンジンに余計な負担がかかります。
エンジンオイルの交換を怠ることも燃費悪化の要因となるため、定期的な点検と交換が必要です。
日常的な運転と車両管理を見直すことで、フォレスターの燃費性能を最大限に引き出すことができます。
まとめ
この記事では、フォレスターのグレード別燃費やライバル車との比較、さらに燃費を良くするコツまで解説しました。
フォレスターは、SUVとしては十分実用的な燃費性能を備えています。
加えて広々とした室内空間や高い積載性、安全性能も兼ね備えているため、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍できる1台です。
燃費だけを見ればライバル車に優れるモデルもありますが、総合力ではフォレスターはバランスに優れたSUVといえるでしょう。
フォレスターの購入を検討している方は、今回紹介した燃費情報をぜひ参考にしてみてください。