
トヨタ・カローラは、日本を代表する大衆車として長年にわたり高い人気を誇ります。
現行モデルではセダン・クロス・スポーツといったシリーズを展開しています。
どのモデルも快適性と実用性を備えていますが、購入を検討する際に多くの方が気にするのが「燃費」です。
そこで本記事では、現行カローラシリーズの特徴やシリーズ別のカタログ燃費やライバル車との比較を分かりやすく解説します。
現行のカローラシリーズの特徴
まずは、現行のカローラについて詳しくみていきましょう。
現行カローラは全5シリーズを展開している
現行カローラには、以下の5つのシリーズが展開されています。
-
・セダン
・クロス
・スポーツ
・ツーリング
・GR
ここでは、各シリーズの特徴を詳しく解説します。
カローラセダン
カローラセダンは、スタイリッシュで洗練されたデザインに加え、視界の良さや操作のしやすさを兼ね備えた王道モデルです。
扱いやすいボディサイズながら室内は快適性を追求し、上質な雰囲気のインテリアが特徴です。
ハイブリッドシステムの採用により、滑らかな加速と高い燃費性能を両立しています。
さらに最新のマルチメディアシステム「コネクティッド」を搭載し、日常使いの利便性も大幅に向上しています。
日々の通勤から長距離ドライブまで快適にこなせる1台といえるでしょう。
カローラクロス
カローラクロスは、SUVらしい力強さと都会的な洗練さを融合させたモデルです。
開放感のあるキャビンと居心地のよいインテリアは、後席の快適性にも配慮されており、家族や仲間とのロングドライブでも快適に過ごせます。
ラゲージ容量は約487Lと十分な広さを確保し、アウトドア用品や買い物の荷物も余裕を持って収納可能です。
さらに「ハンズフリーパワーバックドア」など利便性の高い装備も採用し、日常からレジャーまで幅広く対応できる万能SUVといえるでしょう。
カローラスポーツ
カローラスポーツは、ダイナミックなデザインと爽快な走行性能が魅力のスポーツハッチバックです。
低重心のスタイルや細部にこだわったデザインは、見た目だけでなく走りへの期待を高めてくれます。
ハイブリッドモデルはスムーズで静かな加速を実現し、ガソリン仕様の2.0Lエンジンは力強いレスポンスです。
さらに最新の安全装備「Toyota Safety Sense」を全車標準化し、スポーティな走りと安心を両立しています。
2025年の改良ではデジタルキーやドライブレコーダーなどの快適装備が標準化され、利便性も向上しました。
カローラツーリング
カローラツーリングは、積載力と実用性を重視したステーションワゴンタイプです。
フラットで広いラゲージスペースはアウトドアや旅行で大活躍し、シートアレンジにより多彩な使い方が可能です。
2025年の一部改良では、上級グレードを中心にデジタルキーや前後ドライブレコーダーなどが標準装備化され、安全性・利便性ともに強化されました。
セダンやクロス同様、ハイブリッドシステムを搭載し、優れた燃費と力強い走りを両立しています。
ファミリーからアウトドア派まで幅広い層に支持される1台です。
GRカローラ
GRカローラは、モータースポーツ直系のDNAを受け継いだハイパフォーマンスモデルです。
ワイドなボディと低重心設計がもたらす迫力のスタイルに加え、専用開発の1.6L直列3気筒ターボエンジンを搭載し、300ps級の圧倒的なパワーを発揮します。
シフト操作のレスポンスやコーナリング時の安定感も抜群で、サーキット走行から日常まで高揚感のある走りを楽しめます。
また、最新の「Toyota Safety Sense」を搭載し、安全性にも抜かりなし。スポーツカーの楽しさと安心を兼ね備えた特別な存在です。
現行カローラの基本情報
ここでは、現行カローラシリーズのサイズや価格といった基本情報をまとめました。
| 車種名 | ボディタイプ | 全長×全幅×全高 | 車両本体価格(税込) |
|---|---|---|---|
| カローラ | セダン | 4,495×1,745×1,435mm | 2,279,200~3,292,300円 |
| カローラクロス | SUV | 4,455×1,825×1,620mm | 2,760,000~3,895,000円 |
| カローラツーリング | ワゴン | 4,495×1,745×1,460mm | 2,359,500~3,342,900円 |
| カローラスポーツ | コンパクト | 4,375×1,790×1,460mm | 2,481,600~3,170,200円 |
| GRカローラ | スポーツ | 4,410×1,850×1,480mm | 5,680,000~5,980,000円 |
街中でも扱いやすいサイズで、価格帯も200〜600万円弱まで幅広く設定されています。
ファミリーカーとしての利便性から、走りを重視したスポーツモデルまで、さまざまなライフスタイルに対応できるのが現行カローラの大きな魅力です。
シリーズ別カローラのカタログ燃費
ここでは、現行カローラシリーズの燃費性能を詳しく見ていきます。
それぞれのモデルで燃費性能に違いがあり、ライフスタイルや用途に合わせて選べるのが魅力です。
カローラセダンの燃費
カローラセダンは、シリーズの中でもオーソドックスで人気の高いモデルです。
グレード構成はハイブリッド車とガソリン車があり、ハイブリッドの燃費性能は非常に優れています。
例えば「X」や「G」の2WDモデルではWLTCモードで30.2km/Lで、日常的に燃料費を抑えられる経済性が魅力です。
一方で4WDのE-Fourを選んだ場合でも28km/L前後の高い数値を誇ります。
ガソリン車では18〜19km/Lとハイブリッドに比べると落ちますが、それでもセダンとして十分に効率的といえるでしょう。
燃費性能を最優先するならハイブリッドモデル、価格や維持費を重視するならガソリン車という選択が考えられます。
カローラクロスの燃費
SUVタイプのカローラクロスは、存在感あるデザインと実用性が光るモデルです。
燃費性能は搭載するエンジンによって大きく異なり、1.8Lハイブリッド車では2WDで26.4km/L、E-Four(4WD)で24.5km/Lと、SUVながらも低燃費を実現しています。
ガソリン仕様の2.0Lモデルでは16.6km/Lと数値は落ちますが、SUVとしては十分に優秀な水準といえます。
特に街乗りやロングドライブを考えている方には、燃費性能に優れるハイブリッド車がおすすめです。
大きなボディながらも高効率な走りを楽しめる点は、クロスオーバーSUVならではの強みといえるでしょう。
カローラスポーツの燃費
コンパクトハッチバックとして人気のカローラスポーツは、デザイン性と走行性能の高さに加えて、優れた燃費性能も兼ね備えています。
ハイブリッド仕様では「G“X”」で30.0km/L、「G」グレードで29.5km/Lと30km/L近い数値を実現し、コンパクトカーとしてトップクラスの効率性を誇ります。
ガソリンモデルでは「G」で18.3km/L、「G“Z”」で17.2km/Lと、スポーティな走りと燃費のバランスを取った設定です。
特にハイブリッド仕様は通勤や買い物といった日常用途から、休日のロングドライブまで幅広く活躍できる実用性が魅力です。
カローラツーリングの燃費
カローラツーリングは、広い荷室と快適性を兼ね備えたステーションワゴンタイプで、ファミリー層を中心に高い支持を得ています。
燃費性能はハイブリッド車では「X」2WDで29.5km/L、「G」2WDで29.3km/Lと、シリーズ内でもトップクラスの低燃費を実現しています。
4WD仕様でも27km/L前後と非常に優秀です。
一方、ガソリンモデルは17.8〜19.1km/Lで、こちらも長距離ドライブや荷物を多く積む用途を考えると十分に満足できる数値です。
燃費性能と実用性を両立させたい方に特におすすめの1台です。
GRカローラの燃費
スポーツモデルのGRカローラは、燃費よりも圧倒的な走行性能を重視した1台です。
搭載される1.6L直列3気筒ターボエンジンは、圧倒的な加速と高いレスポンスを誇り、その代償として燃費性能はシリーズ内で最も低くなっています。
WLTCモードでのカタログ燃費は12.4km/Lと数値上は控えめですが、ハイパフォーマンスカーとしては十分健闘しているといえるでしょう。
燃費効率を求める車ではありませんが、スポーツ走行やドライビングプレジャーを求める方にとっては、数値以上の価値を持つモデルです。
カローラとライバル車との燃費比較
ここでは、カローラと競合する代表的なライバル車の燃費性能を比較してみましょう。
特にホンダ・シビックとマツダ・MAZDA3は同クラスに属する人気車種であり、購入を検討する際に候補に挙がることも多いモデルです。
燃費の数値や車の特徴を知ることで、自分のライフスタイルに合った1台を選びやすくなります。
ホンダ シビック
ホンダ・シビックは、1972年に誕生して以来、世界中で愛され続けてきた歴史あるモデルです。
現行型はガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意され、幅広いニーズに応えています。
ガソリンモデルには6速MT仕様も設定されており、ドライバーが運転そのものを楽しめるのも魅力の一つです。
燃費性能は、ガソリンモデルで16.3km/L(WLTCモード)、ハイブリッドでは24.2km/Lと高い数値を実現しています。
特にハイブリッドは低燃費性能に優れ、日常利用での経済性が魅力です。
ただし、ガソリン車はプレミアムガソリン指定のため燃料代がやや高くなる点には注意が必要です。
マツダ MAZDA3
マツダ MAZDA3は、かつて「アクセラ」の名で親しまれていたモデルで、2019年に名称を刷新して登場しました。
セダンとハッチバック(ファストバック)の2つのボディタイプを展開し、幅広い層に支持されています。
パワートレインは多く、ガソリンエンジンに加えてディーゼル、さらにマイルドハイブリッドや独自のハイブリッドシステム「e-SKYACTIV X」なども選択可能です。
ガソリン車では約15.6〜17.4km/L、ディーゼル車では約19.8〜21.0km/L、ハイブリッド仕様では22.0km/L前後(WLTCモード)となっています。
燃費性能と環境性能を両立しながら、力強い走りも楽しめるのが特徴です。
デザインや内装の上質さと合わせ、走行性能と燃費をバランスよく備えた1台といえるでしょう。
カローラの燃費を少しでも良くする方法
日常のちょっとした工夫次第で、カローラの燃費はさらに改善することができます。
ここでは、カローラの燃費を少しでも良くする方法を紹介します。
ムダなアイドリングはしない
停車中にエンジンをかけたままにしておくと、走行していなくてもガソリンは消費され続けます。
特に夏や冬はエアコンを使うためにアイドリングを長くすることは多くありますが、短時間であれば窓を開ける、外気を取り入れるなどの工夫で対応可能です。
不要なアイドリングを控えることは、燃費向上だけでなく環境への配慮にもつながります。
不要な荷物はおろす
車に荷物を多く積んでいると車両重量が増し、その分エンジンに負担がかかり燃費が悪化します。
特にトランクや後部座席に入れっぱなしの道具やレジャー用品などは、普段使わないものであれば降ろしておきましょう。
車を軽くして走行することは、燃費の改善に直結するうえ、加速やブレーキのレスポンスも良くなり、快適な運転にもつながります。
急加速・急減速は控える
アクセルを強く踏み込み急激に加速すると、エンジン回転数が一気に上がり燃料消費が増えます。
逆に減速時も、直前に強い加速をしていればその分ガソリンを無駄に使ったことになります。
交通状況を先読みし、一定速度を維持するよう意識するだけでも燃費は安定します。
穏やかな加速と計画的な減速を心がけることで、燃費悪化を防ぐと同時に、安全運転にもつながるでしょう。
まとめ
本記事では、現行カローラシリーズの特徴やシリーズ別の燃費やライバル車との比較を分かりやすく解説しました。
カローラは燃費性能に優れたモデルであり、特にハイブリッド車は非常に優秀な燃費を発揮します。
一方で、エンジンやオイル、バッテリー、タイヤ空気圧などに不具合があると燃費が悪化する可能性もあります。
日頃から定期的な点検やメンテナンスを心がけ、異常があれば早めに修理を依頼することが大切です。
ぜひカローラの優れた燃費性能を体感してみてください。





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