
「シビック タイプR」は、走りの象徴として人気を集める車種です。
しかし、「サイズが大きくて駐車できる?」「普段使いしにくいのでは?」と不安に思う人もいることでしょう。
本記事では、2015年以降の歴代モデルのサイズを比較し、室内空間や荷室の広さ、駐車、運転の注意点まで詳しく解説します。
驚くべきは、スポーツカーでありながら実用性も兼ね備えている点です。
「速いだけじゃない、使えるタイプR」とは一体どんな車なのか、魅力をサイズに重点を置いて紹介します。
シビック タイプRの基本サイズ
「シビック タイプR」は、全長・全幅・全高のバランスを調整し、走行安定性と実用性を高次元で両立した車種です。
近年のモデルでは、ワイドボディ化と低重心設計によって、サーキットでのパフォーマンスだけでなく街乗りにおいても安定感も向上しています。
ここでは、2015年以降の歴代の「シビック タイプR」のサイズを比較し、特徴と進化を詳しく見ていきましょう。
2022年 CIVIC TYPE R
現行モデルの「シビック タイプR(6BA-FL5)」は、2022年9月1日に登場しました。
全長4,595mm・全幅1,890mm・全高1,405mmと、歴代モデルの中でもワイドで安定感のある設計です。
ホイールベースは2,735mmで、低重心と優れた直進安定性を実現しています。
最低地上高は125mmと低めで、スポーツ走行時の空力性能を高めている点も魅力です。
車両重量は1,430kgと、軽量ボディと高剛性を両立しています。
タイヤは前後ともに265/30ZR19を採用し、ミシュラン社と共同開発された専用タイヤを装備しています。
リバースリム構造の19インチアルミホイールにより、ワイドタイヤの性能を余すことなく発揮可能です。
まとめると、全幅1,890mmのワイドボディと低い全高によって、走行安定性と存在感を両立したサイズ設計が特徴です。
2020年 CIVIC TYPE R
2020年10月から2021年6月に販売された「シビック タイプR(6BA-FK8)」のサイズは、全長4,560mm・全幅1,875mm・全高1,435mmです。
車両重量1,390 kgで、コンパクトながらも安定感のあるサイズ設計が特徴です。
ホイールベースは2,700mmで、最低地上高125mmの低重心構造により、高速走行時やコーナリングでも優れた安定性を発揮します。
前後トレッドはそれぞれ1,600mm/1,595mmで、専用の245/30ZR20 90Yタイヤが路面への接地性を向上させています。
まとめると、2020年モデルは幅とホイールベースを重視した設計で、スポーツ性能と日常走行のバランスを両立したモデルです。
2017年 CIVIC TYPE R
2017年9月に発売された「シビック タイプR(DBA-FK8)」のサイズは、全長4,560mm・全幅1,875mm・全高1,435mmです。
車両重量は1,390 kgで、コンパクトかつ安定したサイズが特徴です。
ホイールベースは2,700mmで、最低地上高125mmにより低重心を実現し、コーナリングや高速走行でも安定感を確保しています。
前後トレッドは1,600mm/1,595mmで、専用の245/30ZR20 90Yタイヤが路面との接地性を高めています。
乗車定員は4名、最小回転半径5.9mで日常の取り回しも快適です。
まとめると、2017年モデルは幅と長さのバランスを重視した設計で、スポーツ性能と日常走行の両立を意識したサイズ設計となっています。
2015年 CIVIC TYPE R
2015年12月に発売された「シビック タイプR(DBA-FK2)」のサイズは、全長4,390mm・全幅1,880mm・全高1,460mmで、コンパクトでありながら高さのあるボディが特徴です。
ホイールベースは2,600mmと短く、取り回しの良さとスポーティな走行性能を両立しています。
前後トレッドは1,605mm/1,530mmで、専用235/35ZR19 91Yタイヤが路面グリップを確保しています。
車両重量は1,380kgで、軽量設計により俊敏なハンドリングを実現しているのです。
まとめると、2015年モデルは短い全長とホイールベース、広めの全幅でスポーツ性能を重視したサイズ設計となっています。
シビック タイプRの室内・荷室空間
「シビック タイプR」は、スポーツカーでありながら室内と荷室の広さにもこだわった設計が特徴です。
走行性能だけでなく、普段使いでも快適に過ごせる空間を実現しており、ドライバーと同乗者の双方が心地よく過ごせるレイアウトとなっています。
ここでは、現行の2022年から発売されている「シビック タイプR(6BA-FL5)」を元に、室内と荷室のサイズについて見ていきます。
室内の寸法(長さ・幅・高さ)
2022年9月以降に発売された「シビック タイプR(6BA-FL5)」の室内サイズは、長さ1,915mm・幅1,545mm・高さ1,145mmです。
この広さは、スポーツカーながら乗員全員が快適に過ごせることを重視した設計で、運転に集中できるドライビング空間になっています。
特に室内幅は、2015年以降のモデルと比較して最も広く、乗員のゆとりが確保されています。
運転席周りもドライバーが操作に集中しやすいよう設計されており、視界や操作性も抜群です。
まとめると、室内寸法はスポーツ性能を保ちながら、快適性と視界の確保にも配慮されたサイズ設計となっています。
荷室のサイズ
現行の「シビック タイプR(6BA-FL5)」の荷室の奥行きは約1,050mm、幅は1,000mm、高さは約600mmで、開口部の広さが魅力です。
全長4,595mmの長さを活かしたリアシートは6:4分割可倒式で、簡単にフルフラット化でき大型荷物も積めます。
荷室のスペース自体も凹凸が少なく、大きく長い荷物を積むことが可能です。
さらに巻き取り式カーゴカバーにより、荷室のプライバシーを守りつつ、左右どちらからでも操作可能で使い勝手がよい構造です。
まとめると、「シビック タイプR」の荷室サイズは、積載力と利便性を両立した設計となっています。
シビック タイプRの実走行でのサイズ感と使い勝手
「シビック タイプR」は、スポーツカーらしい安定感と、日常での扱いやすさを両立したサイズ設計が特徴です。
力強い走りを支えるワイドなボディながら、街中や住宅街でも無理なく取り回せるバランスの良さが魅力です。
高速走行時には安定感が増し、低速域ではハンドリングの軽さを感じられるなど、シーンに応じた快適な操作性を実現しています。
実際の使い勝手を、現行の2022年モデル「シビック タイプR(6BA-FL5)」をもとに詳しく見ていきましょう。
駐車場での注意点
「シビック タイプR(6BA-FL5)」の全幅は1,890mmとワイドなため、標準的な駐車枠(幅2,500mm)では両側に約305mmずつしか余裕がなく、ドア開閉や乗降に注意が必要です。
全長4,595mmは一般的な枠に収まりますが、最低地上高125mmは縁石や傾斜での接触に注意が必要です。
一方、全高1,405mmは立体駐車場の制限をクリアしやすく、制限にはなりにくいでしょう。
まとめると、狭い駐車場では幅を意識して慎重な操作が求められます。
狭い道での注意点
「シビック タイプR(6BA-FL5)」のサイズは、ワイド&ロングな車体が特徴です。
日本の生活道路では車線幅が約3.0mの場所もあり、「シビック タイプR」では、対向車とすれ違う際には左右合計で約1,110mmの余裕しかないことがあります。
そのため、狭い道では車両感覚を常に意識し、慎重な運転が求められるでしょう。
幅広のボディはスポーツ性能を高める一方、住宅街や生活道路では切り返しやすれ違いに注意が必要です。
自宅や普段置いておく駐車場、よく使う道などが、狭い道でないか確認しておきましょう。
「シビック タイプR」のサイズ感を把握したうえで、運転することが安全のポイントとなります。
荷室や車内スペースの活用方法
「シビック タイプR(6BA-FL5)」の荷室や車内スペースは広めで、使い勝手のよさが魅力です。
車内スペースは、乗員4名が快適に座れる設計で、居住性と快適性を両立しています。
リアシートには密着性の高いスウェード調表皮が採用され、コーナリング時に横Gがかかるシーンでも優れたホールド性を確保しています。
荷室のスペースは広く、ゴルフバッグ9.0型なら3個程度積載可能で、アウトドアやレジャーでも活躍します。
さらにリアシートを倒せばフルフラットとなり、キャンプ用品や日常での大きな買いものなど、長尺ものでも効率よく収納可能です。
大開口のラゲッジと多彩な車内収納を活用すれば、日常使いからスポーツ走行まで幅広いシーンで便利に使える空間となっています。
最小回転半径、取り回し性能
「シビック タイプR(6BA-FL5)」の最小回転半径は5.9mです。
この数値は、ワイドボディであることを考慮すると、一般的な普通乗用車としては標準的な範囲に収まります。
そのため、日常的な道路走行や駐車場での取り回しは十分可能ですが、狭い路地や住宅街では注意が必要です。
ワイドな全幅と最小回転半径の組み合わせにより、切り返しやUターンの際には車両間隔を意識することが重要でしょう。
つまり、運転環境によっては慎重な操作が求められるものの、標準的な駐車スペースや道路であれば快適に扱える設計となっています。
安全装備
「シビック タイプR(6BA-FL5)」は、究極のスポーツ性能を追求しつつも、安全装備が充実しています。
全車標準のHonda SENSINGは、衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリング、車線維持支援やオートハイビームなど、多彩な運転支援機能で日常の走行をサポートします。
また、運転席・助手席エアバッグに加え、サイドカーテンやニーエアバッグを含む計8つのエアバッグで乗員保護性能を高めています。
G-CONボディやポップアップフード、VSA、ヒルスタートアシストなども搭載されており、万一の衝突や坂道での発進時も安心です。
つまり、「シビック タイプR」はスポーツ性能と高い安全性を両立した設計となっています。
シビック タイプRがおすすめの人
「シビック タイプR」は、走りを楽しみたい方はもちろん、普段使いの快適さも求める方におすすめの一台です。
迫力あるデザインと上質な内装、そして実用的なサイズ設計により、スポーツカー初心者から愛好家まで幅広い層に支持されています。
ここでは、特にどのような方に「シビック タイプR」が向いているのかを紹介します。
スタイリッシュな外観と内装の高級感を求める人
「シビック タイプR」は、スポーツ性能を極限まで追求しながらも、外観や内装の質感にこだわりたい人におすすめです。
ワイドボディな車体は、街中でも存在感を放ち、ロー&ワイドなフォルムが安定感とスポーティさにも影響を与えています。
また、フロントスポイラーやリアディフューザーなどの空力パーツは、走行安定性だけでなく、見た目の美しさにもつながっています。
内装は運転に集中できる専用コックピットを採用し、アルミパネルや偏光ガンメタリック塗装で質感の奥行きを感じる設計です。
ステアリングホイールはアルカンターラ®製でグリップ性が高く、レッドの専用シートは横Gにも対応して快適です。
このように、外観・内装ともに快適なサイズ感と高級感を両立させ、デザインや快適性を重視する人におすすめのモデルです。
日常使いも考慮した実用性が欲しい人
「シビック タイプR」は、スポーツカーとしての性能を持ちながら、日常の使い勝手にも優れているため、実用性を重視する人にも適しています。
例えば、週末に家族とショッピングモールへ出かける際、広い荷室があるため複数の買いもの袋やベビーカーをスムーズに積み込むことができます。
キャンプに出かける際も、寝袋やクーラーボックスなど、アウトドア用品を余裕で積み込めるでしょう。
座席のスウェード調表皮は、コーナリング時の横Gでも同乗者を支え、長距離ドライブも快適です。
さらに左右独立温度設定のエアコンやHonda CONNECT対応ナビにより、街乗りから山道まで安心して運転でき、スポーツカーの楽しさと日常での実用性を両立させる一台となっています。
まとめ
ここまで「シビック タイプR」のサイズや使い勝手について紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
・全長4,595mm・全幅1,890mmのワイドボディで高い安定性を実現。
・室内長1,915mm、荷室420Lで快適性と積載性を両立。
・街乗りからレジャーまで実用性が高い。
走行性能だけでなく、日常でも扱いやすいバランス設計が魅力です。
購入前に、自宅の駐車スペースや使用環境に合うかを確認しておくことで、長く快適に乗り続けられるでしょう。





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