
トヨタ ノアはファミリー層を中心に高い人気を誇るミニバンで、広い車内空間や多彩なシートアレンジが魅力の1台です。
購入や利用を検討する際に気になるポイントの1つが「サイズ感」です。
ボディサイズや室内寸法、荷室の広さは、乗り心地や使い勝手、さらに駐車のしやすさにも大きく関わります。
そこで本記事では、ノアの特徴からサイズ、ライバル車や先代モデルとの比較まで徹底解説します。
ノアの5つの特徴
トヨタ ノアは、ファミリー層から高い支持を集める理由がいくつもあります。
その中でも注目したいのは、以下の5つです。
・広い車内空間
・多彩なシートアレンジ
・高い燃費性能
・先進の安全装備を搭載
・快適な装備が豊富
ここでは、ノアが持つ5つの大きな特徴を詳しくみていきましょう。
広い車内空間
トヨタ ノアの魅力の1つは、クラスを超えた広々とした室内空間です。
ボディサイズは全長4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895〜1,925mmで、現行4代目からは全グレードが3ナンバー仕様となっています。
その分、室内寸法もゆとりがあり、室内長2,805mm、室内幅1,470mm、室内高1,405mmと、大人が3列目に座っても快適に過ごせる広さを実現しました。
7人乗り・8人乗りどちらも選べる仕様で、セカンドシートはロングスライドが可能です。
さらに静粛性の改善も進んでおり、会話や音楽を楽しみながら快適な移動をサポートしてくれます。
多彩なシートアレンジ
ノアはシートアレンジの自由度が非常に高いのもポイントです。
サードシートは簡単に跳ね上げ収納でき、ロック機能も付いているので片手でも操作しやすい設計になっています。
シートアレンジのバリエーションも豊富で、後席をゆったり使える「スーパーリラックスモード」、停車時に子どものケアがしやすい「ベビーケアモード」や「後席トライアングルモード」、さらにはフロントシートを倒してソファのように使える「フロントフラットソファモード」など、シーンに応じたアレンジが可能です。
荷物を多く積みたいときには「ラゲージモード」や「ビッグラゲージモード」で荷室を拡大でき、日常からアウトドアまで幅広く対応できる柔軟性が魅力といえるでしょう。
高い燃費性能
燃費性能もノアの大きな強みです。
WLTCモードでの燃費はハイブリッド車が最大23.4km/L、ガソリン車が15.1km/Lを記録しており、同クラスのアルファードやヴェルファイアと比較すると低燃費です。
たとえばアルファードのハイブリッドが18.9km/L、ガソリン車が10.6km/L程度であるのに対し、ノアは効率の高さが際立っています。
燃費が良いということは、日常の維持費を抑えられるだけでなく、環境への配慮という点でも大きなメリットです。
大人数が快適に移動できるサイズでありながら、燃費性能を両立しているのはノアの大きな魅力といえるでしょう。
先進の安全装備を搭載
安全性能においてもノアは高い評価を得ています。
全グレードに最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備し、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロールなど、運転を幅広くサポートする機能が備わっています。
さらに、トヨタ初採用となる「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」や「緊急時操舵支援」も搭載され、リスクを先読みしてドライバーを補助する仕組みを実現しました。
加えて、オプションで設定できる「フロントクロストラフィックアラート(FCTA)」では、交差点での左右からの接近車両を検知し、ブザーや表示で注意を促してくれます。
こうした最新技術により、ノアは家族の安心を守る安全性能を備えたミニバンといえるでしょう。
快適な装備が豊富
ノアは安全性や広さだけでなく、日常的な快適性にも優れています。
大型のフロントガラスにより視界が広く、車両感覚がつかみやすいため、サイズが大きなミニバンに慣れていない方でも安心して運転できます。
また、高精細の液晶メーターが多彩な情報をわかりやすく表示し、必要なデータをすぐに確認できるのも便利です。
加えて、デジタルインナーミラーには後方カメラの映像を映し出せるため、荷物や人で後方視界が遮られていても安心です。
さらに走行性能面では、高剛性ボディとサスペンション設計により安定感が高く、車高のあるミニバンでもフラットで快適な乗り心地を実現しています。
快適装備と走行性能のバランスが取れたノアは、長距離移動にも日常使いにも適した1台です。
ノアのサイズ
トヨタ ノアは、ファミリーミニバンとして人気を集める理由のひとつに「扱いやすいサイズ感」があります。
ここではノアのボディサイズ、室内サイズ、荷室スペース、そして取り回しやすさを左右する最小回転半径について詳しく解説していきます。
ボディサイズ
ノアのボディサイズは、全長4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895mm(4WDやE-Four仕様では1,925mm)と設定されています。
ホイールベースは2,850mmで、ゆとりのある室内空間と安定した走行性能を両立させています。
最低地上高は2WDで140mm、E-Four/4WD車では125mmとやや低めですが、都市部から郊外まで幅広いシーンに対応できる高さです。
なお、3代目までのモデルでは標準ボディが5ナンバー、エアロボディが3ナンバーという展開でしたが、4代目からは全幅が拡大され、すべての仕様が3ナンバー登録となりました。
エアロ仕様・標準仕様のいずれを選んでもサイズは変わらず、迫力と実用性を兼ね備えたボディとなっています。
室内サイズ
ノアの室内寸法は、室内長2,805mm、室内幅1,470mm、室内高1,405mmと、家族での使用に十分な広さを確保しています。
特に、室内長のゆとりは長距離移動でも快適さを発揮し、3列目に座る人にも足元や頭上に余裕を与えてくれます。
加えて、2列目・3列目にはスライド機構が備わっており、乗車人数や荷物量に応じて自由に空間を変化させられるのも特徴です。
8人乗り仕様ではセカンドシートの中央部分を活用できるため、大人数での移動や子育て世代の使い勝手にも配慮されています。
室内全体に静粛性を高める工夫も施されており、会話や音楽を楽しみながら移動できる快適な居住空間が魅力です。
荷室サイズ
ノアの荷室は、普段の買い物からアウトドアや旅行まで幅広い用途に対応できる広さを備えています。
3列目を使用した状態でも必要十分なスペースが確保され、ベビーカーやゴルフバッグといった大型の荷物も収納可能です。
さらに、3列目シートを跳ね上げ、2列目を前方へスライドさせることで、大容量の荷室が出現し、自転車や長尺物の収納も可能となります。
シートアレンジを駆使すれば、乗員数を減らす代わりに荷物を大量に積載できる「ビッグラゲージモード」など、状況に合わせた使い分けが可能です。
これにより、日常の利便性だけでなく、家族旅行やアウトドアでも頼れる積載性を発揮してくれます。
最小回転半径
ノアの最小回転半径は5.5mに設定されており、ボディサイズが大きいミニバンでありながら比較的取り回しやすいのが特徴です。
狭い住宅街の道路やショッピングモールの駐車場などでも、ハンドル操作次第でスムーズに扱うことができます。
全幅が1,730mmあるためコンパクトカーほど小回りは効きませんが、視界が広く、サイドや前方の見切りが良いため運転しやすさは高いといえます。
ノアとライバル車とのサイズ比較
トヨタ ノアは、同クラスの人気ミニバンであるホンダ「ステップワゴン」や日産「セレナ」、兄弟車の「ヴォクシー」、さらにはアウトドア志向の「三菱デリカD:5」とよく比較されます。
ボディサイズや室内寸法の違いは、乗り心地や使い勝手に直結する重要なポイントです。
ここでは、ノアとライバル車のサイズを比較し、それぞれの特徴を詳しく解説します。
ホンダ ステップワゴン
ステップワゴンは、広々とした車内と快適性を兼ね備えたホンダの人気ミニバンです。
ボディサイズは全長4,800〜4,830mm、全幅1,750mmで、ノア(全長4,695mm、全幅1,730mm)よりも一回り大きい印象です。
一方で全高は1,840〜1,855mmとノア(1,895〜1,925mm)より低く、全体のシルエットは落ち着いて見えます。
室内長は2,845mmとノアより長めで、横幅もやや広いため、広さを重視する家族には魅力的な選択肢といえるでしょう。
ただし、都市部での取り回しや駐車のしやすさでは、コンパクトなノアのほうに軍配が上がります。
日産 セレナ
日産セレナは、室内空間の広さと多彩なシートアレンジで長年支持されてきた日産の主力ミニバンです。
サイズ面では、全長が4,690〜4,765mm、全幅が1,695〜1,715mmとノア(全長4,695mm、全幅1,730mm)に比べてスリムな設計で、狭い道や駐車場でも扱いやすさを発揮します。
全高は1,870〜1,895mmでノアより若干低めですが、室内長は3,135〜3,145mmと大幅に長く、ノア(2,805mm)を大きく上回ります。
さらに室内幅も1,545mmとノアより広いため、横方向のゆとりにも優れています。
荷室の使いやすさや収納力を重視するなら、セレナは非常に頼もしい選択肢といえるでしょう。
トヨタ ヴォクシー
ノアとヴォクシーは、同じプラットフォームを共有する兄弟車で、ボディサイズや室内寸法は基本的に同一です。
全長は4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895〜1,925mmとノアと一致し、ホイールベースや最小回転半径も同じです。
室内寸法も、長さ2,805mm、幅1,470mm、高さ1,405mmと共通のため、居住性や積載性に差はありません。
異なるのはデザインと装備の方向性で、ヴォクシーはよりシャープでスポーティーなエクステリアを採用しており、内装も個性を重視した仕立てとなっています。
実用性はそのままに、スタイルや雰囲気で選びたい方にはヴォクシーがぴったりでしょう。
三菱 デリカD5
デリカD:5は、ミニバンでありながら本格SUVの走破性を併せ持つ独自のモデルです。
サイズは全長4,730〜4,800mm、全幅1,795mm、全高1,825〜1,875mmと、ノアよりも横幅が大きく、全高はやや低めとなっています。
室内は長さ2,915〜2,980mm、幅1,505mm、天井高1,310〜1,340mmと、ノアに比べると高さが低いため、頭上の余裕はやや少なめです。
しかし、床下からの頑丈な構造によりオフロード走行にも対応できる堅牢性を備えています。
アウトドアや悪路での走行を前提にするなら、デリカD:5は唯一無二の存在感を発揮します。
一方で都市部の快適性やシートアレンジの豊富さではノアが適しており、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
先代モデルとのサイズの違い
トヨタ ノアは代を重ねるごとに進化を遂げ、最新モデルではデザインや装備だけでなくサイズ感にも大きな変化が見られます。
ここでは、現行モデル(90系/95系)と旧型(80系)を比較し、ボディサイズやタイヤサイズの違いからどのように進化したのかを詳しく解説します。
ボディサイズ
現行のノアと旧型ノアを比べると、全長は-15mm、全幅は-5mmとわずかにコンパクト化されていますが、全高は+70mm(E-Fourは+100mm)と大きく向上しています。
これにより、より広々とした室内空間を実現しました。
さらにリヤトレッドは+35mmでワイド化され、最低地上高は-20mmと低く設定されているため、見た目の安定感が増しています。
結果として現行のノアは、堂々とした「ワイド&ロー」スタイルへと進化し、デザイン性と実用性を兼ね備えた仕上がりになっています。
タイヤサイズ
タイヤサイズの違いを比較すると、旧型ノアは最上級グレードのSiで16インチが採用されていましたが、新型ノアは基本16インチに加え、最上級S-Zの2WD車では17インチを採用し、存在感を強化しました。
デザイン面でも、旧型のBBS製アルミやダークグレーメタリック仕上げから、新型ではブラック塗装のアルミホイールへと刷新されています。
よりモダンで上質な雰囲気を演出しつつ、全体的にスポーティさと落ち着きが増しています。
足回りの進化は、外観デザインだけでなく走行安定性にもつながっている点が特徴です。
まとめ
本記事では、ノアの特徴からサイズ、ライバル車や先代モデルとの比較まで解説しました。
トヨタ ノアは広々とした室内空間や多彩なシートアレンジに加え、先進の安全装備や快適機能を備えたバランスの良いファミリーミニバンです。
ボディサイズは3ナンバーとなりましたが、一般的な駐車場の規格に収まるため使い勝手は十分です。
運転のしやすさと居住性、経済性を兼ね備え、家族の毎日を支える一台として安心して選べるモデルだといえるでしょう。





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