
マツダCX-30は、洗練されたデザインと上質な走りを兼ね備えた人気のコンパクトSUVです。
ガソリンとディーゼルのパワートレインが用意されており、用途や好みに応じて選べる点も魅力の一つです。
しかし、「実際の燃費はどのくらい?」「グレードごとに違いはある?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、CX-30の特徴からグレード別のカタログ燃費、ライバル車との比較、さらに燃費を良くするための具体的なポイントまで分かりやすく解説します。
CX-30の5つの特徴
マツダ CX-30は、都会的なデザインと実用性の高さを高次元で両立させたコンパクトSUVとして、幅広い世代から支持を集めています。
ここでは、CX-30が多くのユーザーに選ばれている理由となっている5つの特徴を、具体的に解説していきます。
3種類のパワートレインを展開
CX-30は、走行性能と環境性能の両立を追求した3種類のパワートレインが用意されている点が大きな強みです。
マイルドハイブリッド化された「e-SKYACTIV G 2.0」、独自技術を搭載した次世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X」、高トルクと低燃費を両立するディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」から選択できます。
特にe-SKYACTIV G 2.0は、商品改良によりモーターアシストが加わったことで、発進時や低速走行時の燃費効率が向上し、街乗り中心のユーザーにとって扱いやすい特性となっています。
一方、e-SKYACTIV Xはガソリンエンジンでありながらディーゼルのような燃焼方式を実現し、高出力と省燃費を同時に成立させた革新的なユニットです。
SKYACTIV-D 1.8は、少ない燃料で力強く走れるため、高速道路の使用頻度が高い方や長距離移動が多い方に最適な選択肢といえるでしょう。
スタイリッシュなデザイン
CX-30は、SUVが持つ力強さと、クーペのような流麗さを融合させた独自のデザインが特徴です。
ボディ側面に映り込む光の変化が生み出す立体的な陰影は、シンプルでありながらも非常に印象的で、走行時はもちろん停車中でも美しい存在感を放ちます。
フロントフェイスはシャープなヘッドライトと存在感のあるグリルが組み合わされ、スポーティさと上質感を兼ね備えた表情です。
全体のフォルムも無駄な装飾を排除した洗練された造形となっており、街中でもアウトドアシーンでも違和感なく溶け込むデザイン性の高さが支持されています。
運転しやすいボディサイズ
CX-30は、SUVらしい安心感のある視点の高さを確保しつつも、運転しやすさを重視した絶妙なボディサイズに設定されています。
視界が高すぎないことで前方の見通しが良く、車両感覚もつかみやすいため、運転初心者や女性ドライバーでも安心して扱える設計です。
また、全高が1,530〜1,550mm程度に抑えられているため、多くの立体駐車場にも対応可能で、都市部での利用でも不便を感じにくい点が魅力です。
さらに、空気抵抗が過度に大きくならない設計となっています。
SUVでありながら燃費性能が大きく悪化しにくい点も、経済性を重視する方にとって見逃せないポイントです。
広い後部座席
先代のコンパクトSUVであるCX-3では、ラゲッジ容量の少なさが課題として挙げられることがありました。
しかし、CX-30ではその弱点がしっかりと改善されています。
後部座席を含めた室内空間はゆとりがあり、大人が座っても膝周りや頭上に窮屈さを感じにくい設計です。
荷室容量もサブトランクを含めて約430リットルを確保しており、5人乗車時でも十分な積載力があります。
さらにリアシートを倒すことで、大型の荷物やアウトドア用品、自転車なども無理なく積載可能です。
日常使いから休日のアウトドアまで幅広く対応できる実用性の高さも大きなポイントになります。
落ち着ける室内空間
CX-30のインテリアは、派手さや奇抜さを追求するのではなく、長時間乗っても疲れにくい落ち着いた空間づくりを重視しています。
インパネ周りやシート素材には上質な仕上げが施されており、国産車でありながら輸入車と比較しても遜色のないプレミアム感を味わえます。
また、過去のCXシリーズで評価の高かった使い勝手や快適装備はしっかりと引き継がれており、CX-30専用の改良によって静粛性や乗り心地も向上しています。
前席だけでなく後部座席においても快適性が確保されているため、同乗者全員がリラックスして過ごせる室内環境が整っている点も大きな魅力です。
CX-30のグレード別燃費
ここでは、CX-30の各グレードの燃費性能と特徴を詳しく解説していきます。
XD Sパッケージ
XD Sパッケージは、CX-30のディーゼルモデルの中でもベースグレードに位置づけられており、実用性と燃費性能を重視したバランスの取れた1台です。
1.8Lクリーンディーゼルエンジンを搭載し、WLTCモード燃費は2WDで20.2km/L、4WDでも19.2km/Lと、SUVとしては優秀です。
低回転から力強いトルクを発揮するディーゼル特有の特性により、高速道路や郊外走行でも燃費が安定しやすく、長距離移動が多い方に向いています。
安全装備もしっかりと標準搭載されており、日常の足としても安心して使える実用重視のグレードです。
XD ドライブエディション
XD ドライブエディションは、ディーゼルエンジンの高効率性能に加え、上質さとスポーティさを融合させたグレードです。
燃費性能はXD Sパッケージと同等で、2WDが20.2km/L、4WDが19.2km/Lとなっており、装備を充実させながらも燃費効率をしっかり維持しています。
内外装にはブラック基調のスポーティなパーツが採用され、走行性能だけでなく見た目にもこだわりたい方に適しています。
燃料噴射制御の見直しによって実用燃費も安定しており、「ディーゼル×上質×燃費」を重視する層から高い評価を受けています。
XD レトロスポーツエディション
XD レトロスポーツエディションは、「レトロモダン」と「スポーティ」を融合させた特別仕様車で、デザイン性と走行性能の両立が大きな特徴です。
搭載される1.8Lディーゼルエンジンは、2WDで20.2km/L、4WDで19.2km/Lと、標準グレードと同等の燃費性能を確保しています。
専用装備によって個性的な内外装に仕上げられており、他人と被りにくいデザインを求めるユーザーに適した1台です。
燃費性能とデザイン性を両立したモデルとして、実用性と趣味性のどちらも重視したい方に向いています。
20S iセレクション
20S iセレクションは、CX-30のガソリンモデルの中でも快適装備を重視したグレードです。
WLTCモード燃費は、2WDで16.2km/L、4WDで15.5km/Lとなっており、市街地走行から郊外走行まで安定した燃費性能を発揮します。
また、シートヒーターやパワーシートといった快適装備が充実しています。
そのため、日常的に車を使う頻度が高い方や長時間運転する機会が多い方にとって、疲労を軽減しながら快適に走れるグレードといえるでしょう。
20S ブラックセレクション
20S ブラックセレクションは、ブラックアクセントを基調としたスポーティなデザインが特徴のガソリンモデルです。
燃費性能は、2WDが16.2km/L、4WDが15.5km/Lと、iセレクションと同水準を維持しています。
外装ではブラックカラーのパーツが多用され、内装には赤いステッチが施されるなど、走りの楽しさを視覚面からも演出しています。
燃費・デザイン・走行性能のバランスを重視したい方に適したグレードです。
20S ツーリング
20S ツーリングは、ガソリンモデルの中でも上質感と快適性を強化したグレードです。
燃費は2WDで16.2km/L、4WDで15.5km/Lと、他の20S系と同等の数値を維持しています。
インテリアの質感向上や快適装備の充実によって、通勤や買い物だけでなく、長距離ドライブでも快適に過ごせる点が特徴です。
燃費と乗り心地の両立を重視するユーザーに人気の高いグレードになります。
20S レトロスポーツエディション
20S レトロスポーツエディションは、ガソリンモデルの中でも個性的なデザインを前面に押し出した特別仕様車です。
燃費性能は2WDで16.2km/L、4WDで15.5km/Lと、実用性をしっかり確保しています。
レトロ感とスポーティさを融合した専用デザインが特徴で、見た目にこだわりたいユーザーから高い支持を集めています。
普段使いの燃費性能を確保しつつ、デザイン性も妥協したくない方に適したグレードです。
CX-30とライバル車との燃費を比較
マツダ CX-30は、ガソリン車・ディーゼル車ともに実用性に優れた燃費性能を持つSUVです。
しかし、同クラスにはさらに低燃費を強みとするライバル車も存在します。
ここでは、特に比較対象として選ばれやすいヴェゼルとヤリスクロスを取り上げ、エンジン形式や駆動方式ごとの違いを踏まえながら、CX-30との燃費性能の差を解説します。
ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルは、ハイブリッドとガソリンの2系統を展開しており、WLTCモード燃費はハイブリッド2WDで24.8〜25.0km/Lと非常に優秀な数値を誇ります。
一方、4WDモデルやガソリン車は15km/L台後半〜22km/L前後まで数値が下がります。
この差が生じる主な理由は、4WD化による駆動系の重量増加です。
CX-30と同じガソリン車で比較すると、e-SKYACTIV G 2.0の6AT仕様ではヴェゼルがやや有利な場面もあります。
しかし、ディーゼルを含めた総合的な燃費バランスではCX-30が上回るケースも多いのが特徴です。
トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスは、燃費性能を重視するユーザーから非常に高い評価を受けているSUVです。
WLTCモード燃費は、ハイブリッド2WDで25.0〜30.8km/L、E-Fourでも26.0〜28.7km/Lと、クラス最高水準の低燃費を実現しています。
ガソリン車でも17km/L台後半〜19km/L台と優秀です。
エンジン仕様では「ハイブリッド>ガソリン」、駆動方式では「2WD>4WD」という明確な傾向があり、低燃費重視ならハイブリッド2WDが最適といえるでしょう。
CX-30のガソリン車と比較すると、燃費性能だけに限ればヤリスクロスが有利という結果になります。
CX-30の燃費を良くする4つのポイント
マツダ CX-30は、もともと実用的な燃費性能を備えたSUVですが、日々の運転の仕方やメンテナンス次第で、さらに燃費を伸ばすことが可能です。
ここでは、すぐに実践できる燃費改善のポイントを4つ紹介します。
急加速急ブレーキを避ける
燃費向上の基本は、アクセルとブレーキ操作を穏やかにすることです。
発進時に強くアクセルを踏み込むと、必要以上に燃料が噴射されてしまいます。
信号発進ではじわっと加速し、前方の信号が赤に変わりそうなときは早めにアクセルを戻して自然減速を意識しましょう。
また、車内に積んだ不要な荷物も燃費悪化の原因になります。定期的に車内を整理するだけでも、燃費改善が期待できます。
アイドリングストップ機能を活用する
停車中にエンジンをかけたままにしていると、その間も燃料は消費され続けます。
CX-30に搭載されているアイドリングストップ機能を活用すれば、信号待ちや渋滞時などの無駄な燃料消費を自動的に抑えることが可能です。
特に市街地走行では停止と発進を繰り返すため、この機能の有無で燃費に差が出やすくなります。
短時間の停車でもエンジン停止を意識することが、省エネ運転への第一歩です。
定期的にタイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧が適正値より低下すると、地面との接地抵抗が増えて燃費が悪化します。
見た目では分かりにくいため、月に1回程度は空気圧を点検しましょう。
特に季節の変わり目は空気圧が変化しやすく、知らないうちに燃費が落ちているケースも少なくありません。
適正な空気圧を保つことで、燃費の改善だけでなく、走行安定性やタイヤ寿命の向上にもつながります。
オイル交換をする
エンジンオイルは潤滑だけでなく、エンジン内部の抵抗を減らす重要な役割を担っています。
オイルが劣化すると内部の摩擦が増え、結果として燃費が悪化します。
そのため、指定された粘度のオイルを使用し、メーカーが推奨する交換時期を守ることが大切です。
適切なオイル管理を行えば、燃費性能の維持だけでなく、エンジン本来のパワーを引き出すことにもつながり、車を長く快適に使い続けられます。
まとめ
この記事では、CX-30の特徴からグレード別の燃費、ライバル車との比較、燃費を良くするためのポイントなどを解説しました。
洗練されたデザインと安定感のある走りを併せ持つCX-30は、日常使いからロングドライブまで幅広いシーンで快適に活躍するコンパクトSUVです。
パワートレインの選択肢も豊富で、用途に応じた走りを選べる点も魅力といえるでしょう。
さらに、運転操作や日頃のメンテナンスを工夫することで、燃費性能と快適性をより高い水準で維持できる1台です。
素敵なカーライフのお供として、CX-30との日々をぜひ楽しんでみてください。





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