
日産が製造・販売しているADは、商用ステーションワゴン(商用バン)です。
燃費はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、ADのカタログ燃費をグレードや歴代モデルごとに紹介しています。
燃費を向上させるポイントについても解説しているので、参考にしてください。
ADの基本情報
そもそもADとはどのような車なのでしょうか。
デザインや性能、価格などの基本情報を紹介します。
外観デザイン
力強く、躍動感のあるダイナミックなフロントデザインを採用しています。
新しいブランドロゴも取り入れました。
室内空間
荷室のスペースは、スマートな外見から想像できないほどゆとりがあります。
A4コピー用紙箱なら91個、京間畳なら3枚積める広大なスペースです。
コックピットはすぐに手が届く場所に豊富な収納や便利なアイテムを配置し、瞬時に取り出せるしなやかな機能性を実現しました。
走行性能
2WD車には、ハイパワーで頼もしいHR15DEエンジンを搭載しています。
街中から郊外まで幅広い速度域で、ストレスのない軽快な走りが楽しめるでしょう。
オールアルミ製にすることで、軽量化も実現しました。
トランスミッションには、燃費性能とスムーズな走りを両立したエクストロニックCVTが採用されています。
高速走行時のエンジン回転数を低く抑えて、燃費や静粛性も向上しているのが魅力です。
安全装備
ADに搭載されている先進安全装備は、次のとおりです。
- ・ハイビームアシスト
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・ヒルスタートアシスト
・LDW(車線逸脱警報)
・インテリジェント オートライトシステム
・フロント車速感知無段間けつ式ワイパー
・EBD(電子制御制動力配分システム)・ABS(アンチロックブレーキシステム)・ブレーキアシスト
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール)
・高強度安全ボディ(ゾーンボディ)・歩行者傷害軽減ボディ
・運転席・助手席SRSエアバッグシステム
・前席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト
ヘッドランプには、配光特性に優れ路肩まで明るく照らすことができる、最適配光2灯式C.S.R.ハロゲンヘッドランプを採用しています。
あらゆる安全技術が、安全運転を支援してくれるでしょう。
グレード別の価格
ADのグレード別のメーカー小売希望価格は、次のとおりです。
| グレード | メーカー希望小売価格 |
| DX | 2WD:184万8000円 4WD:202万1800円 |
| VE | 2WD:187万7700円 4WD:205万1500円 |
| エキスパートGX | 2WD:202万2900円 4WD:218万2400円 |
メーカー希望小売価格は参考価格になります。
価格は販売会社が独自に決めているので、それぞれの販売会社に問い合わせてください。
カラー展開
ADのボディカラーは、次のとおりです。
- ・ブリリアントシルバー
・エクセレントブルー
・ホワイト
ボディカラーは全3色になります。
ADのグレード別のカタログ燃費
ADのグレードは、次の3種類です。
- ・DX
・VE
・エキスパートGX
それぞれのグレードの特徴や、カタログ燃費を紹介します。
DX
DXは、商用車らしい実用性があるベーシックなグレードです。
駆動方式として、2WDと4WDが設定されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
| 駆動方式 | 燃料消費率 |
| 2WD | JC08モード:18.9km/L WLTCモード:16.0km/L 市街地モード:12.4km/L 郊外モード:16.5km/L 高速道路モード:17.9km/L |
| 4WD | JC08モード:13.6km/L WLTCモード:12.4km/L 市街地モード:8.9km/L 郊外モード:12.9km/L 高速道路モード:14.5km/L |
シンプルな装備と、実用性や経済性を求める方に向いているグレードになります。
VE
VEは、乗用車に近い快適装備を備えた上位グレードです。
駆動方式として、2WDと4WDが設定されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
| 駆動方式 | 燃料消費率 |
| 2WD | JC08モード:18.9km/L WLTCモード:16.0km/L 市街地モード:12.4km/L 郊外モード:16.5km/L 高速道路モード:17.9km/L |
| 4WD | JC08モード:13.6km/L WLTCモード:12.4km/L 市街地モード:8.9km/L 郊外モード:12.9km/L 高速道路モード:14.5km/L |
快適な装備や、内装の上質な質感を求める方に向いているグレードになります。
エキスパートGX
エキスパートGXは、快適な装備を充実させたADの最上位グレードになります。
駆動方式として、2WDと4WDが設定されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
| 駆動方式 | 燃料消費率 |
| 2WD | JC08モード:18.9km/L WLTCモード:16.0km/L 市街地モード:12.4km/L 郊外モード:16.5km/L 高速道路モード:17.9km/L |
| 4WD | JC08モード:13.6km/L WLTCモード:12.4km/L 市街地モード:8.9km/L 郊外モード:12.9km/L 高速道路モード:14.5km/L |
商用車の利便性よりも、乗用車の利便性を重視する方に向いているグレードになります。
ADエキスパート
ADエキスパートは、ADよりもワンランク上の上質なモデルのビジネスカーです。
グレードが3種類、駆動方式は2WDと4WDが設定されています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
| グレード | 駆動方式 | 燃料消費率 |
| VX | 2WD | JC08モード:17.4km/L |
| LX | 2WD | JC08モード:17.4km/L |
| GX | 2WD | JC08モード:17.4km/L |
| GX | 4WD | JC08モード:13.0km/L |
上級仕様の車を求めている方に向いているグレードになります。
ADの歴代モデル
ADはステーションワゴン型の商用バンとして、1982年に誕生しました。
歴代モデルの特徴と、カタログ燃費を紹介します。
2025年発売モデル
ADは2025年4月より販売されたモデルより、資材や物流費の上昇に伴うコストを受けて、価格の見直しが行われています。
カタログ燃費は、次のとおりです。
・JC08モード: 13.60~18.90km/L
・WLTCモード: 13.7~19.0km/L
なお、今後のモデルチェンジは予定されていません。
2024年発売モデル
2024年4月より発売されたモデルは、安全性能が向上しています。
インテリジェントエマージェンシーブレーキと、踏み間違い衝突防止アシストを全グレードに標準装備しました。
カタログ燃費は、次のとおりです。
・JC08モード: 13.60~18.90km/L
・WLTCモード: 13.7~19.0km/L
安全性が向上したことにより、全車がサポカーSワイドの対象車になっています。
2021年発売モデル
2021年5月より発売されたモデルは、燃費性能や安全装備の強化がおこなわれ、車名がNV150ADからADに変更されています。
燃費性能では2WD車にアイドリングストップを組み込むことで燃料消費率を改善、先進安全装備としてハイビームアシストやヒルスタートアシストを採用しました。
カタログ燃費は、次のとおりです。
・JC08モード: 13.60~18.90km/L
・WLTCモード: 13.7~19.0km/L
USB電源ソケットも全車に標準装備したので、機能面でも使いやすさが向上しています。
ADの燃費をよくする方法
実燃費は、カタログ燃費にどうしても劣ってしまうのが現実です。
ADの燃費をよくするためのポイントを解説します。
エコドライブを意識する
エコドライブとは、燃料消費と二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化防止と経済的なメリットを両立させる、安全な運転方法のことです。
具体的なエコドライブのポイントを紹介します。
発進時はふんわりとアクセルを踏む
車間距離にゆとりを持つ
減速時は早めにアクセルを離す
エアコンは適切に使用する
無駄なアイドリングは避ける
渋滞を避ける
不要な荷物を載せない
日々の燃料を確認するだけでも、エコドライブの効果を実感することが可能です。
ADに装備されている燃費計やエコドライブナビゲーション、インターネットでの燃費管理などを活用しましょう。
エンジンオイルを定期的に交換する
エンジンオイルが劣化すると、燃費悪化の原因になります。
約6ヶ月に1回か、5000km走行するごとに、エンジンオイルを交換しましょう。
エンジン内部の水分が蒸発しないまま残ると、オイルと混ざることで劣化が早まります。
エンジンオイルの劣化を放置すると、燃費が低下するだけでなく、エンジンの不調や故障の原因にもなるので気をつけましょう。
低燃費タイヤを活用する
無駄な燃料消費を抑えたいなら、低燃費タイヤがおすすめです。
低燃費タイヤは車の転がり抵抗を少なくし、燃料を節約できます。
一般的なタイヤよりも価格は高めですが、少ない燃料で長く走り続けたい場合は購入を検討しましょう。
ADのライバル車と燃費を比較
最後に、ADとライバル車の燃費を比較します。
トヨタ プロボックス
トヨタのプロボックスは、商用車としての実用性の高いワゴンです。
走行性能が高く、積載性、乗り心地にも優れています。
ハイブリッド車とガソリン車が用意されていて、カスタムのしやすさも魅力です。
カタログ燃費はJC08モードが29.3km/L、WLTCモードが24.2km/Lですので、燃費性能はADよりもプロボックスの方が優秀になります。
実用性のある車を求めている方や、自分好みにカスタマイズしたい方に向いているでしょう。
ホンダ パートナー
ホンダのパートナーは、広い荷室と快適な装備が特徴のステーションワゴンです。
すでに生産終了となっていますが、街中で見かける機会が多く、根強い人気があります。
使い勝手に加えて、取り回しもよい一台です。
カタログ燃費は15.4〜16.4km/Lですので、燃費性能はADの方が若干上になります。
広い車内空間で快適に運転できる車を求めている方に向いているでしょう。
マツダ ファミリアバン
マツダのファミリアバンは、燃費性能、加速性、乗り心地のすべてを向上させるハイブリッドシステムを搭載した商用バンです。
プロボックスの兄弟車で、燃費や環境性能に優れ、先進安全技術を標準装備しています。
カタログ燃費はWLTCモードで14.6〜22.6km/Lであり、ADのガソリン車と同じくらいですが、ハイブリッド車はADよりも燃費性能が優秀です。
使い勝手のよい商用車を探している方に向いているでしょう。
スズキ エブリイ
スズキのエブリイは、低燃費と走行性能が向上した軽ミニバンです。
多彩なシートアレンジと広い室内空間で、安全性能に優れた装備も充実しています。
ビジネスシーンから街乗りまで、幅広いシーンで活躍できる車です。
カタログ燃費は16.4Km/Lであり、燃費性能はADと同等になります。
商用車としてだけでなく、日常使いもできる車を探している方に向いているでしょう。
まとめ
今回は、日産ADの基本性能や燃費性能について詳しく解説しました。
日産のADは、商用ステーションワゴン(商用バン)として根強い人気を誇る車です。
シンプルで実用性が高く、2WDの他に4WDも設定されているため、悪路や降雪道路でも走行が安定しています。
安全性能や燃費性能も向上しているので、ビジネスシーンで使いやすい車を探している方は、ADの購入を検討しましょう。





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