
スバルが製造・販売しているBRZは、トヨタとの共同開発により誕生したスポーツカーです。
BRZの燃費は悪いのでしょうか。
この記事では、BRZの燃費情報をグレード別や歴代モデル別にまとめています。
燃費を良くする方法やライバル車との燃費も比較しているので、購入する際の参考にしてください。
BRZの基本情報
そもそもBRZとはどのような車なのでしょうか。
デザインや性能、価格などの基本情報を紹介します。
外観デザイン
乗るたびに心が躍り、愛着が湧いてくる流麗なクーペスタイルのデザインを採用しています。
低く前傾したフォルムにはスピード感があり、フロントフェイスは低重心です。
絞り込んだボディと張り出したフェンダーは、タイヤの存在感を強調しています。
室内空間
快適さと使い勝手のよさが光る、スポーツカーの室内空間です。
足を通しやすいドアトリムで乗り降りがしやすく、フロントシートを簡単に前倒しできるため、後席へのアクセスや荷物の積み降ろしなども楽に行えます。
左右独立温度調整機能付フルオートエアコンが装備されているので、運転席と助手席の温度を個別に調整することが可能です。
237Lの容量を確保したトランクルームは、一体可倒式リヤシートを倒せば、タイヤやゴルフバッグを楽に積み込めます。
走行性能
ボディ全体の骨格連続性を高めるインナーフレーム構造や、微小な変形を抑える構造用接着剤などを採用し、高剛性化と軽量化を両立させています。
ステアリング操作に対する素早い応答性や確かな安定性、質感高い乗り心地を実現しました。
BOXERエンジンの搭載により、発進から高速走行まで伸びのある加速フィールを味わえます。
優れた変速レスポンスを実現する6ATは、走行シーンに合わせてスポーツやスノーなどの走行モードを選択可能です。
安全性能
BRZには、ぶつからないをサポートする運転支援システムのアイサイトをはじめとした、多彩な先進安全技術が搭載されています。
- ・プリクラッシュブレーキ
・後退時ブレーキアシスト
・AT誤発進抑制制御・AT誤後進抑制制御
・全車速追従機能付クルーズコントロール(AT車)
・追従機能付クルーズコントロール(MT車)
・警報・お知らせ機能
・先行車発進お知らせ機能
・スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
・ハイビームアシスト
アイサイトは、全グレードのMT車とAT車に標準装備です。
グレード別の価格
BRZのグレード別のメーカー希望小売価格は、次のとおりです。
| グレード | メーカー希望小売価格 |
| R |
MT:332万2000円 AT:335万5000円 |
| S |
MT:350万9000円 AT:354万2000円 |
| STI Sport |
MT:378万4000円 AT:381万7000円 |
| STI Sport TYPE RA | MT:497万2000円 |
| STI Sport TYPE RA with Rear Spoiler | MT:547万8000円 |
STI Sport TYPE RAとSTI Sport TYPE RA with Rear Spoilerは台数限定、抽選販売になります。
カラー展開
BRZのボディカラーは、次のとおりです。
-
・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・イグニッションレッド
・サファイアブルー・パール
・WRブルー・パール
選ぶカラーによっては、3万3000円のオプション料金が加算されます。
BRZのグレード別カタログ燃費
BRZのグレードは、次の5種類です。
-
・R
・S
・STI Sport
・STI Sport TYPE RA
・STI Sport TYPE RA with Rear Spoiler
グレードごとの特徴や、カタログ燃費を紹介します。
R
Rグレードは、ピュアスポーツのスタンダードモデルです。
グレードの中ではベーシックなモデルとして位置付けられていますが、質感や装備のバランスに優れています。
WLTCモードのカタログ燃費は、MT車が12.0km/L、AT車が11.8km/Lです。
コストパフォーマンスを重視しながら、日常使いには十分な快適装備と安全性能を備えている車を求めている方に向いているでしょう。
S
Sグレードは、快適な装備と高い質感を楽しむことができる、ハイグレードモデルです。
レッドアクセントが加えられたスポーティなインテリアデザインに加え、シートヒーターやブランノーブ素材のメーターバイザー・ショルダーパッドなど、細部まで高級感が演出されています。
WLTCモードのカタログ燃費は、MT車が11.9km/L、AT車が11.7km/Lです。
見た目や走りだけでなく、使い心地も重視する方に向いているでしょう。
STI Sport
STI Sportは、最上級のFRピュアスポーツモデルです。
STI Sport専用にチューニングされたサスペンションと、日立Astemo製のSFRDフロントダンパーにより、俊敏な操舵応答と快適な乗り心地を両立しています。
WLTCモードのカタログ燃費は、MT車が11.9km/L、AT車が11.7km/Lです。
スポーツカーとしてただ速いだけでなく、奥深いドライビングフィールを求めている方に向いています。
STI Sport TYPE RA
STI Sport TYPE RAは、バランスドBOXERをはじめとした特別装備で走りを追求したモデルです。
200台限定の抽選販売でしか手に入れることはできません。
WLTCモードのカタログ燃費は、MT車が11.9km/L、AT車が11.7km/Lです。
他とは違う特別感のある車を求めている方に向いています。
STI Sport TYPE RA with Rear Spoiler
STI Sport TYPE RA with Rear Spoilerは、TYPE RAをベースに大型リアスポイラーを装着した、より空力性能を意識した特別仕様車です。
100台限定の抽選販売でしか手に入れることはできません。
WLTCモードのカタログ燃費は、MT車が11.9km/L、AT車が11.7km/Lです。
走りの性能だけでなく、外観の特別感にもこだわりたい方に適したモデルと言えるでしょう。
BRZの歴代モデル
BRZは、2012年にトヨタとスバルの共同開発により誕生しました。
BRZの歴代モデルの特徴や、カタログ燃費を紹介します。
2代目2021年モデル
2021年7月1日に発売されたのが、2代目のBRZです。
誰もが走りを楽しめる、究極のFRピュアスポーツへと進化しました。
排気量は2.4Lに拡大され、ボディはより低重心になっています。
カタログ燃費は、WLTCモードで11.7〜12.0km/Lです。
1代目2012年式モデル
2012年3月1日に発売されたのが、初代BRZです。
ZC06型とも呼ばれ、2012年にスバルとトヨタで共同開発されています。
走行性能や装備では2代目に劣りますが、自分好みにカスタマイズするのがおすすめです。
カタログ燃費は、JC08モードで11.6〜13.4km/Lになります。
BRZの燃費をよくする方法
実燃費は、カタログ燃費にどうしても劣ってしまうのが現実です。
BRZの燃費をよくするためのポイントを解説します。
運転方法を工夫する
運転方法を工夫すれば、無駄な燃料消費を抑えることが可能です。
具体的なエコドライブのポイントを紹介します。
-
・発進時はふんわりとアクセルを踏む
・車間距離にゆとりを持つ
・減速時は早めにアクセルを離す
・無駄なアイドリングは避ける
・渋滞を避ける
・不要な荷物を載せない
日々の燃料を確認するだけでも、エコドライブの効果を実感することが可能です。
燃費計やエコドライブナビゲーション、インターネットでの燃費管理などを活用しましょう。
エアコンの利用を避ける
走行中にエアコンを使用するとコンプレッサーが作動するため、燃費は10〜20%悪化するとされています。
体調に影響のない範囲で、エアコンの利用を控えるようにしましょう。
どうしてもエアコンを使用したい場合は、オートモードを活用してください。
手動でエアコンを設定するよりも、オートモードのほうが効率がよいので、燃費向上が期待できます。
定期的なメンテナンスを実施する
燃費が悪くなってくる前に、次の項目を点検することが大切です。
-
・エアクリーナー
・エンジンオイル
・バッテリー
エアクリーナーは長期間使用すると汚れが蓄積します。
目詰まりを起こすとエンジンに空気が送れなくなるので、定期的な清掃が必要です。
エンジンオイルは走行距離だけでなく、時間の経過で劣化が進むため、新しいオイルと交換が必要になります。
バッテリーも負荷が高くなった場合は劣化していくため、定期的な点検と交換が必要です。
BRZとライバル車の燃費を比較
最後に、BRZとライバル車との燃費を比較します。
トヨタ GR86
トヨタのGR86はBRZの兄弟車で、BRZよりもスポーティな雰囲気のエクステリアデザインです。
BRZとGR86はエンジンやプラットフォームを共有しているため、燃費性能に差はありません。
ライトウェイトピュアスポーツカーのGR86は、本格的なスポーツカーを求めている方や、よりダイレクトな走りを楽しみたい方に向いているでしょう。
マツダ ロードスターRF
マツダのロードスターRFは、美しさを感じさせる流麗なルーフデザインが採用された、オープンスポーツカーです。
カタログ燃費は15.2〜15.8km/Lであり、BRZよりもロードスターRFの方が優秀になります。
ロードスターのコンセプトである人馬一体の走りが楽しめることから、高い質感や能動的なドライビングを求めている方に向いているでしょう。
トヨタ スープラ
トヨタのスープラは、BMWと共同で開発した2シータースポーツカーです。
プラットフォームやパワートレインは、BMW Z4と同じになります。
カタログ燃費は、直列6気筒エンジン搭載モデルが11.0〜12.1km/L、直列4気筒エンジン搭載モデルが14.0〜14.5km/Lです。
搭載エンジンによって燃費が変わりますが、BRZよりも優秀と言えるでしょう。
スープラは軽快なスポーツ走行を楽しみたい方や、低回転域から高回転域までレスポンスに優れた走りを楽しみたい方に向いています。
日産 フェアレディZ
日産フェアレディZは、国産のスポーツカーの中で最も歴史が深いモデルです。
フロントフェイスやサイドシルエットは、1969年に誕生した初代モデルをモチーフにしてデザインされています。
カタログ燃費は9.5〜10.2km/Lです。
車体重量がBRZよりも重いため、燃費性能は悪くなります。
フェアレディZは、圧倒的な加速性能や、走行時のパワーを求める方に向いているでしょう。
まとめ
今回はスバルのBRZの基本性能や、燃費性能について詳しく解説しました。
BRZは走行性能を最優先に設計されたスポーツカーです。
スポーティな走りを楽しむ車ですので、燃費性能は特別高いとは言えないでしょう。
ただし、動力性能や走行性能から考えると、十分な燃費性能を持っていると言えます。
日常での利便性よりも走りが楽しみたい方や、FRのピュアスポーツカーを求めている方は、BRZの購入を検討しましょう。





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